全国高等学校野球選手権大会 各大会優勝予想

【予想篇】2008年夏の甲子園

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第90回記念大会となったこの年の甲子園。選抜優勝の沖縄尚学が沖縄大会決勝で敗退。同準優勝の聖望学園、同4強の東洋大姫路はなんと県大会予選の初戦で敗退という憂き目にあった。

 

記念大会で出場校が多いため、出場校が出そろう前から組み合わせ抽選が始まるイレギュラーな流れの中、浦和学院―横浜、近江―智弁学園、飯塚―浦添商など同地区同士の好カードも多く生まれた。

 

飛びぬけた高校がおらず、優勝戦線は実に読みにくい状況。強豪校・伝統校が多く出場し、好投手を擁してupsetを起こす力を持つ高校も多数存在。この混戦をどこが抜け出すのか、逆に面白い大会になりそうだ。

 

そんな中であえて第一集団を挙げるならば、千葉経大付、浦添商、智辯和歌山、常葉菊川、横浜、広陵、福知山成美、木更津総合の8校になるだろうか。

優勝候補Aクラス

選抜4強で唯一戻ってきた千葉経大付はエースで4番の斎藤がチームの中心。投手としては140キロ台の重いストレートと多彩な変化球で相手を封じる。選抜では強打の常葉菊川を2点に封じたように斎藤のストレートを力負けせずはじき返すのは容易ではない。2番手の左腕吉野も成長しており、連戦に不安もない。

打者としても夏に斎藤を4番に据えた。負担が大きくなる心配もあったが、16打数6安打4長打と期待に応えた。1年から経験豊富な稲葉、選抜でホームランを放った稲葉など中軸には力のある打者が並ぶ。重谷、谷ら俊足の好打者もおり、足も絡めた攻撃もできる。夏の大会では打線全体が湿りがちだったが、ポテンシャルは高い。斎藤の負担をチーム全体でいかに軽くできるかが重要となる。ここ5季で4度目の甲子園。集大成の夏に全国制覇を狙う。

https://www.youtube.com/watch?v=To7jDjsnxs8

選抜8強の智辯和歌山は大会屈指のスラッガー坂口(巨人)を擁して3度目の夏制覇を狙う。坂口は和歌山大会で4試合連続ホームランを記録。天性の長打力を持ち、選抜以降の不振を脱した。3番の勝谷は抜群のリーダーシップを発揮し、長打力も併せ持つ。下位にも田甫、高橋と好打者が並んでおり、バランスの良い打線を経験する。9番には1年生の西川(日本ハム)が入る予定。春季県大会で入学早々4ホームランを放った天才打者は骨折で夏の予選は棒に振ったが、本番では復帰予定。柔らかいバットコントロールを見せる。

2年生エースの岡田(中日)はこれで3度目の甲子園。140キロ台のストレートにキレのあるスライダーを混ぜる。2番手の右サイド・林は選抜で好救援。強心臓ぶりを見せる。2番を打つ巧打者・芝田も投手としてマウンドに上がる。全国制覇を果たす力は十分持っており、期待が高まる。

https://www.youtube.com/watch?v=UnImkRYMxDI

選抜王者・沖縄尚学を下した浦添商も実力十分。昨夏からマウンドに登るエース伊波はMAX148キロのストレートにカーブ、スライダー、カットボールを投げ、攻撃的投球が持ち味だ。マウンドで両手を広げるポーズは相手を威圧し、存在感を放つ。捕手・山城とのコンビも良好だ。上地、サイドスローの島根と控えにも好投手がおり、投手陣は盤石だ。

攻撃は実にスピーディーだ。漢那、上地俊樹ら俊足の打者がかき回し、相手のスキを突く走塁がうまい。全力疾走が徹底されており、チーム内の合言葉「凡事徹底」を全員がよく守っている。伊波・山城・宮平らクリーンアップの打力も高い。決勝では選抜優勝投手・東浜(ソフトバンク)相手に初回に息もつかせぬ猛攻。一挙5点を挙げて試合を決めてしまった。安定した投手力に疾風怒濤の攻撃力。沖縄勢春夏優勝の可能性は決して低くない。

https://www.youtube.com/watch?v=dDt0qzYz644

 

