1試合毎予想 2019年 選抜高等学校野球大会

【予想編】2019年春選抜準決勝  習志野(千葉)vs明豊(大分)

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習志野(千葉)vs明豊(大分)

予想  48%  52%

〇8-2   日章学園  〇13-2  横浜

〇3-1   星稜    〇2-1    札幌大谷

〇4-3   市立和歌山 〇1-0    龍谷大平安


対戦カード予想

準決勝第一試合は2001年夏の3回戦の再戦となった。ともに複数投手を擁するが、投手のコンディションと打力の差でやや明豊が有利か。

 

明豊の投手陣は準々決勝で寺迫・若杉・大畑の3投手が登板。それぞれ持ち味を発揮して平安打線を0点に封じた。特に2年生左腕の若杉は初戦の横浜戦とは別人の内容で、左腕からのクロスファイヤーとスライダーを丹念に低めに集めて平安打線を寄せ付けなかった。エース級の3人がともに好調なのは心強い限りだ。川崎監督が誰を先発に持ってくるは分からないが、おそらく若杉寺迫のどちらかが先発して大畑がリリーフするパターンになりそうだ。

対する習志野打線は中心となる3番根本を故障で欠きながら、市立和歌山を相手に2点差をひっくり返す逆転劇を演じた。中盤以降、しつこいくらいに機動力を駆使してランナーを進めていく攻めには、ほかのチームとは違った意味での迫力があった。力ではやや明豊に分があるだけに、習志野としては明豊の守りをかき乱すような積極的な攻撃が求められるだろう。根本に代わって3番に入って3安打を放った角田や好調の5番高橋に期待がかかる。

 

一方、習志野は2回戦と同様に岩沢を先発に送るも初回3失点で降板。序盤からリリーフエースの飯塚をマウンドに送ることなった。その飯塚は140キロ台の速球を武器に市立和歌山打線を封じ込めたが、終盤に打球を足に受けるアクシデントがあった。これがどう影響するかはまだ分からないだろう。初戦で好投した左腕・山内の先発もあるかもしれないが、いずれにせよあまり飯塚に負担のかからない展開が望ましいだろう。

対する明豊打線は平安の2投手の前に延長11回で1点と苦しめられた。しかし、相手投手の出来が良かったこともあり、打線全体のスイングの鋭さは決して悪いものではなかった。単純な打力でいえば習志野を上回るだろう。準々決勝は無安打に終わったとはいえ、1番はバットはしっかり振れており、彼のチャンスメークから布施・野邊・薮田の強力な中軸に回していきたい。また、積極的に機動力を絡める攻撃も見られ、こちらも序盤から主導権を握りたいところだ。

 

勝てば選抜では初の決勝進出となる両校の対戦。小林監督は市立船橋時代の1993年に左腕・小笠原(中日)を擁してベスト4の経験があり、川崎監督は選手として1年生の時に智辯和歌山で優勝を果たしている。ともに甲子園の準決勝を経験しているベテラン監督と若手監督の采配対決にも注目だ。


千葉vs大分 甲子園対決

春 千葉1勝    大分0勝

夏 千葉1勝    大分4勝

計 千葉2勝      大分4勝

対戦成績は春は千葉勢が、夏は大分勢がリードしている。1996年夏は初戦で長尾松尾の2年生投手の継投で戦う市立船橋と強肩の捕手・首藤を中心とした佐伯鶴城が対戦。白熱の攻防は延長11回に1アウト満塁から市立船橋・松尾のサヨナラ犠飛で決着。佐伯鶴城のエース平井の150球の熱投も報われなかった。当時、市立船橋を率いていたのが、現在習志野を指揮する小林監督であった。また、2001年夏には3回戦で今回対戦する明豊と習志野が対戦。明豊が習志野の好投手・佐々木を打ち崩して6-5と接戦を制した。

 

主な卒業生

習志野…福浦和也(ロッテ)、山下斐紹(楽天)、掛布雅之 (阪神)、小川淳司(ヤクルト)、谷沢健一(中日)

明豊…今宮健太(ソフトバンク)、濱田太貴 (ヤクルト)、山野恭介(広島)、中西麻耶(女子陸上・パラ)、畑田紗李(歌手・作詞家、作曲家、編曲家)


