• 【好投手列伝】茨城県篇記憶に残る平成の名投手 2/3

    2021年09月12日

    【好投手列伝】茨城県篇記憶に残る平成の名投手 1/3 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    【好投手列伝】茨城県篇記憶に残る平成の名投手 3/3 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    三橋孝裕(水戸商)

    1999年の選抜で水戸商を準優勝に導いた技巧派右腕。前年秋は関東大会の準々決勝で敗退しており、関東5番目の選出だったが、本大会では前評判を覆す快進撃を見せる。

    スライダー、カーブ、シンカーと多彩な変化球を駆使し、初戦で岩国を4-2で倒して、まずは初戦を突破。その後もチーム打率3割8分台の日大三、大会2ホームランのスラッガー加藤を擁する海星、神宮優勝投手・春永を打ち崩した今治西と強打線を相手に要所を締める投球を見せ、準決勝までの4試合で失った点数が8点のみ。柔よく剛を制す投球で見事に決勝まで勝ち進んだ好投手だった。

    1999年センバツ準々決勝 水戸商vs海星(ハイライト) – YouTube

    井坂亮平(藤代→楽天)

    茨城勢が3校出場を果たした2001年の選抜大会。その勢いの象徴だったのが、初出場の藤代高校だった。常連校の常総学院、水戸商と県大会、関東大会で渡り合って出場を決めると、大会ではダークホース的な存在に。初戦は一昨年の神宮王者で2年連続出場の四日市工が相手だったが、長身の2年生右腕・井坂が角度のある速球と変化球をアウトローに集め、わずか3安打で完封勝ち。四日市工優位の前評判を覆す好投だった。

    続く3回戦は仙台育英に力負けしたが、終盤まで準優勝校の打線を2点に抑えた。球威はそれほどでもないが、見た目以上の打ちにくさを感じる好投手だった。

    村上尚志(常総学院)

    時空甲子園:時事ドットコム

    常総学院に選抜初優勝をもたらしたエース右腕。関東王者として2001年の選抜に臨んだ常総学院だったが、大会前に村上の調子が上がらず、木内監督は左腕・村田を初戦のマウンドに送った。しかし、好調だった村田がまさかの絶不調で3回までに7点のビハインドを背負う展開に。しかし、打線がすぐさま反撃に転ずると、4回からマウンドに上がった村上はしあいとちゅうからにも関わらず11三振を奪う快投を披露。勢いの突く形で初戦を突破した。

    復活を遂げた村上は3回戦の金沢戦でも2桁奪三振で1失点完投。右打者の外に逃げるスライダーが冴え、相手の好左腕・中林(阪神)に投げ勝った。準々決勝では前年秋の神宮で敗れていた東福岡にリベンジを果たすも、村上は足に打球を受けて途中降板。怪我の影響が心配されたが、準決勝の関西創価戦は再び快投を演じ、大会屈指の右腕・野間口(巨人)を相手にに延長サヨナラ勝ちで堂々と投げ勝った。

    決勝の仙台育英戦は疲れから中盤に降板したが、好投手ばかりを相手に冷静に投げ抜いた村上のピッチングあっての優勝であった。

    常総学院vs関西創価 2001年選抜 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    2001年選抜高校野球 常総学院ー南部 – YouTube

    美馬学(藤代→楽天)

    2003年の選抜に2年ぶりの出場を決めた藤代。その原動力となったのが、小柄な2年生エース美馬(現ロッテ)と大型捕手・新岡のバッテリーだった。漫画「ドカベン」の里中-山田のバッテリーを連想させるようなコンビだったが、関東大会ではきっちり4強入りし、須永(日本ハム)擁する強豪・浦和学院とも5-8と熱戦を演じた。

    手ごたえを得て迎えた2003年選抜では初戦で駒大苫小牧と対戦となる。のちに北の王者となる強豪もこの時はまだ雌伏の時だったが、機動力野球を掲げる相手に対して、美馬はソロホームランの1本のみで1失点完投。多彩な変化球を丁寧に低めに集め、打たせて取る投球が光った。ちなみにこの試合を見て駒大苫小牧の野球に魅了されたのが、のちのメジャーリーガー田中将大(楽天)であった。

    【楽天 美馬】藤代高校時代 甲子園での絶妙のピッチング – YouTube

    飯島秀明(常総学院)

    常総学院に夏の大会初優勝をもたらしたサイドハンド右腕。安定したコントロールを武器に、2年生時からエース格だったが、夏の3回戦で優勝した明徳義塾を相手に2点リードの8回裏に連続ホームランを浴びて逆転負けを喫する。悔しさを胸に迎えた新チームでは、秋の関東大会初戦で成瀬(ロッテ)、涌井(楽天)を擁する横浜に2-7と完敗を喫する。

    不調の時期が長く続いてしまったが、木内監督のうまい選手操縦法もあって最後の夏前に復活。選手権大会ではすべてリリーフ登板ながら、前年夏準優勝の智辯和歌山や好打者・藤田を擁する桐生第一など強力打線を封じ込めた。相手が焦れば焦るほど、外角低めに制球されたスライダーが有効になった。

    決勝でもダルビッシュ(パドレス)擁する東北を相手に、したたかな野球で4-2と逆転勝ち。最後のマウンドに登っていたのはもちろん、「神様、仏様、飯島様」こと飯島秀明であった。

    2003年夏の甲子園振り返りまとめ – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    [プロ 野球 – ハイライト動画] 【熱闘甲子園】2003常総学院VS東北 ダルビッシュ ED 決勝 – YouTube

    磯部洋輝(常総学院)

    柳ケ浦1-2常総学院/磯部が1失点完投 | 力投する常総学院・磯部 ...

    2003年夏の選手権大会で先発の役割を担った技巧派左腕。初戦ではスラッガー吉良(近鉄)を擁する打線と多彩な投手陣でV候補の一角にも上がった柳ヶ浦が相手だった。名将・木内監督をして「柳ヶ浦は点くれねえなあ」と大分大会で失点わずか3の相手投手陣を警戒。初戦で当たる相手としては最も嫌なタイプのチームだっただろう。

    しかし、その心配を吹き飛ばしたのが先発・磯部の快投だった。抜群のコントロールとキレで好打者の並ぶ柳ヶ浦打線を7回途中まで無安打に抑え込み、4回に奪って2点のリードを守る。8回に4番吉良のタイムリー2塁打で1点を失ったが、最後までコントロールよく投げ抜き、1失点で完投。磯部の好投が呼び込んだこの勝利で、常総学院が初優勝に向けて一気に走り出した。

    柳ヶ浦―常総学院 – YouTube