全国高等学校野球選手権大会 各大会優勝予想

【予想篇】2000年夏の甲子園

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20世紀最後の夏を制するのはどこになるのか。戦いは混戦模様になりそうだが、
その中心にいるのは選抜準優勝の智辯和歌山だろう。この打線をどこのチームが抑え込めるかが焦点になりそうだ。

 

また、智辯和歌山・明徳義塾・PL学園・中京大中京が同じブロックに入るという厳しい組み合わせが生まれ、波乱の展開である。さらに前年夏4強のチームが史上初めてすべて戻ってきた(桐生第一、岡山理大付、智辯和歌山、樟南)。近年勢いに乗っている強豪校が一同に介した感のある今大会。楽しみな展開になりそうだ。

 

トップ集団は智辯和歌山に加えて、柳川・横浜・PL学園・明徳義塾・浦和学院・桐生第一の計7校になるだろう。

優勝候補Aクラス

智辯和歌山は前年夏ベスト4、今春の選抜準優勝と確実に頂点への階段を上っている。選抜で他校を震撼させた打線はさらにスケールアップを果たしている。他の強豪校に対して攻撃力オンリーで頭一つ抜け出している感がある。

3番武内(ヤクルト)、4番池辺の左打者2人のスイングスピードは相手投手のプレッシャーとなり、この2人を乗り越えても5,6番に勝負強い後藤、山野の右の強打者が並ぶ。チャンスメークする1番の小関、2番の堤野も含め、この6人のどこから1発が飛び出してもおかしくない。7番には左右に打ち分ける好打の左打者・井口、8番には選抜で爆発した青山と将来性豊かな2年生が並ぶ。高嶋監督の調整法により、県大会ではそこまで爆発していないが、本番で火をふく仕組みになっており怖いところだ。

それに引き換え投手陣は不安がよぎる。エース番号の松本、選抜好投の左腕・白野は不調。2年生の中家やライト兼任の山野による継投でしのぐことになりそうだ。絶対的な球威はないだけに捕手・後藤の配球が重要になりそう。ともあれ打力でいちぬけしている存在で、3年ぶりの全国制覇へ向け、大旗から最短距離にいる。

https://www.youtube.com/watch?v=X1JmG7vS8qc

その智辯和歌山を倒す一番手に挙げたいのは今年の九州最強チーム・柳川だ。エース香月(近鉄―オリックスー巨人)は140キロ台の真っすぐと大きく割れるカーブを武器に三振のとれる本格派。外角低めを丁寧に攻める。今選抜では3試合で33三振を奪い、智辯和歌山の強力打線を5安打1点と唯一抑え込んだ投手である。春以降、新球ナックルも習得し投球の幅を広げ、福岡大会7試合で69三振を奪った。2番手には浜崎、古森と技巧派投手が控えている。

打線はクリーンアップを中心に強力。4番捕手の永瀬は長打力があり、その脇を松尾・犬塚・胡子と好打者が固めている。1,2番の池田・宮城の機動力も高く、バランスの良い打線だ。打線全体の振りが鋭くホームランこそ多くないが、長打力は高い。打力に関してもかなり高いものがあり、投打のバランスのよさでは大会でもNo.1の存在だろう。末次監督が不祥事により退任するアクシデントがあったが、後任の平田監督のもと伸び伸びと野球できており問題はなさそう。智辯和歌山相手に選抜準々決勝のリベンジを果たし、優勝を成し遂げたい。

https://www.youtube.com/watch?v=Vig_RvVWgf0

 