神宮の決勝を戦った両者ももちろん優勝候補の一角だ。

神宮王者の常葉菊川は選抜で千葉経大付に大敗を喫して以降、スランプ状態。今春の県大会では兄弟校の常葉橘に15-3と完敗するなど、厳しい状況が続いた。しかし、夏の県大会では見事リベンジ成功。エースの戸狩は経験豊富な左腕。身長以上に角度のある速球を武器に右打者の内角を強気につく。2番手の野島も成長し、陣容が整ってきた。

攻撃力の高さは大会でも屈指。バントを使わないフルスイング野球で相手投手の乱れを逃さない。前田、酒井、町田、戸狩、中川は4季連続の甲子園でもはやベテラン選手の域に入りつつある。昨夏の甲子園で同点スリーランとサヨナラヒットを放ち、一躍有名になった「ミラクル慎吾」こと伊藤慎吾が2番に座り、強打でつないでくる。

走塁・守備の意識も高く、ショートゴロで2塁から3塁を狙うプレーや決して高投を投げない内野陣などスキのないプレーは他校の模範になるプレーだ。不完全燃焼に終わった春を超えて夏は頂を目指す。

https://www.youtube.com/watch?v=iadLsuQA5xI

神宮準優勝の横浜は県大会を危なげなく制覇。選抜では北大津に不覚を取ったが、夏は上位を狙う。エースの土屋(ロッテー横浜)は130キロ後半のストレートにキレのあるスライダー、そしてチェンジアップも習得し、投球の幅を広げた。横浜の投手らしくフィールディングも巧みで送りバントを3塁で刺すプレーは十八番である。2番手右腕の田山も計算が立つ。

打線は春4番の筒香(DeNA)が不調で7番に降格したが、主将の小川がカバー。好守巧打の松本、倉本(DeNA)や小技のうまい岩間に加え、1年生の大石がショートのレギュラーを奪取。元気いっぱいのプレーで上級生の刺激になっている。選抜で北大津の超積極野球に翻弄された2年生捕手・小田も成長。同じ轍は踏まないつもりだ。ここ2大会連続で初戦敗退が続いているが、今大会は浦和学院との同地区強豪対決を制して波に乗っていきたい。

https://www.youtube.com/watch?v=j2OHEApMrn4

昨年度準優勝の広陵も力がある。決勝では昨夏の決勝でも苦戦した総合技術と対戦。一時7点のビハインドを食らう厳しい展開にも全くナインは臆することなく積極的に反撃。好投手・水野を果敢に攻めてあっという間に7点差を追いついた。その間、犠牲フライが3本。確実に外野フライを打つ技術の高さがある。中心になるのは1番ショート上本(広島)と3番林の二遊間コンビ。ともに初球から食らいつく打撃と積極的な走塁、そして過去最高の二遊間ともいわれる守備力でチームに貢献する。4番には長打力のある有水が座り、塁上のランナーを返していく。積極プレーの失敗は責めない中井監督の方針でのびのびと攻撃していく。

投手陣は中田・前田・森宗の3本柱。右速球派の中田(広島)は最速146キロのストレートでガンガン押す。右の技巧派右腕・前田は安定感ではチーム1.左腕の森宗は春季中国大会で倉敷商相手に20奪三振。この3人をうまくつないで乗り切っていく。昨年の決勝で佐賀北相手にまさかの逆転負け。どこよりも1点の重みを知ったチームが今年こそあと1勝の壁を越えて見せる。

https://www.youtube.com/watch?v=gQYVk7nMaCg

福知山成美は今春の近畿大会で初優勝。京都大会でも選抜ベスト8の龍谷大平安ら強豪がひしめく中を圧倒的な攻撃力で制した。特に1~4番の生駒、植田、深瀬、高久は全員5割を超す高打率。生駒に至っては打率0.722とすさまじい出塁率で四六時中この4人が塁上をにぎわせていた。生駒は屈指の俊足を誇り、セカンドの守備でも広い守備範囲を誇る。植田は田所監督が一番いい打者を2番に置くという通り攻撃的2番で中軸にチャンスを拡大してつなぐ。5番の福本やショートの杉本ら2年生にも好選手がおり、ポテンシャルの高いチームだ。

