1試合毎予想 2018年 選抜高等学校野球大会

【予想編】2018年春選抜2回戦  明徳義塾(高知)vs中央学院(千葉)

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明徳義塾(高知)vs中央学院(千葉)

予想  55%   45%


対戦カード予想

神宮大会の再戦となった一戦。今大会初戦で最注目の好カードだ。それにしても3年連続出場の明徳は一昨年が平安、昨年が早稲田実とほとほと籤運がないが、ここを乗り切って勝ち上がりたいところだ。

明徳義塾のエースは右サイドハンドの市川。サイドながら140キロ台のストレートとスライダーで押す本格派だ。昨秋は公式戦を一人で投げぬいてチームに神宮優勝をもたらした。右手中指の爪が割れながらも投げ切るなど、精神力も一級品だ。あとは右打者のインサイドをすっぽ抜けずにいかについていけるかが大事になる。市川の後を任せる投手に不安が残るが、あとの投手で誰が出てくるかも気になるところだ。

対する中央学院の注目は4番大谷。神宮では市川の真ん中やや外寄りの甘く入ったボールを流し打ってレフトスタンドへ2ランホームラン。あの大谷翔平を思わせるような弾道には馬淵監督も度肝を抜かれた。宇田田中の1,2番コンビは機動力豊かで相手守備陣をかき回し、長沼・大谷・池田・平野と好打者が並ぶ中軸が返していく。大谷だけではない攻撃力がチームを関東優勝へ導いた。一度対戦しているだけに市川の特徴は熟知している。彼のスライダーを見極めきれるかが勝負を分けそうだ。

 

一方、中央学院の二刀流・大谷は最速145キロを記録する本格派右腕。こちらはオーソドックスなタイプでカーブ、スライダーの制球にも優れている、昨秋の神宮では明徳義塾打線に5失点したものの、完璧にとらえられた当たりは少なく、大谷としても手ごたえをつかんだ一戦だっただろう。また、2番手右腕の右サイド西村は関東大会準決勝で登板。あの東海大相模打線を相手に延長10回2失点完投し、自信を深めた。連戦になった時に大きくものを言いそうだ。あとは名将・馬淵監督の策に惑わされずに投げ切れるかが重要だ。

対する明徳義塾打線は全盛期に比べてここ数年やや小型化した印象だったが、今年の打線は打てる。何より昨秋は不調で打順を落とした4番谷合が練習試合の11試合で5ホームランと絶好調なのが大きい。1年生時からスタメンに名を連ね、昨年の選抜でも一発を放った男がようやく本調子を取り戻してきた。また、谷合が不調な中でも昨秋は打ち勝ったように、1,2番を打つ眞鍋・田中といった巧者や安田菰渕といったアベレージヒッターが脇を固めて得点を重ねる。確実に得点を刻んでいきそうな打線だ。例年より長打力もあり、馬淵監督は手ごたえを感じている。

 

明徳のエース市川は中央学院打線が強力とは言え、ある程度の失点には押さえそうだ。となるとやはり勝敗のカギは投手・大谷vs明徳打線の結果が握っていそうだ。明徳のうまい攻めを絶対的エースがいかにしのぐか。大会屈指の好勝負が幕を開ける。

 


高知vs千葉 甲子園対決

春 高知1勝   千葉2勝

夏 高知2勝   千葉4勝

計 高知3勝     千葉6勝

強豪地区同士の対戦は千葉勢が大きくリード。高知勢に対して相性の良さを発揮している。中でも銚子商は4試合に絡んで3勝1敗と高知県をカモにしている。記憶に新しいところでは習志野が2001年、2011年と2度にわたって明徳義塾を撃破した。黒潮打線対決は今回はどんな結末を迎えるか…

 

主な卒業生

明徳義塾…伊藤光(オリックス)、石橋良太(楽天)、北川倫太郎(ヤクルト)

     森岡良介(ヤクルト)、古賀優大(ヤクルト)、西浦颯大(オリックス)

 

中央学院…古城茂幸(巨人)、押本健彦(ヤクルト)、澤昌克(柏レイソル)

 


思い出名勝負(2001年夏の甲子園2回戦)

明徳義塾

1 2 3 4 5 6 7 8 9
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
0 0 0 2 0 0 0 0 × 2

習志野

 

明徳義塾   田辺

習志野    佐々木

 