2年前の夏の甲子園で3強と呼ばれた横浜、明徳、PL学園がそろって甲子園に戻ってきた。

横浜は2年ぶりの甲子園出場。松坂大輔(西武―レッドソックスーメッツ―ソフトバンク)を擁して春夏連覇を果たした常勝軍団が2年ぶりの全国制覇を目指す。投手陣の軸は右腕・小沢。松坂によく似た投球フォームから140キロ近いストレート、カーブ、スライダーを組み合わせて打たせて取る。松坂のように剛速球があるわけではないが、コントロールがよく粘り強い投球でしのぐ。神奈川大会決勝では新鋭・桐光学園に先行を許すも追加点を許さずに逆転を呼び込んだ。故障で苦しんだ時期もあったが見事に復活した。

2年生左腕の畠山もバランスのいいフォームで制球力に優れた左腕だ。打線はタレントぞろい。中でも2年生ながら4番を打つ松浦は渡辺監督も期待のスラッガー。1番の大河原も長打力のある2年生で下級生に元気のある選手が多い。主将の松岡がうまく手綱を握っている。もはや伝説となった2年前の夏を経て、ユニフォームだけで威圧感を与えられる横浜高校。今大会ももちろん優勝を狙っていく。

https://www.youtube.com/watch?v=CCzJ2AyPHzc

 

6季連続の出場となる明徳義塾も優勝争いに絡んでくる。投手陣は右の三木田、左の増田の両輪。三木田は昨夏の甲子園でのサヨナラ暴投を経て成長。どっしりした下半身から投げ込む安定感のあるフォームで140キロ近いストレートと多彩な変化球を投げ込む。球種が多彩なため、どれか一つ調子の悪い球種があっても別の球種で組み立てなおせる強みがある。左腕の増田も2年の選抜から甲子園を経験している。選抜の四日市工戦では三木田の打ち込まれたあとを受けて、試合を立て直した。冷静な投球が光る。

打線は勝負強い打者が上位から下位まで並ぶ。その中で4番の清水は注目の左打者。選抜の上宮太子戦では好投手亀井(巨人)を相手にサイクル越えの滅多打ち。馬淵監督期待のスラッガーだ。また、9番セカンドには1年生の森岡(ヤクルト)が割って入った。ミート力が高く、猛者ぞろいの明徳野手陣の中でレギュラーを奪った注目の選手だ。高知大会決勝では8回裏に2点を先制される苦しい展開も9回に一挙4得点で見事な逆転勝ち。ここ2年連続で夏の甲子園でサヨナラ負けしているが、今年は勝負弱い明徳を返上して優勝を勝ち取りたい。

https://www.youtube.com/watch?v=yd89mWyfbqk

PL学園は2年ぶりの夏。大阪大会で上宮、北陽、履正社と強豪校を次々と接戦で競り落とした勝負強さは他校の脅威だ。2年生で先発を努める朝井(近鉄―楽天―巨人)は足を大きく上げた豪快なフォームから140キロ台の真っすぐと縦に割れる大きなカーブで勝負する。先輩の桑田を見習った投球スタイルでこの2種類の球種のみで6試合45三振を奪った。3年生エースの宮内はサイドスローながら力のある速球を投げ込む本格派。ナチュラルシュートする速球で相手の胸元をえぐる投球で決勝の履正社戦ではノーアウト満塁のピンチをしのぎ切った。打線は1番から左右とジグザグに並ぶ打線を組んでいる。3番の中尾(ヤクルト)は広角に打ち分ける好打者で昨選抜から試合出場していて経験豊富だ。4番ショートの2年生今江(楽天―ロッテ)は長打力を兼ね備えた来年のドラフト候補だ。5番の奥野は勝負強く上宮戦でサヨナラ2ランを放った。1番の荘野は屈指の俊足。PLらしく基本に忠実でセンター中心にはじき返す打撃を見せ、犠打やエンドランなど決めるべきところで決める攻撃を見せる。伝統校らしいスキのない野球で5度目の夏の頂点を狙う。

https://www.youtube.com/watch?v=ymdKBzH4uuE

浦和学院は夏は4年ぶり5回目の甲子園出場。決勝では関東3羽カラスと言われた春日部共栄・中里(中日―巨人)との延長10回の激闘を制した(関東3羽カラスは他に東海大相模・筑川、桐生第一・市場(楽天―ヤクルト)を指す)。しびれるような戦いを制して勢いに乗るチームが優勝を目指す。