投手陣は植田と近藤の左右2枚看板。左腕・植田はストレートとスライダーをリズムよくポンポン投げ込み、守備の時間を短く終わらせる。右の近藤は140キロを超す速球が武器だ。2年前の夏は好投手・駒谷を擁してベスト8入り。その成績を上回るだけの戦力が揃っており、田所監督の自由奔放な野球で上位を目指す。

https://www.youtube.com/watch?v=1VQ6E6GC_qY

木更津総合も春季関東大会を優勝。春季大会の勝ち上がりは衝撃的だった。選抜4強で帰ってきた千葉経大付を17-0と撃破。しかも、エースの田中はノーヒットノーランを達成と完膚なきまでに叩きのめした。勢いに乗って関東大会でも選抜出場の横浜、大田泰(巨人―日本ハム)を擁する東海大相模と神奈川の強豪2校を連続撃破。関東の頂点を極めた。

エース左腕の田中はしなやかな腕の振りから鋭いスライダーを武器に三振が奪える。大型右腕の淡路も決勝で好投。この2枚看板は大会でも最上位の投手力だろう。打線の軸は4番捕手の地引。パワフルな打撃で決して力負けしないだろう。1番の斎藤をはじめとして上位から下位まで好打者が並び、投手陣を援護する。投打に地力は高く、2度目の出場ながら優勝を狙うチャンスが転がり込んできたといえるだろう。

https://www.youtube.com/watch?v=UnImkRYMxDI

 

以上8校が第一集団になるだろうが、ほとんど差がなく追う第2集団の数は多い。伝統校・常連校がひしめき合ている。

優勝候補Bクラス

地元近畿では報徳・大阪桐蔭の2校が侮れない。

報徳学園はなんといっても左腕・近田(ソフトバンク)の存在が大きい。前年春夏連続出場したエースはその後不調に陥ったが、6月の練習試合で選抜出場の強打・北大津を完封。夏の東兵庫大会では復活を果たし、決勝は神戸広陵相手に延長10回を1点に封じ込めた。しなやかなフォームから140キロを超すストレートと多彩な変化球を投げ込む経験豊富な左腕はピンチにも強く、3度目の甲子園こそ自分の投球をすると意気込む。2番手の岡田も好投手で近田のピンチを救う。

打線は決して強力とは言えないが走れる選手が多く、4番主砲・井上と5番で打撃もいい近田の2人の前にチャンスを作りたい。3番捕手の糸井の活躍は攻守にわたって重要になるだろう。現在甲子園5連敗中の常連校だが、今大会こそ壁を突き破りたい。

https://www.youtube.com/watch?v=ZTru2G0BdVc

大阪桐蔭は前年のスター軍団から一転して守りのチームでしたたかに大阪大会を制した。昨秋の大阪大会ではPL学園にまさかのコールド負け。どん底からのスタートとなったが、もう一度足元を見つめなおして強化を図った。春の大阪大会では見事優勝。近畿大会でも智辯和歌山を破るなど準優勝に輝いた。

投手陣は右の2枚看板。エースの福島は内外に投げ分けるコントロールが持ち味。練習で一つ上の学年の中田翔らに甘く入ったボールをスタンドに運ばれる経験をさんざん重ねたことでコントロールを磨いた。140キロ前後の真っすぐとスライダー、チェンジアップで的を絞らせない。5番を打つ2番手の奥村は伸びのあるまっすぐとカーブが持ち味。打撃でも準決勝の箕面東戦でサヨナラホームランを放った。

