1試合毎予想 2018年 全国高等学校野球選手権大会

【予想編】2018年夏の甲子園2回戦 興南(沖縄)vs木更津総合(東千葉)

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興南(沖縄)vs木更津総合(千葉)

予想  51%  49%

〇6-2   土浦日大 〇10-1  敦賀気比


ともに1回戦を完勝で勝ち上がったチーム同士。守りの興南vs攻めの木更津総合となりそうだ。

興南は1回戦は技巧派左腕の藤木が先発。得意のスライダーを武器にコーナーを丹念について強打の土浦日大打線を終盤まで1点に抑えた。そして、2番手の宮城は圧巻の投球。無死満塁のピンチを無失点に切り抜けるなど力のある速球とスライダーは間違いなく昨年以上の威力を誇るボールだ。対する木更津総合打線は初戦は10得点で完勝。東・山中・野尻ら上位打線を中心に相手の制球ミスを逃さない迫力があった。ここ数年の木更津総合でも攻撃力はトップクラスだろう。ここの戦いがまずは大きく試合の行方を左右しそうだ。

対して、木更津総合は右腕・野尻が力のあるストレートを武器に好投。野手兼任ながら野球センスを感じさせるタイプの投手だ。ほかにも根本ら複数の好投手を擁し、みな球威のある投手だけにカギを握るのは継投のタイミングとなりそうだ。対する興南打線は見た目の迫力こそそこまでではないものの、近年打力が課題と言われてきた中で今年の得点力は一番高い気がする。ミート力の高い打者が並び、根路銘・勝連・塚本を中心にしつこいバッティングを見せる。木更津総合からも3~4点は取れそうな打線だ。

この試合を勝った勝者は創志学園と下関国際の勝者と激突。現状見た中で最も最激戦のブロックを勝ち上がって優勝候補に名乗りを挙げるのはどこになるのか。


沖縄vs千葉 甲子園対決

春 沖縄1勝   千葉1勝

夏 沖縄4勝   千葉0勝

計 沖縄5勝     千葉1勝

選抜は1勝1敗も、夏は沖縄勢が4連勝中。2006年夏は当時2年生の中軸・丸(広島)を擁する千葉経済大付とエース大嶺(ロッテ)を擁する八重山商工が対戦。千葉経済大付が常に先手を取る展開も、八重山商工が9回表に1年生投手の内藤をとらえて2アウトから東舟道・金城長・羽地の3連打で同点。延長10回に勝ち越し点をもぎ取って9-6で劇的な勝利を収めた。

 

主な卒業生

興南…島袋洋奨(ソフトバンク)、大城滉二(オリックス)、高良一輝(日本ハム)、友利結(中日)、仲田幸司(阪神)生

木更津総合…井納翔一(DeNA)、古屋英夫(日本ハム)、与田剛(中日)

 

思い出名勝負(2008年夏の甲子園2回戦)

浦添商

1 2 3 4 5 6 7 8 9
5 2 3 0 0 0 0 2 0 12
2 0 0 0 1 0 6 0 0 9

千葉経大付

 

浦添商     伊波

千葉経大付   斎藤→吉野→斎藤

 

選抜優勝の沖縄尚学を破った浦添商と選抜4強に進出した千葉経済大付が2回戦で激突。2008年の夏の優勝争いを占うであろう戦いが早くも幕を開けた。

浦添商は昨夏からエース格の伊波がエースとして君臨。春季九州大会で準優勝を果たすと、勢いに乗って迎えた沖縄大会では決勝で選抜V校の沖縄尚学と激突。優勝投手・東浜(ソフトバンク)に対して浦添商打線が初回に一挙5得点の猛攻。エース伊波もストレートとカットボール、スライダーを武器に沖尚打線を2点に抑えて久々の代表切符をつかみ取った。優勝候補として迎えた1回戦は好左腕・辛島(楽天)を擁する福岡県の飯塚との九州対決。伊波が打たせて取る投球で三振0、四球0の省エネピッチングで完封。打線も逆方向への打撃で辛島を攻略し、まずは順調なスタートを切った。

一方の千葉経済大付はエースの斎藤が大黒柱として君臨。選抜では優勝候補大本命の常葉菊川を相手に重いストレートで2点に抑え込む貫禄のピッチング。そのまま4強まで進出すると、夏は西千葉大会を競り合いの中で勝ち抜いて優勝。打っても松本監督に4番を任され、16打数6安打でうち4本が2塁打と役目を十二分に果たした。迎えた甲子園初戦は大阪・近大付と対戦。7番八坂の活躍で3点を先制すると、斎藤は9回のホームランの1点に封じて完投。こちらも危なげなく初戦突破を果たした。

 

