全国高等学校野球選手権大会 各大会優勝予想

【予想篇】2000年春の選抜高校野球

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昨年は春は沖縄尚学が、夏は桐生第一が県勢初優勝を成し遂げた。
今年は新しい優勝県が生まれるのか、もしくは強豪県が再び優勝を手にするのか。

 

そんな中、北信越地区で優勝を飾り、神宮大会でも準優勝した敦賀気比が不祥事で出場辞退になったのは残念だった。内海―李(ともに巨人)の超高校級バッテリーを擁し、出場すれば間違いなく優勝候補の1角だっただけに惜しまれる結果となった。

 

トップ集団は神宮優勝の四日市工、関東王者の東海大相模、創部3年目でのスピード出場を決めた上宮太子、九州のドクターK香月(近鉄―オリックス―巨人)を擁する柳川、投打に柱となる選手のいる広陵あたりになるだろう。

優勝候補Aクラス

強打で神宮大会を制した四日市工は夏春連続の甲子園出場。公式戦無敗で選抜を迎える。投手と重心の上下動を同調させるシンクロ打法を取り入れて好結果を出した。4番の佐藤勇太は公式戦12試合で6ホームランを記録。東海大会では満塁ホームランを放ち、神宮大会でも1発を放った。その他にも俊足の梅山、佐野や中軸の大西、山岡、そして下位にも葛原(実は現健大高崎コーチで機動破壊を持ち込んだ人物)や岡本ら力のある打者が並ぶ。神宮では敦賀気比・内海や東海大相模・筑川を攻略しており、攻撃力には自信を持つ。

エース左腕の秋葉は昨夏は都城戦で終盤の逆転劇に沈んだが、悔しさをばねに秋は最後まで投げぬいて優勝をつかんだ。球威ある直球と落差のあるカーブを投じ、制球難に多少の不安はあるが、スタミナと打たれ強さを兼ね備える。打線がいいだけに最初失点でしのいでいれば、勝利は見えてくるだろう。秋の王者として選抜制覇を目指す。

https://www.youtube.com/watch?v=AcWwiNhy1nw

https://www.youtube.com/watch?v=2Ighamr6dwU

関東チャンピオンの東海大相模は好投手・筑川を擁して縁起のいい選抜で上位進出を狙う。筑川は140キロ近い伸びのあるストレートとキレのある変化球を安定して低めに集められる。関東大会では筑川を含めて関東3羽カラスと言われた好投手の桐生第一・一場(楽天―ヤクルト)、春日部共栄・中里(中日―巨人)に投げ勝った。今大会では柳川・香月、上宮太子・亀井と並んで大会屈指の右腕だろう。

攻撃は東海大相模らしい走力を絡めた攻撃が持ち味。楢原、瀬戸、村山ら上位に俊足ランナーが並び、塁に出たら積極的にかき回す。下位までしぶといランナーが並ぶ。そんな中で軸になる打者の不在が玉に傷だったが、4番候補として今森が浮上。パワーヒッタータイプだが柔らかさも兼ね備える。守備もセンターラインを中心に固い。過去4度出場し、2度準優勝。走攻守にスキの見当たらないチームで悲願の優勝を目指す。

https://www.youtube.com/watch?v=wvJET-sJ-LM

上宮太子は好投手・亀井(巨人)を擁してスピード出場を決めた。昨夏は2年生主体のメンバーで大阪大会決勝まで進出。決勝で北陽に敗れたとはいえ、ポテンシャルの高さを見せた。秋は大阪大会で優勝し、近畿大会ベスト4と躍進した。

エースの亀井は145キロの速球とキレのいいスライダー、カーブ、フォークで三振が奪える。180㎝の長身から投げおろすボールは打者の手元で伸びる。「究極の目標は全試合完封です」と鼻息荒い。4番捕手の箸尾谷は中学からバッテリーを組んでおり、攻守で亀井を支える。バッテリーを支える守備も固く、ディフェンスで崩れることは少ないだろう。