エースの坂元弥太郎(ヤクルトー日本ハム―横浜―西武)はキレのあるスライダーを武器に埼玉大会で好投。ボールになるスライダーとストライクを取るスライダーの両方をコントロールよく投げ込んだ。真っすぐにも力があり、決勝では再三のピンチをしのいで優勝候補筆頭の春日部共栄の強力打線を延長10回で1点に抑え込んだ。埼玉大会の防御率は1.04と今大会注目の好投手だ。春季大会で埼玉栄に敗れて以降急成長を見せた。

打線も強力。春日部共栄の中里の速球に力負けせず、選球眼よく四死球をもぎ取った攻撃は迫力があった。1番榎本、3番丸山を中心にセンターへはじき返す打撃で最後はプロ注目の好投手を沈めた。4番の大河原には1発の力もある。失点が計算できるだけに打線は確実に得点を刻みたい。順調にいけば2回戦で柳川と激突。大会の行方を占う試合となりそうだ。

https://www.youtube.com/watch?v=ICgLBHQaFwI

https://www.youtube.com/watch?v=sJJniKhhv2E

桐生第一は大会連覇を狙う。群馬県勢初優勝を成し遂げた1999年。そのチームからエース一場(楽天―ヤクルト)と4番の大広(楽天)と中心となる選手が残り、期待は高かった。しかし、昨秋の関東大会では選抜優勝の東海大相模に5-0と完敗。一場自慢の真っすぐも甘く入ると打ち込まれてしまった。冬の練習でもう一度足元を見つめなおし、チームは粘り強さを身に着けた。

群馬大会では準々決勝で桐生市商に逆転サヨナラ勝利。下位打線の連続タイムリーで勝負を決めた。これで一気に波の乗り、決勝は強豪・前橋工を相手に5-0と完封勝利。一場はMAX146キロの真っすぐを武器に力で押す本格派だが、真っすぐだけに頼らない投球を身に着け一皮むけた。以前のように簡単には崩れない投球を見せる。

4番の大広は高校通算44ホームランのスラッガー。昨夏の甲子園でも見せたように固め打ちが得意だ。彼の前にランナーをためたい。投打に太い柱を擁して堂々の参戦。初戦の相手は選抜4強の鳥羽と厳しい相手になったが、ここを乗り切って昨年同様優勝を目指したい。

https://www.youtube.com/watch?v=dbov1HgKF74

 

以上のチームを追う2番手集団は育英、中京大中京、樟南、鳥羽、福島商、九州学院、岡山理大付の7校あたりになるだろう。

優勝候補Bクラス

育英は昨秋の近畿大会で優勝。選抜でも優勝候補の一角だったが、開幕戦で国学院栃木のかき回す野球に我を失い、まさかの敗戦。チームは選抜後合宿を行い、猛然と走りこんだ。自分たちの持ち味の走塁を思い出すことと、気持ちをリセットする意味があった。

夏の本番では育英らしい野球が復活。完勝の連続で代表を決めた。エース右腕の橋本は低めへの制球力が持ち味。選抜での教訓を経て、この夏は落ち着いた投球が光った。攻撃はとにかく走る。その中でも50メートル5秒台の川原の俊足は大きな武器。内野ゴロを内野安打にしてしまう足は相手守備陣の脅威だ。2年生の主砲・栗山(西武)は打率5割で7盗塁と打って走れるスター候補。後ろに続く小林・山下も長打力があり、攻撃力は大会でも屈指の存在だ。

