1試合毎予想 2018年 全国高等学校野球選手権大会

【予想編】2018年夏の甲子園1回戦 金足農(秋田)vs鹿児島実(鹿児島)

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金足農(秋田)vs鹿児島実(鹿児島)

予想  52%  48%


剛腕・吉田を擁する金足農と伝統校・鹿児島実の好カード。大会屈指の好投手を名門・鹿実がいかに攻略するかが焦点だ。

吉田は150キロの速球にキレのある変化球を混ぜる本格派で43回で57三振を奪った。右打者のインコースにスバっと投げ込む制球力もあり、初対戦での攻略はかなり難しい投手だろう。鹿児島実は犠打を使った手堅い攻撃が持ち味。相手の四死球や失策をうまく絡めて得点に結びつける。新チーム結成当初は攻撃に苦しんできたが、徐々に調子を上げてきており、3番中島、4番西ら上位打線で得点を刻んでいきたい。

鹿児島実のエース吉村はコントロールが良く打たせて取る投球でリズムを作る。低めに丁寧に投げて、県大会では3失点にまとめた。金足農としてはエース吉田を擁していて失点がある程度計算できるだけに、つながりのある打線で先手を取りたい。打率5割越えの2番佐々木の活躍がカギを握るか。エース吉田は打撃でも3番を打つ注目選手だ。

吉田から連打は難しいため、鹿実としてはうまい攻めで得点していきたいところ。金足農としては序盤に先制点を挙げて守り切る展開が理想的だ。


鹿児島vs秋田 甲子園対決

春 鹿児島1勝   秋田1勝

夏 鹿児島4勝   秋田1勝

計 鹿児島5勝     秋田2勝

対戦成績は春は5分だが、夏は4勝1敗と鹿児島勢がリード。思い出される対決としては1990年の開幕戦。前年夏に1年生ながらチームの4強入りの貢献した好左腕・中川を擁する秋田経法大付と九州屈指のスラッガー内之倉(ダイエー)を擁する鹿児島実が激突した。試合は常に秋田経法大付が先手を取る展開だったが、土壇場9回に鹿児島実が2点差を逆転。主砲・内之倉に一発が飛び出すなど見どころ満点のし試合は鹿児島実が5-4で制したのだった。

 

主な卒業生

鹿児島実…杉内俊哉(巨人)、本多雄一(ソフトバンク)、野田昇吾(西武)、横田慎太郎(阪神)

金足農…石山泰稚(ヤクルト)、小野和幸(西武)、足利豊(ダイエー)

 

思い出名勝負(2011年夏の甲子園1回戦)

能代商

1 2 3 4 5 6 7 8 9
0 0 0 1 0 4 0 0 0 5
0 0 2 0 1 0 0 0 0 3

神村学園

 

能代商    保坂

神村学園   久保→柿沢

 

組み合わせ抽選で神村学園との対戦が決まった能代商の選手たちには期するものがあった。前年夏、2年生エース左腕の保坂を擁して臨んだ能代商は同じ鹿児島代表の鹿児島実の猛打に序盤からさらされて大量失点。15-0の惨敗で初戦で甲子園を去っていた。それからその日のスコアボードを練習場に張って気合を入れ続けた能代商は2年連続で夏の秋田県を勝ち上がって甲子園の舞台へ。そして、迎えた初戦で校名こそ違えど再び鹿児島代表と対することとなった。

その神村学園は前年秋から九州地区大会では負けなしだった鹿児島実を目標に鍛え上げてきた。エース左腕・野田(西武)と強力打線を擁する優勝候補を倒すためにはそれ相応の練習をしてこなくてはならなかったのだ。迎えた鹿児島大会では準決勝で鹿児島実が好投手・崎山を擁する薩摩中央に敗れる波乱があったが、決勝では神村学園が崎山を攻略して9-1と大勝。3番坂口を中心とする強力打線と久保・柿沢(巨人)の2枚看板を擁して自信の戦力で甲子園に臨んでいた。

 

試合は序盤は神村学園のペース。3回裏に先頭打者の死球とエラーによりチャンスを広げると、キーマンの3番坂口が犠飛で先制点。さらに4番本田にタイムリーが飛び出して2点を先制する。打たせて取る投球が持ち味の能代商・保坂としては味方の失策は痛いところだった。

能代商もすぐに1点を返したものの、5回裏には5番岩元のタイムリーヒットで追加点。中軸が全員打点を挙げる王道の野球で神村学園がリードを広げる。神村学園の小さなエース久保も好投を見せ、試合は完全に神村学園ペースで進んでいた。

しかし、グラウンド整備が終わった6回になって突然流れが変わり始める。2番吉野・3番保坂の短長打でチャンスを広げると、4番山田は初球を積極的に打ちに行って3-2と1点差に迫る。昨年まで攻撃が消極的と言われてきた秋田勢に合って工藤監督の実践してきた積極性が活きた格好となった。

こうなると甲子園では一度傾いた流れは止まらない。5番小川のセカンドゴロが野選となって同点に追いつくと、息つく間もなく6番平川のタイムリー、7番岳田の犠飛で2点を勝ち越し、5-3と試合をひっくり返す。神村学園・久保は小さな体で力投を見せていたが、この場面では能代商の勢いに完全に飲まれてしまった。

その後は保坂のThe・軟投派というべき打たせて取る投球に強打の神村学園が沈黙。鹿児島を圧倒した強力打線をわずか5安打3点に抑え込んでゲームセット。神村学園も2番手の2年生右腕・柿沢がストレートを武器に好投を見せたものの、最後は及ばなかった。

 

能代商はこの勝利で完全に勢いに乗り、続く2回戦ではプロ注目左腕・松本(巨人)を擁する英明を2-0と完封で下した。3回戦では如水館に延長の末2-3でサヨナラ負けを喫したものの、球史に残る好ゲームを演じ、2011年の夏において最も印象的と言っても過言ではない戦いを精緻に刻み付けた。

一方、悔しい敗戦となった神村学園。実は試合前に能代商の打倒・鹿児島勢に対する思いを伝え聞いてしまったことによるやりづらさがあった。戦う前から受け身な気持ちになってしまったことは不運としか言いようがなかっただろう。しかし、この日好投した柿沢を中心に残った2年生が活躍して秋の九州大会を制覇。その後春夏連続で甲子園で勝利を挙げ、2007年以来遠ざかっていた甲子園での白星を挙げたのだった。

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