野手では1番ショートの浅村(西武)に注目。積極的な打撃と広い守備範囲、取ってから早いスローイングとセンスの光る好選手だ。4番萩原は決勝の履正社戦でチーム全体が3安打に抑え込まれる中、2本のタイムリーを放ち、一人で履正社の好左腕・吉川を攻略した。しぶといカラーのチームにイメージチェンジした強豪が2度目の夏制覇に挑む。

https://www.youtube.com/watch?v=Wn-ffqI3c84

激戦の北神奈川を制した慶応ももちろん優勝戦線に顔を出す。決勝ではスラッガー大田を擁する東海大相模と延長の大激戦。最後は主将・山崎の2ランで突き放して勝利を収めた。投手陣は左右2枚看板。左の田村はプロレスラーの力道山を祖父にもつサラブレッド。長身から強気に内角を突く投球で大田にもホームランを打たれたとはいえ、真っ向勝負を挑んだ。一方、右の只野はコントロール重視の安定した投球を披露。左打者の外角に逃げるシンカーを武器に打者を打ち取っていく。いわば、動の田村に静の只野。持ち味の異なる2枚看板で勝負をかける。

打線は大物うちは少ないが、しぶとくつなぐ攻撃が持ち味。1番俊足の内藤が出塁。2番の福富も打撃がよく、3番山崎・4番鈴木裕と長打力のある2人につないでいく。選抜で21世紀枠の華陵にまさかの初戦敗退。春季県大会でも桐光学園にコールド負けとどん底を味わったが、夏は見事に復活。伝統校が選抜の雪辱を期す。

https://www.youtube.com/watch?v=T-8Pwq4r5jo

同じく選抜で初戦敗退を喫した関東一も力のあるチームだ。今春の都大会では早期敗退したが、夏は優勝を果たした。大きな山となったのは5回戦の王者・帝京戦。杉谷(ソフトバンク)、高島、鎌田ら昨夏8強のメンバーを多く残す優勝候補を相手に打線が爆発。本格派・高島を打ち崩して9-5で打ち勝った。

持ち味はその打線。俊足の田辺、新井がかき回し、強打の3番広瀬、4番江川が返すのがパターン。広瀬は広角に打ち分ける好打者。江川は甘く入るとスタンドに放り込む力を持つ。東東京大会では打力・走力で他を圧倒した、1試合平均9.6点をたたき出した。

比べて投手陣はやや不安が残る。右の長身のエース松本、右サイドの押久保、1年生左腕の白井と枚数は豊富。絶対的な球威のある投手はいないだけに捕手・中村のインサイドワークが重要になりそう。帝京の牙城を崩しての出場だけに本番でも上位を狙いたい。

https://www.youtube.com/watch?v=aN6_FX2RsLA

3年連続の出場となる仙台育英も侮れない存在だ。チームを引っ張るのは1番の橋本到(巨人)。俊足好打の様はまさに東北のイチロー。100メートル11秒6の俊足に遠投100メートルの強肩、そして広角にキレイに打ち分ける打撃。2年時から春夏と甲子園で暴れてきたが、目立っていたのは1つ上の投手・佐藤由(ヤクルト)。今回は主役になるチャンスだ。上位には小技の効く遠藤、昨年から中軸の加藤と好打者が並ぶ。その打線を鍛えてきたのがライバルの東北・荻野の存在。東北No.1左腕を打ち崩すため、徹底して対左腕の練習を繰り返してきた。本番でも是非左腕との対戦を見たいものだ。

投手陣は下級生ながら力がある。2年生ながらMAX145キロのストレートで押す穂積に強心臓の1年生左腕・木村。この若い投手陣を落ち着いて投げさせるためにも橋本を中心に先手を取りたいところだ。東北の雄が上位を狙う。

https://www.youtube.com/watch?v=dVJEM_JuYd8

その仙台育英と同じく東北地区で力があるのが、春季東北大会優勝の青森山田。春季東北大会では酒田南相手に7点差を逆転勝利。青森大会で4番の斎藤は7割を超す高打率を残し、まさに打ち出の小槌状態だった。ヘッドスピードの速さは大会出場選手の中でも上位に入る。その他2年生の井戸川やブラジル人留学生の曲尾マイケら好打者が並び、打力は東北地区随一だろう。