亀井は打者としても非凡。巧みなバットコントロールで0.545とチームでは断トツの高打率を残した。投打にわたる亀井の出来がチームの浮沈のカギを握っていると言えるだろう。初戦は巧者・明徳義塾と1回戦注目の好カードが実現。常連校相手に勝利を挙げて勢いをつけたい。

https://www.youtube.com/watch?v=GdqTRuRrEXc

九州の剛腕・香月(近鉄―オリックス―巨人)を擁する柳川も優勝候補の一角だ。エース香月は度重なる故障に悩まされて昨秋も本調子ではなかったが、そんな中でも九州大会32イニングで45三振を奪った。140キロ近い重いストレートと落差のあるカーブ、安定したコントロールでほとんど乱れることがなかった。冬場を超えて故障も癒え、本番での快投が期待される。

九州大会決勝で17得点した打線も力強い。特に中軸の松尾、永瀬、胡子の中軸は振りが鋭く、ともに秋は4割台の打率を残した。投打に豪快な横綱野球で九州大会を制するも、神宮では不調の香月が打ち込まれて大敗を喫した。本番で借りを返すため、末次監督のもとさらなる鍛錬を行った。過去に久保(近鉄―阪神)、花田(ヤクルト)と右の本格派を擁して活躍した九州の伝統校が選抜優勝を狙っている。

https://www.youtube.com/watch?v=r75Vsb8Bunw

選抜に強い広陵も注目。エース川本(巨人)、4番若林と投打に太い柱を擁して昨秋は中国大会で優勝。春3度目の栄冠を狙っている。エースの川本は右サイドに変更してから制球が安定。サイドから最速140キロに迫る速球とカーブ、スライダー、チェンジアップと多彩な変化球を混ぜる本格派だ。控えの酒井も好投手。

4番の若林は中国大会3ホームランの長打力が魅力。高校通算30ホームランを放っているが、そのほとんどがライナー性の打球だ。金本や二岡をプロに送り込んだ中井監督をして「打撃センスは若林が上」と言わせる逸材だ。選抜でも豪快なホームランを期待したい。浜田、末木、新井良(阪神)も4割を超す打率を残しており、川本を援護する態勢は整っている。サクラの広陵が選抜で本領を発揮する。

https://www.youtube.com/watch?v=VHubv5NtF-M

優勝候補Bクラス

この上位5校が最も不気味に感じているのはこのチームかもしれない。

近畿大会で初戦敗退ながら逆転選出で選ばれた智辯和歌山だ。昨秋の近畿大会は国体優勝のわずか2日後という強行日程。東洋大姫路のサイドハンド・山脇にひねられて初戦で敗れたが、本来の打力の高さは誰もが認めるところ。武内(ヤクルト)、池辺、後藤のクリーンアップを抑えきるのは至難の業だろう。特に池辺は今大会の出場選手の中でも屈指の長打力の持ち主だ。

投手陣はエース番号を背負う松本、野手兼任の山野、2年生右腕・中家、左腕・白野とコマ数は豊富。本番も智辯和歌山らしく継投でしのぐことになりそうだ。昨夏は岡山理大付に決勝進出を目前に逆転サヨナラ負け。今大会はその悔しさを晴らすとともに選考委員の目の正しさを証明する大会にもなりそうだ。

https://www.youtube.com/watch?v=28vCsnDeDU4

大会No.1左腕の小島(広島―オリックス)を擁する国士舘も優勝争いに絡んでくるだろう。

182㎝、74キロ、背筋力220キロのパワーを秘めた体格から繰り出す140キロ近い速球、三振のとれるスライダー、タイミングを外すチェンジアップで相手を打ち取っていく。昨秋は都大会決勝でスラッガー田中を擁する強打の創価高校を完封。高い実力を示した。

フォームのチェックを行い、本番に備えている。打線は足の速い選手は多いが、打力にかんしてはまだまだ物足らない様子。過去選抜でベスト4が2回、ベスト8が1回と抜群の実績を持つ永田監督のもと過去最高の決勝進出を狙う。

https://www.youtube.com/watch?v=AaiEAB5R25s

福島商は昨秋の東北大会を粘りの野球で制覇。神宮でも近畿大会優勝の育英相手に1勝を挙げた。エースの芳賀は長身のサウスポー。鋭いカーブを武器に好投を見せた。まったく打たれないわけではないが、打たれ強い投手。昨秋の東北大会では東北の後藤(DeNA)、秋田経法大付属の摂津(ソフトバンク)とプロ注目の投手とぶつかったが、最終的に勝利を手にしていたのは芳賀だった。