選抜で乱れた守備も矯正。監督の息子でもある捕手・藤村を中心に堅守で橋本を盛り立てる。スキがなくなった。奇しくも春と同じく再び開幕戦に登場することとなり、しかも主将の上野は選手宣誓を引き当てた。ある意味育英のための大会になりそうな流れ。まずは初戦を突破したのち、上位進出を狙う。

https://www.youtube.com/watch?v=1vdYNX4focc

中京大中京も侮れない存在だ。春夏合わせて全国制覇10度を数える名門も実は夏の出場は13年ぶり。長いブランクを経て戻ってきた夏舞台で11度目の全国制覇を狙う。攻守に分厚い戦力を誇り、愛知大会では苦戦したのは準々決勝の豊田大谷戦のみ。他はすべてワンサイドで制した。中心になるのは3番でエースの高橋。140キロ近いストレートと多彩な変化球を武器に三振の奪える本格派。2番手の真辺も決勝で完投勝利と計4人の投手陣で激戦の愛知大会を乗り切った。

打線は集中打が持ち味で一度乗せてしまうと止めるのは難しい。1番俊足の加藤は強打を誇り、1回から相手投手に打って走って襲い掛かる。豊田大谷戦ではサヨナラホームランを放つなど長打力もある。2番の半田がつなぎ、3番高橋、4番主将の飯田が勝負強く返す。5番にはパワーヒッターの萩本がおり、愛知大会では大爆発した。下位打線にも力のある打者が並び、6試合で8ホームラン。長打率は0.466と破壊力抜群だ。久しぶりの出場ながら戦力は充実しており、他校にとっては怖い存在だ。

https://www.youtube.com/watch?v=E4hsKLna7N4

選抜4強の鳥羽は危なげない戦いで甲子園に帰ってきた。エースの谷口は選抜以降より躍動感のある投球フォームになり、球威が増した。140キロ台の真っすぐとキレのあるスライダーで1試合平均1失点。46イニングで49三振を奪った。選抜以上の好投が期待される。

持ち味の打線は破壊力十分。4番捕手の近澤(近鉄)は古都のスラッガーとして評判の打者。高校通算33ホームランをマークしている。2年生の3番里井は勝負強い打撃でランナーを返すし、小鑓・中井・林と上位から下位までまんべんなく長打力のある打者が並ぶ。公立校とは思えないほど体格のいい打者が並び、迫力がある。選抜準決勝で東海大相模の機動力野球に翻弄された守備も強化。今夏の京都大会では固い守備でエース谷口を支えた。

初戦の相手は桐生第一の好投手・一場。強力打線が腕を振るうには格好の相手だ。第1回大会の優勝校が20世紀最後の優勝も狙っている。

https://www.youtube.com/watch?v=dbov1HgKF74

選抜ベスト8の福島商業も不気味な存在だ。エースの長身左腕芳賀は球威のあるまっすぐを武器に粘り強い投球。試合序盤で失点しても崩れない粘り強さが持ち味だ。打線の力には定評があり、昨秋の東北大会でも東北・後藤(DeNA)、秋田経法大付・摂津(ソフトバンク)と好投手を打ち崩した。選抜では北照を相手に9回に大逆転勝利をかざるなど粘り強さも兼ね備える。夏の福島大会では小野、幕田、阿部を中心に勝負強い打撃をし、1番の本田は打率0.619と打ちまくった。初戦の相手は常連校の徳島商。大会屈指の好カードを制して波に乗っていきたい。

https://www.youtube.com/watch?v=rUSxuMcoNyQ

昨夏4強の樟南はエースで4番、主将の青野(ロッテ)を中心に再び甲子園の舞台に戻ってきた。昨夏は上野(広島)-鶴岡(日本ハム―ソフトバンク)のバッテリーを中心に守りの野球で勝ち進んだ。その時のスタメン4人が残ったチームは大黒柱の青野を一枚岩で支える野球を展開する。青野は140キロ台の真っすぐにカーブ、スライダーで真っ向勝負。鹿児島大会では51三振をうばった。むきになって打たれる悪癖もなくなり、精神的に成長を見せた。