投手陣は右の木下が一本立ち。持ち味のストレートでぐいぐい押すピッチングが光った。腰の痛みで苦しんだ時期もあったが、最後の夏に大輪の花を咲かせた。これで5年連続の出場となる青森の雄。過去4回は前評判は高いながらもベスト8を手前に敗退。今大会は壁を破って上位進出を果たしたい。

https://www.youtube.com/watch?v=WfbQP65Yvz4&spfreload=10

さらに東北勢でもう一つ注目なのが、4季連続の甲子園となる聖光学院。選抜では初戦で敗れたものの、優勝した沖縄尚学を苦しめた戦いぶりは自身になった。投手陣は左腕・佐藤、右腕・仲田に2年生の横山(楽天)と質量とも豊富。佐藤はチェンジアップを武器に春以降成長。仲田は選抜で沖縄尚学の打線を1点に抑えた。2年生の横山は伸びのあるまっすぐが武器。分厚い投手層を誇る。打線の軸は4番の黒羽。福島大会では打率1割台と低迷したが、本来長打力のある頼れる4番。本番で復活を期待したい。その他、田村・四家・菅野ら走って打てる打者が揃っており、得点力は高い。過去最高成績は3回戦だが、今回は組み合わせに恵まれた感もあり、ベスト8進出の千載一遇のチャンスが巡ってきている。

https://www.youtube.com/watch?v=mjj8E7M1WLg

 

この辺りまでが優勝戦線の中心となりそうだが、その集団を破りそうな常連校はまだまだ続く。

優勝候補Cクラス

鹿児島で本命だった鹿児島工を決勝で下した名門・鹿児島実は投打に力強い。エースの岩下はアーム型の投法ながらMAX144キロの真っすぐは力強い。スライダーの切れが抜群の右腕・松橋との2枚看板は心強い。

打線も4番捕手の湊崎を中心につながりがよく、送りバントで確実に走者を進めてくる。中尾・上坊・森田の上位打線は勝負強く、下位にも田野尻ら好打者が並ぶ。守備もショートの上坊らセンターラインを中心に固い。常連校らしい抜け目のない野球で虎視眈々と上位を狙う。

https://www.youtube.com/watch?v=Eu_MKAf4Tcc

 

同じように本命だった明徳が敗れた中で勝ち抜いてきた高知高校も侮れない存在。前年のように優勝候補に挙げられる力はないが、高知大会を圧倒した強打は全国レベル。特に2年生4番の木下(中日)は長打力を秘めており、捕手としても投手陣を引っ張る。3番の高木は昨年からの経験者で好打でランナーを返す。

投手陣は右サイドの松井と2年生左腕の公文(巨人―日本ハム)。ともに球威のある投手で完投能力もある。初戦の相手が広陵と強敵を引いてしまったが、打力は決して劣らない。先手を取って優位に進めたいところだ。

https://www.youtube.com/watch?v=gQYVk7nMaCg

 

同じ四国の済美は強力打線が健在。左打者6人を並べた打線は破壊力満点だ。1番俊足の岡田が出塁し、強打の中軸の大森・田中が返す。県決勝では15得点で圧倒した。上甲監督の鍛え上げた打力で今年も勝負をかける。エースの右腕古川はスライダーが武器の好投手。

奇しくも初戦の相手・智辯和歌山に入学希望も入れなかった投手。甲子園本番でリベンジのチャンスが回ってきた。開幕2戦目で早くも実現した大会屈指の強打対決。初戦を勝って波に乗りたいところだ。

https://www.youtube.com/watch?v=AHC5HX7_LdU

 

