• 【好投手列伝】大阪府篇記憶に残る平成の名投手 5/5

    2021年02月27日

    【好投手列伝】大阪府篇記憶に残る平成の名投手 1/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    【好投手列伝】大阪府篇記憶に残る平成の名投手 2/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    【好投手列伝】大阪府篇記憶に残る平成の名投手 3/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    【好投手列伝】大阪府篇記憶に残る平成の名投手 4/5 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    福島孝輔(大阪桐蔭)

    2008年に全国制覇を果たしたエース福島由登の弟。兄と同じく前年秋の大会でコールド負け(選抜準優勝した履正社1-14)を喫してから、夏の全国制覇を成し遂げた。右サイドから左打者のインコースのひざ元に沈むカットボールを得意とし、左打者を苦にしなかったことが功を奏した。

    大阪大会準決勝で前年秋に敗れていた履正社に6-2とリベンジすると、本大会でも3回戦以外のすべての試合に登板。初回に満塁弾を浴びた敦賀気比戦をはじめとして、よく打たれて失点する場面も見られたが(3試合で2桁安打を浴びた)、打たれた後も動揺せずに次のピンチを抑える打たれ強さがあった。藤浪を擁して完勝続きだった2012年とは違う、負けない野球の好チームであった。

    <2014 | 第96回 夏 決勝戦> 大阪桐蔭-三重 – YouTube

    田中誠也(大阪桐蔭)

    2年夏、3年春と2季連続で甲子園のマウンドを踏んだサウスポー。小柄な体格ながら抜群の制球力、キレ、そしてテンポの良さで試合を作る好投手であった。特にエースに成長して迎えた3年選抜は東海大菅生、八戸学院光星、常総学院と打力自慢のチームばかりを相手に3試合を投げて失点はわずか4.準決勝で敦賀気比・松本の2打席連続の満塁弾を浴びて力尽きたが、それまでの試合は大阪桐蔭のエースにふさわしい投球であった。

    大阪桐蔭 / 田中誠也 – YouTube

    寺島成輝(履正社→ヤクルト)

    1年生の時から公式戦に登板し、2年夏には1学年上の溝田、永谷を差し置いて大阪桐蔭との試合に登板した実力の持ち主。スピンの効いたストレートは伸び、スピードともに申し分なく、全国屈指の質の高いストレートだった。そして、最終学年では春季大阪大会、近畿大会を制して勢いに乗ると、最後の夏の大阪大会を制して、見事2010年以来6年ぶりの夢舞台をつかみ取った。

    甲子園では初戦で高川学園を2安打1点に抑えて、好左腕・山野(ヤクルト)との投げ合いを制すると、2回戦では藤平(楽天)、石川を擁する横浜とのV候補との対決にも5-1と快勝を収めた。これで勢いに乗るかと思われたが、3回戦の常総学院戦ではもう一人の左腕・山口の後を受けて登板するも、常総の足を使った攻めにも翻弄されて4-7と敗退。全国制覇への道は志半ばで幕を閉じた。

    寺島成輝 履正社 甲子園での奪三振集 – YouTube

    徳山壮磨(大阪桐蔭)

    2017年の大阪桐蔭を制覇する原動力となったエース。大会前は藤原(ロッテ)や根尾(中日)ら才能あふれる2年生に注目が集まることが多く、粗削りな印象が印象が強かったが、大会が始めると徳山-福井のバッテリーを中心とした3年生が躍動。好左腕・池谷(DeNA)を擁する静岡や東海大福岡、秀岳館といった九州の強豪を相手に競り勝つ原動力となった。

    右肩の開きの少ないフォームから安定してインコースに制球することができ、試合中に相手打者を「見る」余裕のある好投手であった。決勝では前年秋の大阪大会で敗れた履正社と再戦。安田(ロッテ)ら強打者を擁する神宮王者を相手に8回に集中打を浴びて追いつかれたものの、粘りの投球で踏ん張り、9回の勝ち越し劇につなげた。現在も早稲田実で活躍を続けており、プロ入りが期待される。

    2017年選抜決勝 大阪桐蔭vs履正社(12日目第1試合) – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    大阪桐蔭 徳山壮磨(早稲田大) 3年春決勝 – YouTube

    竹田祐(履正社)

    履正社を神宮初優勝、そして選抜2度目の準優勝に導いた右腕エース。1年上にヤクルトにドラフト1位指名された寺島という最高のお手本がいたことで大きく成長。左右の違いはあるものの、同じように脱力しながらリリースの瞬間に力をフォームでストレートのキレを増した。神宮大会では決勝で清宮(日本ハム)擁する早稲田実に勝利し、国体に続いて2季連続の優勝を果たした。

