• 【好投手列伝】山梨県篇記憶に残る平成の名投手 1/2

    2021年07月11日

    【好投手列伝】山梨県篇記憶に残る平成の名投手 2/2 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    井出竜也(吉田→日本ハム)

    打って投げての活躍で伝統校・吉田を過去最高の甲子園16強まで押し上げたエース。決してスピード・球威がとびぬけていたわけではないが、クレバーな投球術で相手を翻弄した。初戦は春夏連続出場の小松島西に3-2と競り勝つと、2回戦では九州屈指の好打者である熊本工・前田智(広島)に決定打を許さず、わずか1失点で強力打線を相手に投げ勝った。時代が令和に進んだ今でも、吉田高校の最高成績は井出がエースの平成元年である。

    1989年 3回戦 倉敷商対吉田 – YouTube

    榎康弘(東海大甲府→ロッテ)

    春夏合わせて5度のベスト4を誇る東海大甲府だが、最もファイナルの舞台に近づいたのは1990年の選抜だっただろう。東海大甲府のエースらしいスレンダーな体格の右腕・榎は初戦を危なげなく1失点完投勝利で立ち上がると、2回戦は強打の2番・高木浩(西武)を擁する享栄を、準々決勝では九州屈指のスラッガー内之倉(ダイエー)が4番を務める鹿児島実をともに3失点完投でしのぎ、3年ぶりの選抜4強を勝ち取った。

    準決勝では近大付との東西の横綱対決となり、3点リードをを許すも終盤に味方打線が奮起。唐沢の2ランなどで4点を奪い、1点リードで最終回の守りを迎える。しかし、土壇場で2アウトから同点の内野安打を許すと、13回裏には1,3塁からの相手の重盗に味方の守備陣が対応しきれずにサヨナラ負け。決勝まであと1アウトに迫りながら無念の敗戦となった。

    第62回選抜高校野球大会 準決勝 近大付 対 東海大甲府 1/5 – YouTube

    樋渡卓哉(市川)

    1990年代初頭に東海大甲府1強の流れに風穴を開けたのが、ミラクル市川の愛称で親しまれた県立・市川高校であった。1991年選抜に登場すると、長身右腕・樋渡を中心とした守りの野球で快進撃を見せる。初戦で地元・大阪の浪速を3-1で退けると、2回戦・準々決勝では宇都宮学園・桐生第一の関東のライバル2校をともに逆転サヨナラで下し、あれよあれよと4強に進出。

    樋渡はゆったりしたフォームから繰り出す角度のある重いストレートで相手打者を手玉に取り、打っても4番としてチームを牽引。夏も連続出場を果たし、8強までチームを押し上げた。

    【ミラクル市川】1991年選抜2回戦 宇都宮学園 対 市川 – YouTube

    山村宏樹(甲府工→近鉄)

    プロ野球で長く活躍した山村宏樹は高校時代、甲府工業の2年生エースとして甲子園を沸かせた。初戦は翌年選抜で完全試合を達成する金沢・中野との2年生投手同士の投げあいとなったが、抜群の制球力を武器に4-2と投げ勝ち、見事初戦突破を果たした。

    続く2回戦では修徳の好左腕・高橋(巨人)と激突。これまたのちに巨人にドラフト1位指名される好投手との投げ合いとなり、0-2で敗れはしたものの、技巧的な投球が冴え、持ち味は存分に出せた大会となった。

    1993熱闘甲子園 甲府工vs金沢 – YouTube

    小澤裕昭(甲府工)

    1997年の甲子園大会を沸かせた甲府工の左腕・小澤裕昭。キレのあるストレートと縦に大きく割れるカーブを武器に初戦で八頭高校を6安打完封すると、2回戦は愛知の新鋭・豊田大谷と対戦。初戦で2本の2ランホームランを放った怪物2年生古木(横浜)を相手に全く臆することなく投げ抜き、決定打を許さずに2失点完投でまとめ上げた。のちに24歳の若さで他界することになってしまったが、甲府工の歴史上でも屈指のサウスポーだったことは間違いないだろう。

    [プロ 野球 ハイライト] 【熱闘甲子園】エンディング 1997 第79回 甲府工VS豊田大谷 – YouTube

    高室卓也(市川)

    右スリークオーターから安定感抜群の投球を見せた1999年の市川の右腕エース。新チームになって迎えた秋の公式戦では関東大会決勝で公式戦54連勝中の横浜を6-5と振り切り、無敵の王者の進撃を止めた。選抜では好右腕・渡辺(阪神)を擁する鳴門工、注目スラッガー北村を擁する駒大岩見沢を相手にともに完投勝利をマーク。内外、高低を使い分ける投球で関東王者の貫禄を見せ、見事8強にチームを導いた。

    1999年センバツ1回戦 市川vs鳴門工(ハイライト) – YouTube

    木内正和(甲府工)

    1999年夏に伝統校・甲府工を全国の舞台に導いた右腕。初戦は予選で西の横綱・PL学園に競り勝ち、勢いに乗る北陽が相手だった。大会前にV候補に挙げられたチームを相手に木内は初回に先制点を許すも、2回以降は強気の投球で相手打線を寄せ付けない。3点リードで迎えた最終回に4連打を浴びるも、最後は踏ん張りを見せ、11安打を浴びながら3失点で完投勝利を挙げた。

    続く2回戦でも初戦で17奪三振をマークした静岡の左腕・高木(近鉄)を向こうに回して9回まで2失点の粘投。最終回には味方打線が奮起して同点に追いつき、東海地区の強豪を追い詰めた。格上の相手に対しても引かずに向かっていくメンタルの強さを持った投手だった。

    [Baseball Highlights] 1999 第81回 熱闘甲子園 甲府工VS北陽 – YouTube