1試合毎予想 2018年 全国高等学校野球選手権大会

【予想編】2018年夏の甲子園2回戦 常葉菊川(静岡)vs日南学園(宮崎)

投稿日:

常葉菊川(静岡)vs日南学園(宮崎)

予想  52%  48%

〇8-7   益田東  〇2-0   丸亀城西


対照的な勝ち上がりを見せた両チーム。打力の差でわずかに常葉菊川が有利か。

常葉菊川のエース漢人は初戦は7回を投げて被安打10の7失点。益田東打線に中盤以降完全に攻略されてしまった。ストレートとスライダーを武器とするが、的を絞らせないような投球を心掛けたい。対する日南学園の打線は県大会に比べると少し湿りがち。丸亀城西・大前の丁寧な投球の前に9安打を放つも2点どまり。少し粗い攻撃も見られた。今回はある程度点の取り合いになる可能性もあるだけに効率のいい攻めを見せたい。蓑尾・門川の中軸に期待だ。

一方、日南学園のエース辰巳は初戦はわずか4安打に抑えて完封勝利。野手との信頼関係も取れており、リズムよく打たせて取った。初戦同様に相手のフルスイングに惑わされることなく、変化球を丁寧に低めに集めたい。対する常葉菊川の打線は往年の強打が戻ってきた印象。特に1番奈良間のヘッドスピードの速さは素晴らしく、パワフルな打撃で流れを呼び込む。ノーサインで走ってくる機動力も要警戒で、すきを見せると一気に試合を決める力を持っている、そういう打線だ。2008年夏のようなビッグイニングが見られるか。

2007年夏にも両校は対戦しており、その時は常葉菊川が延長でサヨナラ勝ちを収めている。リベンジか返り討ちか…


静岡vs宮崎 甲子園対決

春 静岡0勝   宮崎1勝

夏 静岡2勝   宮崎0勝

計 静岡2勝     宮崎1勝

春は宮崎勢が夏は静岡勢が勝利。2002年夏は興誠と日章学園が対戦。強力打線を擁するチーム同士の白熱した打撃戦は興誠が9-8で勝利。興誠のエース今泉は22安打を浴びながらも8失点にまとめ、史上最多被安打での勝利投手となった。

 

主な卒業生

日南学園…寺原隼人(ソフトバンク)、中崎翔太(広島)、赤田将吾(西武)、平下晃司(阪神)

常葉大菊川…田中健二朗(DeNA)、桑原樹 (広島)、門奈哲寛 (巨人)

 

思い出名勝負(2007年夏の甲子園3回戦)

日南学園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
0 0 0 0 3 0 0 0 0 0 3
0 0 0 0 0 0 0 3 0 4

常葉菊川

 

日南学園    有馬→中崎

常葉菊川    田中→戸狩

 

選抜優勝の常葉菊川と強力打線を武器に勝ち上がってきた日南学園が2007年の3回戦で激突した。

常葉菊川は選抜大会を強打と好走塁を絡めた野球で制し、一躍高校野球界の主役に躍り出た。田中健(DeNA)、戸狩の好左腕2人を擁する守りも安定しており、静岡大会は危なげなく決勝に進出。決勝では前年夏の甲子園に出場していた静岡商の好左腕・大野から終盤に1イニング7点の猛攻。見事な逆転勝利で春夏連続の甲子園をつかみ取った。迎えた甲子園初戦は昨夏ベスト8の日大山形と対戦。前年からエースの右サイドの阿部投手から3番長谷川が3ラン2本を放つ活躍を見せて12-4と大勝で初戦を突破した。

対する日南学園は有馬(ソフトバンク)、中崎(西武)の2人の2年生左腕を4番中本を中心とする強力打線が援護して4年ぶりの夏の甲子園出場を果たしていた。迎えた初戦は桐光学園と追いつ追われつの大接戦。延長10回に日南学園が3点を勝ち越せば、裏の攻撃で桐光学園が取り返す。しびれる延長戦を6番西井の活躍などで延長11回に4点を取って制し、寺原(ソフトバンク)を擁した2001年以来の3回戦進出を決めた。

 

試合は立ち上がりから両チームランナーを出すものの、なかなか得点に次孔がらない展開。ストレートが良く走りMAXを更新した日南学園・有馬に対し、常葉菊川のエース・田中はボールがあまり走っていない印象だった。

そして、5回表に挑戦者の日南学園が田中をとらえだす。2アウトから2番大原がヒットを放つと、何と死球を挟んで5連打の猛攻。田中のストレートをしっかりとらえ、力技で奪った3点であった。

日南学園のエース有馬は快調なピッチングで常葉打線を7回まで散発の3安打。5回から7回は振り逃げのランナーしか許さず、完璧なピッチングを展開していた。何かが起きる気配はあまり感じなかったのだが…

8回裏常葉菊川は先頭の1番高野が2塁打で出塁すると、2アウトながらランナー1,2塁のチャンスを迎える。ここで打席には不振の5番中川に代わって代打の伊藤慎吾が入る。県大会の最中の紅白戦でアピールして滑り込んだ伊藤だったが、この打席でことごとくファールで粘る。日南学園バッテリーもここは得意の真っすぐで徹底的に押してきた。そして、迎えた8球目。伊藤の得意とするインサイドのボールをとらえた打球はレフトスタンドへ飛び込む同点の3ランホームラン。選抜Vメンバーがとらえきれなかったボールを夏まで控えだった男がスタンドに放り込んだ。

これで流れは完全に常葉菊川に。田中をリリーフした2年生左腕・戸狩が独特なフォームからの切れのあるボールで日南学園打線を8回からはヒット1本に抑える好投。流れを呼び込むピッチングを見せる。

すると、延長10回裏に常葉菊川は2番町田の2塁打などでチャンスを作ると、再び伊藤が打席へ。日南学園の2番手左腕・中崎のボールをとらえた打球はセンターへ抜けるサヨナラヒットとなり、常葉菊川が春夏連続でのベスト8進出を決めた。伊藤は大会史上初めて1試合でホームランとサヨナラヒットを放った選手となった。

 

常葉菊川は最後の最後にフルスイング野球が実を結んで奇跡的な同点劇。控えだった選手がこれだけのバッティングをするところに常葉菊川というチームの底力を感じた。この大会は準決勝で野村(広島)-小林(巨人)のバッテリーを擁する広陵に敗れるも、翌年は再び強打で快進撃。3回戦の倉敷商戦で伊藤が再び今度は逆転の3ランを放ち、6点差をひっくり返す勝利。その後も準々決勝の智辯和歌山戦で1イニング10得点、準決勝の浦添商戦で1イニング9得点と記録的な猛打で勝ち上がって準優勝。この2年間で一時代を築き上げた。

一方、敗れた日南学園は無念のサヨナラ負けとなったものの、挑戦者らしいファイティングスピリッツで選抜王者を追い詰めた戦いは見事だった。前年までなかな勝ち上がり切れなかった宮崎県勢だったが、この年を境に戦いぶりがよくなった印象。2009年夏にベスト8入りした都城商や2013年夏に準優勝した延岡学園など宮崎県の高校野球に活気が戻ってきた。

 

-1試合毎予想, 2018年, 全国高等学校野球選手権大会

Copyright© 世界一の甲子園 , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.