1試合毎予想 2018年 全国高等学校野球選手権大会

【予想編】2018年夏の甲子園2回戦 浦和学院(南埼玉)vs仙台育英(宮城)

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浦和学院(南埼玉)vs仙台育英(宮城)

予想  55%  45%


仙台育英と浦和学院の対決はあの2013年の夏の初戦以来になる。因縁の対決は今回はやや浦和学院が有利か。

浦和学院の投手陣は速球派右腕・渡辺と昨年からエース格の左腕・佐野の強力2枚看板を擁しており豪華な布陣だ。県大会では佐野を完全に温存しているがどうなるか。エース渡辺は最速149キロのストレートに威力があり、大谷翔平似のフォームにも注目だ。仙台育英は昨年のような大物うちこそいないものの機動力に長けており、得点力は低くない。8番沢田、9番熊谷が打率5割を超しているように下位打線も威力がある。塁上から浦和学院の好投手に圧力をかけていきたい。

仙台育英のエース田中は最速140キロ台の速球とスライダーを武器にする本格派。県大会終盤に調子を上げており、本来のピッチングができれば大量失点はなさそうだ。しかし、浦和学院の打線は4番蛭間を中心に下位まで強打者が並んでおり、3~4点の失点は覚悟しなくてはならないか。ピンチを迎えても最少失点で封じ込めたいところだ。浦和学院は2番矢野が最多打点を記録しており、坪井・畑など下位打線も好調でこちらも切れ目がない。

投手力の差でやや浦和学院に分があるかもしれないが、両チームに大きな差はなさそうだ。前回のような乱戦となるか。


埼玉vs宮城 甲子園対決

春 埼玉1勝   宮城0勝

夏 埼玉0勝   宮城3勝

計 埼玉1勝     宮城3勝

春は埼玉勢が、夏は宮城勢がリード。2003年の選抜ではダルビッシュ(カブス)擁する東北と初出場の花咲徳栄が対戦。東北が2回表に5点を先制するも、花咲徳栄もダルビッシュに食らいついて大乱戦に。最後は9回裏に花咲徳栄にサヨナラヒットが飛び出し、みちのくの優勝候補を撃破してベスト8に名乗りを挙げた。

 

主な卒業生

浦和学院…大竹寛(巨人)、今成亮太(阪神)、豊田拓矢(西武)、坂本一将(オリックス)、榊原翼(オリックス)

仙台育英…由規(ヤクルト)、橋本到(巨人)、上林誠知(ソフトバンク)、熊谷敬宥(阪神)、馬場皐輔(阪神)
佐藤世那(オリックス)、平沢大河(ロッテ)、西巻賢二(楽天)

 

思い出名勝負(2013年夏の甲子園1回戦)

浦和学院

1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 0 8 1 0 0 0 0 0 10
6 0 0 0 0 4 0 0 11

仙台育英

 

浦和学院    小島→山口

仙台育英    鈴木→馬場

 

2013年夏の組み合わせ抽選で会場が沸き返る対戦が実現した。なんと選抜優勝の浦和学院と神宮大会優勝の仙台育英が激突。

浦和学院は選抜大会で初優勝を達成。万年優勝候補の汚名を返上し、ついに歓喜の瞬間を迎えた。夏の埼玉大会でもチームは圧倒的な強さを見せつけ、準々決勝では2年生エースの小島がなんと完全試合を達成。左腕からのクロスファイヤーはますます威力を増し、安定感は抜群であった。また、打線も高田・山根の中軸を中心に下位まで強力。投攻守に全くスキのない戦いぶりを見せ、春夏連覇へ向けて順風満帆に見えた。

一方、仙台育英は神宮大会を4番上林(ソフトバンク)を中心とする強力打線で制覇。選抜では上林の活躍などで8強に進出するも、準々決勝で高知に完封負け。内容は決して悪くなかったが、東北勢初優勝はならなかった。その後。夏の宮城大会では鈴木・馬場(阪神)の右の2枚エースとつながる打線で全国屈指の実力を有していながら、苦戦を強いられた。その原因は守備の乱れにあり、県大会で13失策を記録。決勝は5点差を逆転して勝利するなど、力はありながらもどこか荒々しい戦いになっていた。

 

