1試合毎予想 2018年 全国高等学校野球選手権大会

【予想編】2018年夏の甲子園2回戦 近江(滋賀)vs前橋育英(群馬)

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近江(滋賀)vs前橋育英(群馬)

予想  52%  48%

〇7-3    智辯和歌山 〇2-0  近大付


初戦で強打の智辯和歌山に3ホームランで打ち勝った近江と近大付との投手戦を制した前橋育英の対戦。戦力層の厚さではわずかに近江が有利か。

近江は初戦で4人の継投策で智辯和歌山打線を寸断。左の林・金城、右の松岡・佐合と持ち味の異なる4人が目いっぱい投げることができるため、相手打線としては攻略に苦労しそうだ。2001年夏に3本の矢と言われた継投で勝ち上がった近江・多賀監督の手腕も楽しみだ。対して前橋育英打線は県大会では好調も、初戦は近大付の好左腕・大石の前に5安打2得点。苦しい内容の打撃となり、終盤はノーヒットだった。この辺りを多賀監督がどう見ているか。

一方、前橋育英の恩田は安定感抜群のピッチングで完封勝利。四死球は2つのみで内野ゴロを打たせて取ってリズムを作った。打線になかなかヒットが出ない中でも踏ん張りを見せ、精神的にも強い投手だ。対する近江打線は智辯和歌山のエース平田を完全にノックアウト。4番北村は甘く入ったとはいえ完璧な当たりの2ホームランを放ち、改めて怖い打者であることを示した。上位の木村・土田・家田の3人の左打者の出塁で得点力が倍増しそうだ。好打の1年生土田の活躍に期待がかかる。

投手層の厚さでは近江が有利に見えるが、前橋育英が得意の守り合いに持ち込めれば展開は全く読めない。実力校同士の好勝負が期待される。

 


滋賀vs群馬 甲子園対決

春 滋賀2勝   群馬1勝

夏 滋賀2勝   群馬3勝

計 滋賀4勝     群馬4勝

対戦成績は4勝4敗の五分の星。ここ数年は滋賀勢が3連勝中だ。思い出深いのは1999年夏の初戦。正田樹(日本ハム)を擁する桐生第一と村西哲幸(横浜)擁する比叡山が激突。息をのむ投手戦は終盤8回に桐生第一が2点を勝ち越して、2-0と完封勝利。正田は被安打1のランナーのみの準完全試合であった。この試合で勢いに乗った桐生第一はその後も勝ち進み、群馬県勢初優勝を飾った。一方の比叡山は選抜の沖縄尚学に続いて初戦で優勝校との対戦。村西は大会屈指の好投手だったが、くじ運がなかった。

 

主な卒業生

近江…小熊凌祐(中日)、植田海(阪神)、京山将弥(DeNA)

前橋育英…高橋光成(西武)、細貝萌(サッカー)、山口素弘(サッカー)、松田直樹 (サッカー)

 

思い出名勝負(2010年夏の甲子園2回戦)

北大津

1 2 3 4 5 6 7 8 9
0 0 1 2 0 0 4 2 0 9
0 0 1 0 0 2 0 0 0 3

前橋商

 

北大津    岡本

前橋商    野口→狩野→中曽根→林

 

強打の北大津と投打に充実する前橋商が2010年夏の2回戦で激突。屈指の好カードと注目された。

北大津は滋賀大会を勝ち上がった強力打線が甲子園初戦で爆発。前年夏の甲子園メンバーが多く残っていた常葉橘を18安打11得点で圧倒して初戦突破を果たした。9番村井にホームランが飛び出すなど、スイングの鋭さは相手投手を威圧した。投げては2年生エースの岡本が上手・横手・下手と3種類の投げ方で相手打線を幻惑。1回戦を終えて、北大津が一躍大会注目のチームに名乗りを挙げた。

対する前橋商は前年の選抜を2年生で経験した面々が多く残り、この一年間は群馬県内で負けなし。技巧派左腕・野口は小柄ながらも抜群のコントロールを武器に好投を見せ、打線も3番の後藤駿太(オリックス)を中心に好打の左打者が多く揃っていた。迎えた甲子園初戦では野口が見事な投球で完封勝利。牽制で2つアウトを奪うなど、投手としての総合力の高さをいかんなく発揮して3-0で初戦突破を果たした。

 

試合は序盤1,2回を両投手が0点で抑える静かな立ち上がり。投手戦になれば安定感のある前橋商が有利かと思われたが、その沈黙を再び北大津の9番村井が打ち破る。珍しく甘く入った高めのボールをとらえると打球はレフトスタンドへ飛び込んで2試合連続のホームラン。北大津が1点を先制する。

対する前橋商業もすぐに反撃。投手の野口のヒットなどから1アウト1,3塁のチャンスを作ると、2番斎藤がきっちり打ち上げて犠飛となり同点に追いつく。しかし、その直後の4回表に北大津の強力打線が火を噴き、6番中村・9番村井がタイムリーを放って2点を勝ち越し。甘いボールを逃さない打撃だったが、北大津打線の迫力が野口から甘いボールを引き出したような印象だった。

それでも技巧派左腕の野口はその後、自分らしい投球を取り戻し、5回・6回とランナーを出しながらも0でしのぐ。中盤の流れは徐々に前橋商に傾いていってる印象だった。

すると、6回裏に前橋商打線がついに軟投派の岡本をとらえる。先頭の3番後藤が完璧な当たりの3塁打で出塁すると、続く4番箱田はうまく流し打って3-2と1点差。さらに犠打などで2アウト3塁のチャンスを作ると、県大会決勝で特大の一発を放っていた7番沢浦がうまくセンターの前に落とすポテンヒット。うまいバッティングで前橋商がついに同点に追いつく。

しかし、この年の北大津打線には流れを強奪するような威力があった。その直後の7回表に1番北林、2番大野が連打でチャンスを作ると、3番山口は低めにワンバウンドしそうなボールをうまく引っ張って3塁戦へのタイムリー2塁打。コースに決まったボールを打たれたのは技巧派の野口としては痛すぎた。その後、4番小谷・6番中村にもタイムリーが飛び出してこの回4得点。さらに8回にも2点を追加して9-3とした。

再びリードをもらった岡本は余裕を取り戻し、9安打を浴びながらも3失点で完投勝利。四死球はわずか1という安定した内容の投球を見せた。屈指の好カードと目された試合は思わず大差で北大津に軍配が上がった。

 

北大津はその後3回戦の成田線で逆転負けを喫したが、この試合でも好投手・中川諒から7安打5得点。「攻撃が27球で終わってもいい」という宮崎監督のもと積極野球が持ち味の北大津だったが、この年が最も北大津らしいチームだったのではないだろうか。近江と並ぶ滋賀の強豪に上り詰めたことを確信させた戦いぶりだった。

一方、前橋商は投打にスキのないチームだったが、この日は北大津の強打の前に散った格好となった。センター後藤の好守備など随所にいいプレーを見せ、隠れ優勝候補とも思われていたが、全国で勝つ難しさを感じさせた。しかし、3年後に同じように1年間県内負けなしで挑んだ前橋育英が快進撃。見事初出場初優勝を飾った。

 

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