思い出名勝負(2010夏の甲子園1回戦)

習志野

1 2 3 4 5 6 7 8 9
2 0 0 1 1 1 0 0 0 5
0 0 4 0 2 0 0 0 × 6

明豊

 

習志野   佐々木

明豊    波多→酒井→嶋田

 

2001年夏の3回戦で古豪・習志野と初出場の明豊がベスト8をかけて激突した。

習志野は激戦の千葉大会を14年ぶりに制しての甲子園出場。原動力はフォークボールを武器とするエース佐々木であった。カウント球にも空振りを取る球にも使えるフォークを駆使して、甲子園では1回戦で選抜8強の尽誠学園、2回戦では翌年の全国制覇を果たす明徳義塾と四国の強豪を連破していた。明徳義塾戦では9回に外野手が3連続ファインプレーでアウトをもぎ取るなど、野手陣も捕手・白鳥を中心にエースを堅守で盛り立てていた。14年前に並ぶ8強進出まであと1勝に迫っていた。

対する明豊はスラッガー草野を中心として大分大会を初制覇して甲子園へ乗り込んだ。右オーバーハンドの波多、左腕・嶋田、右サイドの酒井と持ち味の違う3投手を捕手・黒仁田がうまくリードし、攻守にまとまりのある好チームであった。1回戦で聖光学院との初出場校対決を20-0と圧勝で制すると、2回戦は佐野日大を相手に4番草野のタイムリーで逆転サヨナラ勝ち。勢いに乗って3回戦へコマを進めた。

 

試合は立ち上がりに習志野が4番吉野の3塁打などで幸先よく2点を先制する。これまでなかなかエースを援護出来てなかった打線はこの試合は早々と援護点をもたらし、絶対的エースの佐々木を擁する習志野としてはこれ以上ない展開であった。

しかし、甲子園で2試合を戦ったことで明豊は佐々木のデータをしっかりと収集していた。2回戦で敗れた明徳義塾は馬淵監督が「フォークはど真ん中でも見逃せ」との指示を送りながらも攻略できなかったことから、試合の中での対応は難しいことは明らかであった。捕手・黒仁田が試合前に徹底的に佐々木の癖を研究。セットポジションでのグラブの位置でストレートかフォークを見分けることができると判断し、試合に臨んでいた。

3回裏にその攻略法が結実する。先頭の8番波多が3塁打で出塁すると、1番黒田のタイムリーに習志野の失策や野選も絡み、この回一挙4得点。試合の立ち上がりは佐々木の癖が実際に正しいか恐る恐るだった明豊ナインだが、それを確信したのちは思い切った攻撃を見せた。

習志野は4回に相手のミスで、5回には2番百瀬のタイムリーで一時同点に追いつくが、前の2試合と違って内野にミスが続出する状況だったため、なかなか習志野本来の堅守の野球にはなっていなかった。

すると、5回裏に明豊打線が佐々木を完全に攻略する。併殺で2アウトランナーなしとなりながら、そこから4番草野以下の3連打で2点を追加。完全に佐々木のボールを見切って迷いなくスイングをしていた。

反撃したい習志野打線は6回に8番藤野のタイムリー3塁打で1点を返すも、明豊は波多から酒井、そして嶋田とつないで習志野に最後の1本は打たせない。最後は嶋田が持ち味のカーブを武器に習志野打線をかわし、6-5と接戦を制してベスト8進出を決めた。

 

明豊は続く準々決勝で優勝した日大三と対戦。都築(中日)、内田(ヤクルト)、原島と強打者が並ぶ打線の前に、さしもの明豊投手陣も打ち込まれてしまった。しかし、初出場で関東の強豪2校を破っての8強入りは鮮烈な印象を残した。その後、今宮(ソフトバンク)らを擁して夏は計3度の8強入りを果たすわけだが、そのスタートを切ったのはこの年であった。

一方、習志野は守備の乱れから無念の敗戦を喫した。自分たちの持ち味を出せずに敗れてしまったのは悔いが残るところであった。しかし、激戦の千葉大会を14年ぶりに制し、優勝候補を2校撃破した戦いぶりは鮮烈であり、佐々木は間違いなく大会を彩る好投手の一人であった。全国制覇2度を誇る公立校が存在感を示した夏となった。

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