打線も終盤の競り合いに強く、藤川・幕田・小野らチャンスに強い打者が並ぶ。エースの芳賀も打撃がいい。久々に福島から出てきた優勝争いのできそうなチーム。快進撃を期待したい。

https://www.youtube.com/watch?v=HLNXAzWqkJ4

 

今治西・明徳の四国の常連2校も力はあるだろう。昨秋は両校とも神宮に出てきてないだけに不気味な存在だ。

昨春4強の今治西は昨秋の祖国大会で優勝。明徳義塾を接戦で振り切った。投手陣は3年生エース村上の不調を2年生右腕の堀元がカバー。名将・宇佐美監督曰く「心臓に毛が生えている」というメンタルの強さで重要な場面で重いストレートをアウトローに突き刺し、ピンチを切り抜けた。

持ち味の打力は今年も健在。昨春から出ている池内、相原らが中軸を打ち、一度つながると止まらないしまなみ打線は威力抜群だ。日南学園の春永をKOし、4試合で30得点をたたき出した昨年の再現を狙っている。選抜はここ5年で3度出場していずれも初戦突破してベスト4が2回。抜群の安定感を誇っており、今年は昨年を上回る決勝進出を狙う。

https://www.youtube.com/watch?v=sYDZudxwpdU

5季連続の甲子園ですっかり常連校となった明徳義塾も上位をうかがう。昨夏は長崎日大にサヨナラ暴投で敗戦。そのボールを投げてしまったエース三木田は昨夏は悔しさをばねに冬場は徹底した走り込みを行い、下半身が安定。本人も「お尻の筋肉がいい感じになってきた」と手ごたえを感じている。左腕の増田も経験豊富。2人ともコーナーに投げ分ける投球が持ち味だ。

打線はコツコツつないで得点を重ねる。2年生の4番松浦と3年生の3番清水の左打者2人は長打力があり、この2人にチャンスで回したい。小川、村田、田山、田窪といぶし銀の選手が並んでおり、得点力は低くない。5年連続となる選抜で過去最高のベスト4以上を狙う。

https://www.youtube.com/watch?v=AcWwiNhy1nw

 

近畿の決勝を争った育英、鳥羽の2校も楽しみなチームだ。

 

育英は堅守と機動力で近畿の王者に君臨した。50メートル6秒前後で走る選手を多くそろえ、塁に出るととにかく走る走る。接戦でより威力を発揮した。特に1番の川原は50メートル5秒8の俊足で初回から相手をかき回す。栗山(西武)、片山の中軸を筆頭に打力も高く、得点力は大会でも屈指の存在だ。

エースの橋本は低めの制球力に優れ、防御率は0点台。出場校中の投手で2位につけている。捕手の藤村は監督の息子でチームの司令塔としてチームを引っ張る。夏は優勝のある育英だが、春はまだ優勝経験なし。まずは3年前のベスト8に並んだ後、優勝を狙う。初戦の開幕戦は奇しくも3年前に対戦した国学院栃木が相手だ。

https://www.youtube.com/watch?v=6tDihq1DsqU

京都の誇る古豪・鳥羽は昨秋は名将・卯滝監督に率いられ、見事な準優勝。前身は夏の第1回優勝校の京都二中である名門校が復活を果たした。チームのストロングポイントは打線。4番捕手の近澤(近鉄―楽天)は古都が誇る大会屈指のスラッガー。捕手としてもエース谷口を引っ張るチームの要だ。

この近澤だけでなく里井、小鑓、中井、林と大柄な体格の打者が鋭く振りぬく打線は迫力満点。近畿大会の準決勝では上宮太子の亀井を一気に攻め立て、1イニング6点を奪った。エースの谷口はスライダーが武器の好右腕。選抜でも好投が期待される。実力十分の古豪が上位を狙う。

https://www.youtube.com/watch?v=xaakglPjhdE

北照は出場校中最高のチーム打率を記録した強打で秋の北海道大会を制覇。2年ぶりの選抜を決めた。強打の捕手・上村(オリックス)や奥脇を中心とした猛打で圧倒。4割以上を6人が記録した。1番市川、2番桜井ら俊足の打者も多く小技も使える。神宮大会でも本調子ではなかったとはいえ、九州の剛腕・柳川の香月をKO。攻撃力は大会でも上位に位置する。