2年ぶりの甲子園となる清峰は2年生の剛腕・今村(広島)に注目。投げてはMAX144キロのストレート、打っては野手顔負けの長打力を誇り、春季大会では投打に大活躍。夏の県大会でもエース番号を付ける左腕・古賀をしっかりサポートした。今村を中心に2年生に好選手が揃い、俊足好打の屋久や捕手・川本、スラッガー山崎ら来年が楽しみな面々。3年生も負けてはおらず、富永・林の中軸は力強い。ここ最近の長崎の盟主が一昨年の選抜のように上位を狙っている。

https://www.youtube.com/watch?v=2HwdMipoOpo

 

埼玉の常連・浦和学院は初戦でいきなり横浜を引いてしまう苦しい展開も破る力は十分持っている。昨年の赤坂(中日)のようなスター選手はいないが、まとまりは昨年以上。粘り強い戦いで終盤に強い。エースの森は森士監督の息子で親子鷹で臨む甲子園。丁寧なピッチングで安定感があり、もう一人の右腕・高島とともにしっかり試合を作れる。

打線は1,2番の坂本・鼻田を中心にスイングスピードが速く相手投手に食らいつく。主将の三上のリーダーシップも光り、どことなく2004年に中京大中京を苦しめた時と似た雰囲気を持つ。3年連続の甲子園で強豪対決の初戦を制して一気に突き進みたい。

https://www.youtube.com/watch?v=uYka9ZlXpvc

 

打力が光るのが西愛知の東邦。愛知大会ではほとんどコールド勝ちで勝ち進み、他校を震撼させた。切り込み隊長の1番山田は初球から痛烈にはじき返す攻撃的1番打者。右方向にも長打が打て、いきなり怖い打者と向かうことになる。2番の小宅もバントより強打でつなぐタイプ。清水・野々川・岩田と続く左打者はみな長打力があり、試合の流れを強引に引き寄せる。下位の橋本・古市もクリーンアップに代われる打力を持ち、打線の力はトップクラスだろう。

下平や和田ら左投手の並ぶ投手陣も県準決勝までは安定した投球を披露。打線の援護があるだけに最少失点でしのぎたい。過去の大会もそうだが、前評判がさほどでもない中勝ち上がった時の東邦は怖い存在。初戦の相手は北の剛腕、北海・鍵屋(日本ハム)。鍛えた打線が爆発するか。注目の1戦だ。

https://www.youtube.com/watch?v=2HwdMipoOpo

 

駒大岩見沢は春夏連続の甲子園。選抜は21世紀枠の成章に初戦で不覚を取ったが、皮肉なことに夏も再び開幕戦で相手も同じ初出場の下関工。だが、経験がある分、今度は冷静に戦いたい。エース左腕の板木は左からクロスして投げる角度が持ち味。春以降成長した右腕・沼館とのコンビで北北海道大会を制した。打線は4番松本、5番及川ら強打者が並ぶ。1番青山は出塁率が高くチャンスメーク。7番には裏の4番佐藤が座り、層が厚い。充実の戦力で選抜の雪辱を果たす。

 

冒頭にも述べたように今大会は好投手が非常に多い。昨年から甲子園を経験している近江のエース小熊(中日)、宮崎県大会決勝で日南学園の有馬(ソフトバンク)、中崎(西武)の好左腕2人に投げ勝った宮崎商の剛球左腕・赤川(ヤクルト)、城北を春夏連続の甲子園に導いた村方、菰野のスレンダーな右腕・西(オリックス)、日本航空の速球派・北野、飯塚の小柄な140キロ左腕・辛島(楽天)、北海道大会で60を超す奪三振を奪ったMAX144キロの剛腕・北海のエース鍵谷(日本ハム)、白鴎大足利のミスターゼロ・新藤ら好投手がひしめいている。

https://www.youtube.com/watch?v=mkJfyIlAAiQ

https://www.youtube.com/watch?v=xb7X5WSIIHw

https://www.youtube.com/watch?v=RtWTLna0UYE

 