試合は立ち上がりいきなり浦添商打線が斎藤に襲い掛かる。1番漢那、3番伊波のヒットなどで満塁のチャンスをつかむと、5番宮平はサードを強襲する強烈な当たりのタイムリー。3人とも斎藤の球威に全く力負けしない打撃で先制点をもたらす。さらに続く斎藤のボールが暴投となる間に3塁走者に続いて2塁の山城も一気にホームイン。足と強打の迫力満点の攻撃で3点を挙げると、さらにこの回6番仲間の3塁打と8番新田のスクイズでもう2点を追加。5-0と大きくリードを広げる。

いきなりのビハインドとなった千葉経済大付属だが、その裏2アウトから反撃に出る。1年夏に甲子園のマウンドも経験している3番内藤が3塁打で出塁すると、4番斎藤は高めに入った変化球を逃さずとらえて左中間への2ランホームラン。すぐさま2点を返して優勝候補の意地を見せる。

しかし、この試合斎藤はどうしても波に乗ることができず、2回以降も浦添商の猛攻に会う。再び1番漢那、3番伊波に高めのスライダーをとらえられて1失点。さらに5番宮平への投球がワンバウンドになる間に2塁ランナーの伊波が3塁に進むと、捕手が3塁へ悪送球をする間に一気にホームイン。ホームランで取られた2点を強打と足技で取り返す攻撃だった。反対に斎藤は低めのスライダーをことごとく見送られ、高めのボールをたたかれる悪循環。どうにも流れを止めることができない。

さらに3回表には浦添商の機動力野球がいよいよ止まらなくなる。6番仲間がショートの失策の間に好走塁へ2塁を陥れると、7番当山は強硬策で左中間へのタイムリー2塁打。さらに犠打で3塁に進むと、9番仲里は前進守備を破るセンター前へのタイムリーヒットで9点目。打順は早くも3巡目となって1番漢那はエンドランのサインに見事に応えてレフトへのヒットを放つ。1塁ランナーが3塁に進むと、送球間に漢那も2塁を陥れる好走塁。千葉経済大付の守備陣を振り回しまくったところで2番上地は見事にスクイズを決めて10-2.優勝候補同士の対決は序盤で思わぬ大差がつく。

この序盤の流れを生み出した浦添商の走塁は流れるような攻撃を生み出し、千葉経済大付に有形無形のプレッシャーをかけ続けた。打者走者が1塁を駆け抜けて、アンツーカー付近まで走り抜けるさまは見ていて爽快そのもの。沖縄の風が甲子園の空気を完全に味方につけた。

一方、初回以降は落ち着いた投球で2回から6回を3安打1失点に封じていた伊波だったが、7回に入って千葉経済大付打線が牙をむく。初戦もこの試合も手元で動くボールを有効に使って相手打線のバットの芯を外し続けてきた伊波だったが、終盤に入り千葉の打線のスイングの鋭さがそれを凌駕していく。

7番八坂の失策などから2人のランナーを出すと、9番樋口の打球はレフトに飛び込む3ランホームラン。一気に点差を詰めると、1番重重谷、3番内藤、6番谷と選抜を沸かせた選手たちが次々に2塁打を放って1点差。谷は3塁でアウトとなって攻撃は終わったものの、選抜4強の意地を見せるには十分な迫力ある攻撃だった。

しかし、その直後にマウンドに戻ったエース斎藤が再び捕まってしまう。流れを引き戻そうとする再登板だったが、ヒットと失策で2人のランナーを背負うと、5番宮平はレフト線を破る2点タイムリー2塁打。浦添商が大きな追加点を手にする。

その裏からのエース伊波の投球は鬼気迫るものに変わる。ムービングボールで打たせて取る投球をかなぐり捨て、ストレートとスライダーでごり押しする力のピッチング。打ち取るたびに雄たけびを上げる気迫の投球を見せ、これが伊波の本来の姿かと思わせる内容だった、しかし、逆に言えば千葉の打線の迫力が伊波の本性を引きずり出したともいえる結果だった。

結局伊波は8回、9回の2イニングを6人で封じきって9失点完投。見どころ満点の試合は浦添商が12-9で乱戦を制して、3回戦へとコマを進めた。

 

浦添商はその後も、関東一・慶応と関東の強豪をなで斬り。準決勝では常葉菊川の猛打に散ったが、誇れるベスト4の戦いぶりであった。この年は選抜で沖縄尚学が優勝、2年後には興南が春夏連覇と沖縄勢が隆盛を誇った時代。好投手に小柄ながら力強い打線、積極的かつ巧みな走塁とレベルの高い野球で勝ち続けた沖縄勢の姿に、もう野球後進県と言われた時代は遠い昔のことになったと感じさせられた。

一方、千葉経済大は大黒柱のエース斎藤が完膚なきまでに打ち込まれるまさかの展開。試合後の松本監督のコメントも「今日は斎藤で負けた」とのことで、やはり浦添商の強打と機動力を止めきれなかったことが敗因だった。優勝も視野に入れて臨んだ一戦だっただけにショックも大きい敗戦だった。2004年から2008年までで春夏5度の出場を果たし、春夏とも4強入りを果たした千葉経済大付だったが、この試合を最後に甲子園には戻ってきていない。

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