2年生捕手の鶴岡は昨年の捕手・鶴岡の弟。物おじしない性格で上級生の青野を叱咤激励する、頼りになる正捕手だ。打撃でも中心は青野。昨夏の甲子園でもホームランを放った豪快な打撃を見せ、彼の前にランナーをためたい。チーム全体ではバントを絡めた丁寧な攻めが特徴的だ。樟南らしい堅実野球で2年連続の上位進出を目指す。

https://www.youtube.com/watch?v=nFeEBBLdMAk

 

昨夏準優勝の岡山理大付は前年決勝で敗れたリベンジに燃えている。昨夏7番を打っていた河が不動の4番として君臨。決勝の倉敷商戦では逆転2ランを放つなど勝負強さを発揮。逆方向にも長打を打つことができ、前年の4番森田に勝るとも劣らない存在感を放つ。また5番を打つ平田も好打者で簡単に河を歩かせない打線を形成。河を中心に打力は昨年以上であり、早川監督も自信を見せる。

投手陣は2年生左腕の岡本(DeNA)から3年生エース竹内につなぐ継投策が持ち味。岡本は胸の張りのよい安定したフォームで投げ込む好左腕だ。前年はノーマークの中で勝ち上がったが、今年は昨年の実績もありマークされる存在。真価が問われる戦いの中優勝を目指す。

https://www.youtube.com/watch?v=r-BuH2QxlVI

 

九州学院は春夏連続の甲子園出場。好投手反頭を擁して上位進出を狙う。反頭は選抜時から注目されていた本格派。制球力が最大の武器で熊本大会では36イニングを投げてわずか6失点。140キロ台の真っすぐとカーブ、スライダーで相手を打ち取っていく。選抜では国学院栃木戦で9回3点リードをひっくり返されるまさかの逆転負け。精神面の弱さを克服できているかが試される。

打線は九州学院らしいスピード感あふれる攻撃が持ち味。4番捕手の榎田を中心に上位打線は強力。下位に座る反頭も長打力があり、得点力は高い。3年連続の出場となる夏に過去2年果たせていない初戦突破と上位進出を狙う。

https://www.youtube.com/watch?v=9THchA-oLyU

優勝候補Cクラス

この15校を軸に優勝争いが展開されそうだが、常連校や好投手を擁するチームも上位をうかがっている。

 

東北の強豪・仙台育英は2年連続の甲子園。県決勝ではライバル東北の好投手・後藤(DeNA)を集中打で打ち崩して甲子園出場を決めた。3番吉田、4番宮内は打率5割を超えるポイントゲッターだ。左腕の村上は制球難を克服して成長。昨夏敗れた桐生第一へのリベンジに燃える。2年生左腕・芳賀はパームボールを武器に相手を打ち取る。まずは昨夏を超える3回戦進出を目指す。

https://www.youtube.com/watch?v=u67ETlOgMqc

 

4年連続出場となる徳島商業も上位をうかがう。中心となるのは4番の阿竹。昨年の夏の甲子園では滝川第二・福沢(中日)からタイムリーを放つなど、主軸として活躍。徳島大会では打率0.526と大爆発。上位には同じく昨年から出場している2年生の大槻や西山ら強打者が並ぶ。

投手陣はカーブが武器の志摩が先発し、速球派の阿竹がリリーフ。阿竹は21イニングと2/3を投げて自責点わずか1と抜群の安定感を誇った。チームの浮沈はこの男の両肩にかかっているといえるだろう。まずは3年前のベスト8に肩を並べたい。

https://www.youtube.com/watch?v=rUSxuMcoNyQ

 

昨選抜準優勝の水戸商業も甲子園に戻ってきた。決勝では常総学院との強豪対決。3点ビハインドを終盤のビッグイニングで一気にひっくり返した。2年生左腕の田中は制球に苦しむ場面もあったが、力のあるまっすぐで最後まで押し切った。打線は集中打が持ち味。清水は6試合で5ホームランのスラッガー。九州学院の好投手・反頭との対戦が楽しみだ。

