1試合毎予想 2018年 全国高等学校野球選手権大会

【予想編】2018年夏の甲子園1回戦 大阪桐蔭(北大阪)vs作新学院(栃木)

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大阪桐蔭(北大阪)vs作新学院(栃木)

予想  60%  40%


春夏連覇を目指す王者と2年前の甲子園の覇者という注目の好カードが実現。大阪桐蔭の優位は揺るがないが、作新学院の強気の攻めが何かを起こす可能性は十分ある。

大阪桐蔭の投手陣は根尾・柿木・横川の強力3本柱が健在。ともに140キロ台後半のストレートを投げ込み、球威は抜群だ。大阪大会では大事な場面で根尾の先発が多かったが、果たしてこの試合ではどうなるか。作新学院は4番、5番の2人のポイントゲッターの前にランナーをためたいところ。小針監督の積極的な采配にも注目だ。まずは大阪桐蔭の投手陣のストレートに振りまけないようにしたい。小差で食らいついての後半勝負が理想的か。

作新学院の高山は制球力の高い好投手。最速も140キロを超えており、17回を投げて17三振を奪うなど球威がある。2番手のもコントロールが良く、2人とも試合を壊さないタイプだ。タレントぞろいの大阪桐蔭打線に対して丁寧な投球で抑えていきたい。大阪桐蔭打線を抑えた履正社・濱内の投球を参考にし、うまく緩急も使いたいところだ。大阪桐蔭打線は府の決勝で23得点とスターぞろいで爆発力のある打線だ。根尾・藤原・中川の中軸を中心に長打があり、機動力・状況判断力も高い。スキがあれば一気になだれ込んでくるだろう。

2度目の春夏連覇へ向けて初戦から高い障壁が用意された大阪桐蔭。ジャイアントキリングが起こるのか!?


大阪vs栃木 甲子園対決

春 大阪5勝   栃木2勝

夏 大阪0勝   栃木1勝

計 大阪5勝     栃木3勝

古くは江川卓(巨人)を擁する作新学院が北陽を破った試合から大阪桐蔭の中田翔(日本ハム)が佐野日大戦で2発を放り込んだ試合まで思い出深い対決が刻まれてきた両県の対戦。昭和63年から平成元年の2年間では3度対戦し、昭和63年の宇都宮学園は春は元木(巨人)擁する上宮に、夏は近大付にそれぞれ勝利して春夏計5勝をマーク。平成元年の選抜では近大付と宇都宮工の試合が降雨コールドゲームとなり、再試合でV候補の近大付が勝利した試合もあった。今年も名門同士の対決だが、果たしてどうなるか。

 

主な卒業生

大阪桐蔭…中村剛也(西武)、岩田稔(阪神)、西岡剛(阪神)、平田良介(中日)、中田翔(日本ハム)
浅村栄斗(西武)、山足達也(オリックス)、藤浪晋太郎(阪神)、澤田圭佑(オリックス)、森友哉(西武)

作新学院…岡田幸文(ロッテ)、石井一成(日本ハム)、今井達也(西武)、江川卓(巨人)、落合英二(中日)

 

思い出名勝負(2007年選抜甲子園2回戦)

大阪桐蔭

1 2 3 4 5 6 7 8 9
0 0 6 3 1 0 1 0 0 11
0 1 2 1 0 4 0 0 0 8

佐野日大

 

大阪桐蔭   石田→福島→那賀

佐野日大   出井→水原

2007年の選抜大会の2回戦最初の試合は、平成の新怪物・中田翔を擁する大阪桐蔭と強力打線で上位進出を目指す佐野日大が激突。打力の高いチーム同士による激しい打ち合いが予想された。

大阪桐蔭は前年の夏からの連続出場。甲子園を経験したメンバーが多く残り、春夏連覇を目指していた横浜高校を下すなど大きな自信をつけた戦いだった。しかし、4番の中田翔は初戦の横浜戦で特大のホームランを放ったものの、2回戦で早稲田実の斎藤佑樹(日本ハム)に3三振を喫する屈辱を味わい、この選抜には並々ならぬ思いで臨んでいた。