試合は立ち上がりから仙台育英の不安が的中する形となる。2番服部の3塁ゴロをサードが大暴騰していきなりピンチを招くと、3番山根は左中間へ完璧な当たりのタイムリー2塁打。守備の乱れに乗して浦和学院が幸先よく1点を先制する。

その裏、マウンドには選抜優勝投手の小島。その立ち上がりに仙台育英打線が襲い掛かる。1番熊谷(阪神)はバットを短く持ってライトへのクリーンヒットで出塁。県大会では不振だったが、佐々木監督の助言で積極性を取り戻していた。その後、2番菊名・3番長谷川の連続四球でいきなり無死満塁の大ピンチとなる。4番上林は三振に切って取るも、小島の制球がどこかおかしい。続く5番水間に押し出し死球を出して同点となると、いつもの強気の内角攻めが影をひそめる。結局、この回5四死球と大荒れの内容。相手投手・鈴木にタイムリーを浴びるなどまさかの6失点を喫した。

ベンチで泣きそうな表情を浮かべる小島だったが、それを見ていた打撃陣が3回に猛反撃を見せ始める。これまで小島に助けてもらった恩を返さんとばかりに仙台育英投手陣に立ち向かい、9番津田の2塁打を皮切りに、2番服部の打球はまたも仙台育英守備陣の失策気味のプレーで2塁打で1点を返す。これでリズムを乱した仙台育英の鈴木はストライクを取りに行ったボールをことごとく痛打され、この回大量8失点。浦和学院打線の振りの鋭さが尋常でなく、5番木暮や7番西川などが完璧な当たりで外野を破り、打者一巡の猛攻で試合をひっくり返す。

この猛攻に落ち着きを取り戻したか、小島の投球は一時落ち着きを取り戻す。いつもの強気の投球がよみがえり、5回まで仙台育英打線を無失点に抑える。浦和学院は4回表にも1点を追加し、10-6と試合をリードする。

しかし、この試合はなぜか守りのリズムが両チームとも崩れてしまう。6回裏に仙台育英の2番手・馬場と8番・加藤のヒットなどで1アウト2,3塁のチャンスを作ると、1番熊谷の当たりはセンター後方へのフライ。センター山根が落下地点に入ったが、ここで体勢が崩れた形となってまさかの落球。2点を返されてしまう。これで動揺した小島から2番菊名・3番長谷川が間髪入れずにタイムリーを放ち、ついに同点に追いつく。この日の浦和学院はどうしても守りからリズムを作れなかった。

同点のまま試合は8回裏に突入し、仙台育英は1番熊谷のヒットと四死球で無死満塁のビッグチャンス。しかし、ここで小島は渾身の投球を見せて、4番上林・5番水間・6番小林と仙台育英の誇る強打者たちをなんと3者連続三振。制球を間違わず、ピンチを脱し、優勝投手の意地を見せる。

しかし、球数が序盤から嵩んでいた小島は限界を迎えようとしていた。9回裏に2アウトを取った後、代打・小野寺にヒットを許したところで足がつってしまい降板。一度は監督の指示を拒絶しようとしたものの、最後は無念の表情でマウンドを降りた。この1年間安定した投球を見せてきた小島としてはこの日の投球内容は不本意なものであった。

2番手は甲子園経験豊富な山口瑠偉が登板するも、そのあとの展開は速かった。仙台育英は1番・熊谷が打席に。この日すでに3安打を放って完全に不調を脱した男は山口の高めのストレートを完璧にとらえてレフトへの2塁打となり、1塁走者・小野寺が一気にホーム生還。春夏連覇を狙った王者があまりにあっけなく姿を消した。

 

仙台育英としては反省点も多い内容だったが、自分たちの持ち味の攻撃力を存分に発揮した内容で選抜V腕を打ち砕いた。一度は4点差をつけられてしまったが、折れずに相手のスキをついていったのはさすが優勝候補の一角という戦いぶりだった。しかし、2回戦では常総学院の好投手・飯田の前に打線が沈黙。1-4と接戦の末に敗れて優勝を狙った夏は幕を閉じた。

一方、浦和学院は初めて春夏連覇を狙って臨んだ大会だったが、まさかまさかの展開で最後までペースをつかみきれていない印象だった。エース左腕・小島にも知らず知らずのうちにプレッシャーがかかっていたのかもしれない。改めて高校野球でマークされながら勝ち上がる難しさを見せられた試合となった。

 

 

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