 

福井商はベスト4入りした4年前以来の出場。敦賀気比の剛腕・内海(巨人)を攻略して甲子園出場を決めた。杉田、天谷(広島)ら2年生に好打者が並ぶ。投手陣は吉田、山岸(西武)のダブルエース。ともに昨年の選抜マウンドを踏んでおり、経験十分。福井大会の防御率は二人合わせて驚異の0.48と守りの野球で勝負する。初戦の相手は奇しくも同校最高成績である準優勝を成し遂げた選抜50回大会の決勝で敗れた浜松商。リベンジなるか。

https://www.youtube.com/watch?v=LlfQY6MwPjI

 

その伝統校・浜松商は10年ぶりの甲子園出場。鈴木、坂本の2枚看板を1試合平均7得点の強力打線が援護してノーシードから勝ち上がってきた。決勝の常葉菊川戦では延長に入って1点を勝ち越されるもその裏連続の押し出し四死球で逆転サヨナラ勝ち。執念の粘りで出場をものにした。犠打・機動力を絡めてしぶとく点を取ってくるチームで、対戦相手としては実にやりにくいチームだ。

 

長崎日大は3年連続の夏の甲子園。崎原・山中の2枚看板を擁し、滝川第二の剛腕・福沢に食い下がった前年のチームと比べると完成度は高くないが、その分伸びしろはありそう。2年生のエース浜口は外角低めを丁寧に突く粘り強い投球が持ち味。浜口が崩れたときはもう一人の2年生の技巧派右腕高倉がフォローする。この2人をリードする4番捕手の山内がチームの要。上位打線はその他に須江、岡田ら勝負強い打者が並ぶ。昨年果たせなかったベスト8入りを目指す。

https://www.youtube.com/watch?v=sLyE55FwIcw

 

初出場ながら地力が高そうなのが愛媛代表の丹原。猛打で他校を圧倒し、決勝では今治西の好投手、村上・堀元の2枚看板をノックアウトして13得点をたたき出した。特にクリーンアップは全員が打率4割を超え、一度つながりだすと止まらない。ビハインドを背負ってもむしろその状況を楽しむ余裕を持っており、甲子園でも丹原の逆転劇場が見られるかもしれない。

https://www.youtube.com/watch?v=Dmnj3k70_LM

 

宮崎・延岡学園はスケールの大きいチーム。2年生の4番小林は決勝での2ホームランやサヨナラ満塁弾など計4発放った左のスラッガー。思い切りのいいバッティングが光る。同じく2年生の左腕エース神内(ソフトバンク)はカーブを武器に決勝で13奪三振。若い2人の軸を擁し、主将・笠江を中心にチームワークもよい。ポテンシャルの高いチームだ。

https://www.youtube.com/watch?v=QfoMSwDQLqw

 

松商学園はチーム打率0.365と打力の高いチーム。決勝では2年生の好右腕・金子(オリックス)擁する選抜代表の長野商を延長10回の戦線の末、3-2と競り落とした。打率5割の4番重倉、11打点の5番友永を中心に特に上位は力強い。左腕の久保田がしっかり踏ん張れば面白い存在だ。

https://www.youtube.com/watch?v=BbLU2olVCDo

 

今大会注目の投手では智弁学園の強力打線を封じた郡山の左腕・黒川、中学生時代に清原から三振を奪った逸話を持つ佐賀北の剛腕・北園、内川(ソフトバンク)擁する大分工の強力打線をわずか1安打で完封した中津工・長谷川、防御率わずか0.37の新発田農の五十嵐、1イニング平均1三振以上の石川のドクターK小松工・鹿野、シュートを武器にする東海大浦安の背番号4のエース浜名、宇都宮学園の1年生の剛腕・泉(ヤクルト)、旭川大高の157㎝の小さなエース植木、八幡商の2年生の左腕エース西川(西武)、益田東の速球派サイドスロー百合野、速球でぐいぐい押し西東京大会で35イニングを投げ38三振を奪った東海大菅生の磯貝などが挙げられる。

https://www.youtube.com/watch?v=CCzJ2AyPHzc

https://www.youtube.com/watch?v=UWd6oQwGYvc

 