投手陣は右スリークオーターの飯島や右サイドの斎藤に谷崎と3投手での競争。継投でしのぐパターンもあるだろう。打線の力を受けて踏ん張りたい。甲子園初勝利だけでなく、上位進出も狙える戦力だ。

https://www.youtube.com/watch?v=hqNoytZS0fA

近畿4強の東洋大姫路も21年ぶりの出場ながら力のあるチームだ。右サイドのエース山脇は低めの制球力に長けた投手。ストライクゾーンを横幅いっぱいに使った投球で打者を翻弄。昨秋の近畿大会では智辯和歌山の強力打線を1点に封じた。打線も2年生1番の好打者・名田や1発のある鈴木、金谷の3,4番の上位は強力。2番米丸は機動力・小技も使えるユーティリティプレーヤーだ。

初戦は秋田経法大付・摂津と好投手を擁するチーム同士の対戦。熱戦が期待される。

https://www.youtube.com/watch?v=nmIrroVEbXk

 

優勝候補Cクラス

大会注目の投手では防御率0点台の右腕・埼玉栄の榎本、岩国の技巧派エース・重広、速球自慢の戸畑・横松(広島)、制球力抜群の竜ケ崎一・染田、重いストレートが武器の佐賀商・松石、東北エクスプレスこと秋田経法大付の摂津(ソフトバンク)、2年生ながら将来性豊かな長野商・金子(オリックス)、防御率トップの九州学院・反頭がいる。

https://www.youtube.com/watch?v=vDCrZXEwHys

https://www.youtube.com/watch?v=NXhc9BZPIuQ

https://www.youtube.com/watch?v=3ChMqke-jOY

https://www.youtube.com/watch?v=tlfeaNgyPMI

https://www.youtube.com/watch?v=0PSzwTkwL9c

 

大会注目の打者では初出場・橿原の小さな4番山下、東京屈指の強打の内野手の創価高・田中(オリックス―広島)、強打・享栄の国本兄弟、国学院栃木のポイントゲッターの3番館野が挙げられる。

https://www.youtube.com/watch?v=vDCrZXEwHys

https://www.youtube.com/watch?v=FhXsW2MvA5Q

https://www.youtube.com/watch?v=uxLEoHD_Css

 

伝統校・作新学院は21年ぶりの甲子園出場。攻守の要の捕手・大和、長打力のある長らが2年生の右サイドスロー佐藤充を援護する。史上初の春夏連覇、怪物・江川など伝説を作り上げてきた古豪が復活を期す。

https://www.youtube.com/watch?v=oHxh-js8Sz8

 

その作新学院と初戦で対戦する愛産大三河は選抜は初出場。制球力に長けた右腕・六倉を集中打と堅守で支える。3番堤、4番原田の前にランナーをためたい。甲子園初勝利を狙う。

https://www.youtube.com/watch?v=yN_JfJl9CRc

 

優勝候補Dクラス

東海大仰星は4年ぶりの選抜。左腕・村井、右腕・和田の左右2枚看板で勝負をかける。上位から下位まで切れ目のない打線で柳川の剛腕・香月に挑む。OBの上原(巨人―レッドソックス)にいいところを見せられるか。

https://www.youtube.com/watch?v=r75Vsb8Bunw

 

伝説のOB津田恒美を擁する南陽工はその年以来22年ぶりの選抜。戸倉、来栖の継投は安定。北村、波多野の1,2番でチャンスを作り、吉村に回したい。前回出場のベスト8に並びたい。

https://www.youtube.com/watch?v=2sC95_dGlIA

 

香川の進学校・丸亀は選抜は初出場。守備の手堅さが一番の武器。コントロールのいい主戦・中村を支える。攻撃は1番杉吉、4番柿本に期待。

https://www.youtube.com/watch?v=28vCsnDeDU4

 

高岡第一は敦賀気比の出場辞退で繰り上げ出場。4番捕手の柿井が攻守の要となって左腕・嶋崎を援護したい。

https://www.youtube.com/watch?v=glADhXa4zmM

 

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