    V候補筆頭として臨んだ選抜は初戦で日大三とのV候補対決を5失点完投で制すると、2回戦では市呉打線を相手に武器のストレートで押し込んで2安打完封。竹田のストレートの前に相手打線はぼてぼての投手ゴロを連発した。その後もフルスイングの盛岡大付、伝統校・報徳学園を下し、決勝へ進んだ。

    その決勝は永遠のライバル大阪桐蔭との「大阪対決」に。前年秋の大阪大会では履正社が7-4と勝利していたが、竹田は疲れからやや球威の落ちたストレートをとらえられ、4ホームランを被弾。9回に勝ち越し2ランを浴び、8-3で敗れた。しかし、下馬評をかわして勝ち上がった3年前の準優勝と違い、この年はV候補としてマンマークされながら堂々と勝ち抜いて準優勝を達成。履正社というチームが一つ階段を上った大会であった。

    2017年選抜1回戦 履正社vs日大三(1日目第2試合) – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    2017年選抜2回戦 履正社vs市呉(6日目第2試合) – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    2017年選抜準々決勝 履正社vs盛岡大付(10日目第1試合) – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    2017選抜高校野球大会 竹田祐(履正社) 三振集 – YouTube

    根尾昴(大阪桐蔭→中日)

    2018年に選抜連覇を達成した大阪桐蔭。投攻守に盤石の戦力で勝ち上がったが、こと投手陣に関しては根尾の活躍が光った大会であった。特に最も苦戦した三重との準決勝では1点ビハインドの状況でマウンドに上がり、無失点リリーフでチームを決勝の舞台へと導いた。

    やや調子の出なかった柿木(日本ハム)に代わって決勝の智辯和歌山戦は先発のマウンドへ。角度と伸びのある速球と落ちる変化球を武器に、スラッガー林(広島)を擁する強力な智辯和歌山打線を4回の2点のみに抑え込んだ。野手兼任とあってフィールディングの能力も高く、自らピンチの芽を摘み取る場面も多々見られた。

    1年生時から2刀流、ないし3刀流として注目されていた男が3度目の甲子園でようやくその本領を投打で発揮できた印象の大会であった。

    大阪桐蔭 根尾昂 三振まとめ 沖学園戦 – YouTube

    柿木蓮(大阪桐蔭→日本ハム)

    最後の夏に背番号1をつけて見事2度目の春夏連覇を達成した大阪桐蔭のエース。2年時の仙台育英戦の逆転サヨナラ負け、選抜で決勝のマウンドを根尾に譲ったことなど、最後の大会に向けて忸怩たる思いがあっただろう。夏の甲子園ではすべての試合に登板し、持ち味の重いストレートを武器に安定感のある投球を披露。準決勝、決勝は連続完投でチームを勝利に導き、エースの面目躍如の大会となった。

    大阪桐蔭 柿木蓮 三振まとめ 高岡商戦 – YouTube

    横川凱(大阪桐蔭→巨人)

    特集】大阪桐蔭 横川凱(巨人ドラフト4位) 西谷監督に怒鳴られた過去も ...

    大阪桐蔭の投手陣3本柱の一角を形成した長身左腕。上述した柿木、根尾と比較すると出番は少なかったが、最後の夏は3回戦の高岡商戦では先制点を許しながらも1失点で柿木につなぐ好投を見せた。長身から繰り出す角度のあるストレートは非常に魅力的で、制球力が増せば勝てる投手になりそう。巨人軍の一軍で投げる日をファンは待ち望んでいる。

    大阪桐蔭 横川凱 三振まとめ 高岡商戦 – YouTube

    清水大成(履正社)

    履正社に悲願の初優勝をもたらした左腕エース。桃谷、井上(阪神)をはじめとした強力打線に注目が集まったが、清水の成長なくして優勝はなかっただろう。ダイナミックなフォームからストレートとスライダーで勝負するオーソドックスなタイプだったが、大会が進むにつれて試合中の修正能力が上がっている印象だった。

    決勝では星稜・奥川(ヤクルト)を向こうに回して、7回で2桁安打を浴びながらも粘りの投球でしのぎ切った。最終回のマウンドこそ後輩の岩崎に譲ったものの、記念すべき初優勝時のエースとしてその名を刻み込んだ。

    2019年選手権決勝 履正社vs星稜(14日目第1試合) – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    2019年ドラフト候補 履正社【清水大成】奪三振シーンハイライト 春選抜 1回戦 vs星稜高校 – YouTube