山梨学院大付属のエース玉山(広島)は140キロの速球で40奪三振を記録した好投手。樟南・青野とのエース&4番対決は1回戦屈指の好カードだ。

https://www.youtube.com/watch?v=nFeEBBLdMAk

 

今大会注目の打者は秋田商の不動の4番・田村(広島)、打率7割を記録した富山商のエースで4番の永原、1年生から甲子園を経験している専大北上のスラッガー畠山(ヤクルト)、打率0.529で2ホームランと打ちまくった光星学院の核弾頭・野里、宇都宮学園の勝負強い3番片岡(西武―巨人)、打率5割2ホームランの郡山の主砲・矢川、酒田南の強打者・高木らが挙げられる。

https://www.youtube.com/watch?v=xBdjLB8NQaI

 

初出場の日大豊山はノーシードから激戦の東東京を制した。7試合で実に38盗塁、89得点をたたき出した。3番桑原(横浜)は長打力のあるポイントゲッターだ。サイドスローの右腕加藤は粘り強い投球で打線の援護を待つ。初出場での1勝を狙い、中津工の好右腕・長谷川と相対する。

 

中京商は6試合で8ホームランを記録した打力が自慢。長打率0.466と腕っぷしのいい打者が並ぶ。2年生ながらショートと2番手投手を務める松田兄弟(ショートはソフトバンク・松田宣)の働きにも注目だ。

優勝候補Dクラス

初出場同士のフレッシュな対戦となった瀬戸内日生第二。日生第二は3番エースの池本の投打にわたる活躍で三重大会を制した。長打力があり、投球ではヒットを打たれても要所を締める。一方、瀬戸内は選抜出場の広陵など強豪を4試合連続1点差で制した粘りが持ち味。プロ出身の後原監督の采配も注目だ。お互いの持ち味を出した戦いをしたい。

https://www.youtube.com/watch?v=3lbrjjs5gGw

 

岩国は春夏連続の甲子園出場。奇しくも1回戦の相手は選抜の長野商と同じ長野県勢の松商学園。技巧派エース重広を機動力野球で盛り立てたい。出場7回目にして悲願の初勝利を狙う。

https://www.youtube.com/watch?v=BbLU2olVCDo

 

丸亀も春夏連続の甲子園出場。選抜では智辯和歌山の強力打線の前に8-20の惨敗。エース中村を中心に4人の投手陣で借りを返したい。打率0.579の4番柿本にチャンスで回したい。ベスト8入りした1990年の再現を目指す。

 

沖縄代表の那覇高校は今大会随一の個性派集団。左利きの捕手・長嶺や左利きの三塁手・金城、上体を折り曲げた打撃フォームの代打・比嘉ら既成概念にとらわれない選手たちで決勝は沖縄水産に競り勝った。自由奔放な野球で快進撃を狙う。

https://www.youtube.com/watch?v=7JAAfKKWQQM

 

ID野球を掲げて王者・PLに挑む札幌南も楽しみな存在。視野を広げる訓練で状況判断力を養うなど独自のトレーニングで力をつけた。試合前の相手打者の研究も怠りなく、技巧派左腕皆方と2年生捕手・青山の名コンビで番狂わせを狙う。

https://www.youtube.com/watch?v=ymdKBzH4uuE

 

米子商は12年ぶりの夏の甲子園。鳥取大会4試合を一人で投げぬいてわずか6失点の磯山に全てを託す。

 

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