21世紀初の甲子園の2回戦で強豪同士の好カードが実現した。

明徳義塾は前年秋に高知東を相手に7失策を記録して敗れ、6季連続の甲子園出場がストップ。サヨナラエラーをしたショート森岡良介(ヤクルト)を中心にディフェンスを鍛えなおしたチームは春季四国大会を制覇。田辺(オリックス)のバッテリーと3番ショートの森岡という2年生中心のチームながら強力打線で大会でも優勝候補に挙げられていた。初戦は十日町を相手に2回までで7得点。森岡に3ランも飛び出して10-0と完勝で1回戦突破を決めた。

その明徳義塾の前に立ちはだかったのが習志野のエース佐々木。全国制覇2度を誇る千葉の強豪は1987年以来14年ぶりの甲子園で躍動。エース佐々木は決め球のフォークボールを駆使して初戦は選抜8強の尽誠学園と対峙。坂口坂田ら強打者を擁する相手をわずか5安打に抑えて完投。打線も相手の四死球を効果的に絡めて得点を重ねて3-1で初戦を突破した。

 

試合の焦点は佐々木のフォークボールを明徳打線がとらえられるかだった。名将・馬淵監督の指示は「フォークはど真ん中に来ても振るな」。徹底したストレート狙いで好投手に向かっていった。

立ち上がりから習志野・佐々木、明徳義塾・田辺の両エースが好投。佐々木のフォークボールに明徳打線は分かっていても手が出てしまい、しかも裏をかいての直球勝負も目立って明徳にチャンスすらつかませない。一方、明徳の2年生エース田辺も毎回ランナーを背負いながらも決め球のカーブを武器に抜群のコントロールで3回まで0点に抑えていた。

流れが動いたのは4回の攻防。4回表に明徳が森岡のライトフライでファーストランナーが飛び出して併殺になる走塁ミスでチャンスを逃すと、その裏に習志野は四球のランナーを一人置いて打席には7番捕手の白鳥。エース佐々木を支える女房役が田辺の内角直球をとらえた打球はレフトスタンドで飛び込む先制の2ランホームラン。好投手を相手にして明徳としては何とも痛い失点となった。

さらに明徳の試練は続き、その直後の攻撃でチャンスを作るもエースの田辺が右ひざにデッドボールを受けるアクシデント。この回得点も入らず、重いムードが立ち込める。

手負いの2年生エースを援護したい打線は6回表にようやく反撃。2アウトから3番森岡が佐々木の外角ストレートをとらえてセンターオーバーの2塁打を放つと、続く4番松浦もストレートをとらえてセンターオーバーのタイムリー2塁打。自慢の左の強打者コンビが仕事を果たし、ようやく佐々木に対して狙い球を絞り切ってきた感があった。

試合は1点差のまま終盤に入り、8回表に明徳は1番橋本のライト前ヒットから2アウトランナー2,3塁と一打逆転のチャンス。打席には5番を迎えたところで習志野バッテリーは徹底してフォークで勝負。4球連続でフォークを投じる極端な配球で最後はレフトファールフライに打ち取り、最大のピンチをしのぐ。

一方、足に力が入らない明徳のエース田辺も懸命の投球。結局、4回の白鳥のホームラン以外は失点を許さずに2失点で完投した。

迎えた9回表、明徳は下位打線が佐々木のボールを積極的に打っていき、先頭の北西はストレートをレフトへ痛烈にはじき返すも、レフト中山が後ろに下がりながら背面キャッチ。さらに7番坂東はフォークボールをうまく救うもこれも中山が前によく出てきてキャッチするファインプレー。最後は代打・長戸のセンター後方へのフライをセンター村山が背面キャッチし、なんと3者連続のファインプレーでゲームセット。2回戦屈指の好カードを制した習志野が四国の強豪を連続撃破して3回戦進出を決めた。

習志野は続く3回戦で初出場の大分・明豊と対戦。相手捕手・黒仁田に佐々木のフォークボールの癖を見破られ、4失策がとびだすなどまさかの展開。中盤に喫した失点を跳ね返せずに5-6で敗れ去った。しかし、突出した選手はいない中でも全員野球で勝ち上がった姿には、確かな伝統の力が根付いていた。

一方、敗れた明徳義塾は終盤佐々木のボールを完全にとらえ始めていただけに惜しまれる敗戦となった。しかし、中心メンバーの残った翌年の夏は快進撃。3回戦の常総学院戦では奇跡的な逆転勝ちを果たして勢いに乗ると、決勝では智辯和歌山に7-2と完勝。甲子園のヒール役と言われた明徳義塾が初めて全国の頂点にたどり着いたのだった。

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