新チームは中田以外にも長打力のある生島・岡田(西武)・那賀・山口継らを擁し、史上最強ともいえる打線を形成。近畿大会では中田が170メートル級のホームランを放つなどして勝ち上がり、準優勝して選抜に選出。選抜初戦の日本文理戦では中田は無安打に終わったものの、投手として復活登板。前年選抜8強の日本文理をわずか1安打に抑え、7-0とまずは快勝で1回戦を突破した。

その大阪桐蔭に対する佐野日大は前年の関東大会で準優勝した実力者。1番の核弾頭・ヴィアナウェリンソンを筆頭に森河・河野・板橋で形成する中軸は強力で、関東大会の決勝では千葉経済大付の好投手・(広島)から5点を奪うなど高い実力を示した。選抜1回戦の開幕戦では好投手・阿部(ロッテ)を擁する大牟田と対戦。終盤に阿部を攻略すると、2年生エース出井は伸びのある速球で4安打完封勝利。快調なスタートを切った。

 

試合の焦点は互いの打線を投手陣がどう抑えるかだった。大阪桐蔭としては故障明けの中田を連投はさせたくないが、その他の投手陣には一抹の不安を覚えていた。前年秋の近畿大会でも失点はかなり多く、この辺りが優勝へのネックと思われていた。

先発は前年夏も2試合に先発していた左腕・石田。スライダーを武器とする技巧派だったが、制球がやや不安定。2回裏には連続四死球でランナーをためると、7番捕手の安江に先制のタイムリー2塁打を浴びて失点。佐野日大が先手を取る。

しかし、この流れを強引に呼び戻したのが4番・中田翔だった。前年夏に斎藤佑樹のインサイド攻めにあって敗れた悔しさから弱点克服に努めてきた成果が現れる。佐野日大・出井が果敢に内角を突いてきたストレートを完璧にとらえると打球はレフトスタンドへ飛び込む逆転の3ラン。球場全体のムードを一変させてしまうような一撃で試合をひっくり返した。この一打には互角に打ち合う覚悟だった佐野日大ナインも動揺したとのことだった。

リズムを崩した出井に大阪桐蔭打線はさらに襲い掛かり、生島・西岡・萩原のヒットなどで大量6得点。その裏変わった福島由が2点を失うも、3回表に再び中田翔のバットが火を噴く。今度は真ん中付近に甘く入ったストレートをたたくと、左中間スタンドへと飛び込む2打席連続のホームラン。計5打点を挙げる大爆発で完全に中田翔のムードに引き込んでしまった。

大差を追うこととなった佐野日大だが、中盤以降におれずに反撃する。まだ経験の浅い2年生右腕の福島由(翌年夏には優勝投手となる)をとらえ、6回裏に打者一巡の猛攻。5番板倉や2番佐塚のタイムリーなどで4点を返して追いすがる。大阪桐蔭ムードになりつつあった空気の中で見事な反撃を見せ、さすが打撃のチームといった印象だった。また、出井の後を受けて大阪桐蔭打線を抑えた左腕・水原の好投も光った。

この流れをストップしたのは3年生右腕の那賀。前年の甲子園のマウンドも経験していた那賀は決め球のカーブを武器に好投し、落ち着いた投球で後半の3イニングを抑えこんだ。結局終盤に1点を追加した大阪桐蔭が11-8で乱戦を制し、ベスト8進出を決めた。

 

大阪桐蔭は選抜では1993年以来14年ぶりの8強進出。中田翔の2本のホームランは改めて大会の主役であることを証明していた。しかし、投手陣を含めた守りの不安は露呈する形となり、スタンドで観戦していた観客からも「こんな戦いをしていたら次の対戦相手の今治西か常葉菊川のどちらかに食われるぞ」という声が上がった。この言葉は現実となり、準々決勝では常葉菊川の左腕・田中健(DeNA)の前に打線が沈黙。1-2と惜敗し、中田もこの春が最後の甲子園となった。大阪桐蔭がなかなか甲子園で勝ち切れない時代であった。

一方、佐野日大は打ち負けてしまったものの6年前の夏以来となる甲子園でしっかり存在感を見せつける大会となった。文星芸大付や作新学院など強豪の集う栃木県をたびたび勝ち上がっており、2014年選抜では左腕・田嶋(オリックス)を擁して初の4強入り。投打にバランスの取れた好チームであった。

 

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