2年生でも福井商の技巧派左腕・竹沢や酒田南の変則左腕・安井、新潟県央工の長身右腕・古村、高岡商の技巧派左腕・福島ら将来性豊かな投手がいる。福井商の捕手・中村(ヤクルト)はプロ注目の強肩捕手だ。竹沢をうまく引っ張っていきたい。

 

また、大府は186㎝のサイド右腕大野に最速144キロの今村、鳥取西はともに140キロ台の真っすぐを持つ左の鈴木、右の小畑を擁する。ともに公立校ながら強豪私学を圧倒するような素晴らしい投手陣を擁する。打線がどれだけ援護できるか。

https://www.youtube.com/watch?v=yVXlQHn7BrQ

 

今大会注目の打者としては金沢のゴジラ2世と呼ばれる2年生スラッガー林や常総学院の強肩強打の捕手・飯田(オリックス)、同じく捕手で智弁学園の攻守の要・土井、近大付属の右のスラッガー石丸、本庄一のブラジル人留学生・奥田ペドロ、鳴門工の2年生スラッガー安岡など多士済々な顔ぶれが並ぶ。

https://www.youtube.com/watch?v=K8VJuHfckdw

優勝候補Dクラス

松商学園は3年前の「ジャイアンツカップ」で優勝したメンバーが中心。1,2番を打つ小原・奥野の二遊間は過去最高の二遊間と評判。中軸の吉沢、大久保の左打者は昨年から経験豊富な強打者。140キロ右腕林に2年生の伊東と投手陣も充実しており、初戦の対戦相手・慶応を食う可能性は十分ある。

 

日大鶴が丘は予選で日大三、早実と西東京のBIG2を撃破。強力打線でエース山地を援護し、勝ち上がってきた。初出場でベスト8に輝いた1990年の再現を狙う。

 

桐生第一は大会前に不祥事がある中での出場となったが、気持ちを切り替えて臨む。エース左腕田中の出来が重要となる。

 

商業高校対決となった倉敷商佐賀商の1戦はともに技巧派エースの出来にかかっているだろう。倉敷商の左腕・木元はキレのあるボールを投げ込み、度胸満点の投球が光る。佐賀商は右サイドの古賀が内外の揺さぶりで相手を封じる。昨年の佐賀北に続く2年連続のがばい旋風なるか。

 

大分の伝統校・日田林工はエースで4番の末次群の出来にすべてがかかるだろう。長身を活かした角度のあるピッチングで大阪桐蔭に挑む。

https://www.youtube.com/watch?v=yH8miLm4ykg

 

開星は3年連続の夏。昨年1年生で甲子園を経験した橋本が強打の捕手として戻ってきた。エース小池を引っ張り、2年連続の初戦突破を目指す。

 

香川西は2年ぶりの甲子園。傑出した選手はいないが、まとまりがよく右腕・高橋直、左腕芳山の両輪を小技・走塁を絡めた攻撃で援護したい。前回大会同様初戦突破を狙う。

 

本荘は小柄な好左腕池田を擁して初勝利を狙う。得意スクリューボールで打者を牛耳りたい。

 

盛岡大付は大型左腕・鴇田を擁して甲子園出場。大会出場校中最後の登場となったが、悲願の初勝利を狙う。

 

市立岐阜商は過去3度の甲子園でいずれも完封負け。今年こそ初得点、そして初勝利を狙う。

https://www.youtube.com/watch?v=mjj8E7M1WLg

 

加古川北は激戦区兵庫から初出場。スラッガー藤井、スライダーの光る2年生右腕・岩崎と軸になる選手を擁しており、ジャイアントキリングを狙う。

https://www.youtube.com/watch?v=-DwOZbQEZMA

 

下関工は選抜出場の下関商・島田を打ち崩して初出場。本番でも打力で与永・安本の2人の右サイド右腕を援護したい。

https://www.youtube.com/watch?v=eTOel7XO8Ok

 

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