• 【好投手列伝】茨城県篇記憶に残る平成の名投手 3/3

    2021年09月13日

    【好投手列伝】茨城県篇記憶に残る平成の名投手 1/3 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    【好投手列伝】茨城県篇記憶に残る平成の名投手 2/3 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    湯本五十六(藤代)

    選抜で2度の出場経験のあった藤代を初めて夏の選手権大会に導いた右腕。県大会52イニングを一人で投げ抜いた鉄腕は大舞台でも、その強靭なスタミナを見せつけた。初戦は福岡大会を無失点で勝ち上がった柳川の好左腕・渡辺との投げ合いに。初回にいきなり2点を先制される苦しい立ち上がりとなったが、140キロ台の威力のある速球を軸に徐々に立ち直り、延長12回の熱戦の末に勝利投手となった。

    2回戦では辻内(巨人)、平田(中日)を擁するスター軍団の大阪桐蔭に1-8と敗れたが、大会屈指の強打線にも臆することなくインサイドを攻めた投球は、敗れはしたものの清々しさを残した。

    藤代 2005夏 – YouTube

    清原大貴(常総学院→阪神)

    常総学院を2年連続の代表に導いた右腕エース。伝統的に軟投派の投手が多い常総学院にあって、清原は真っ向から速球を武器に立ち向かう本格派投手。初戦で2年前の準優勝校の京都外大西と激突したが、スピード・キレともに十分なストレートと低めに制球されたスライダーを軸に9回をわずか1安打でシャットアウトした。

    しかし、惜しまれるのは味方打線が相手のハイレベルな投手陣の前になかなか得点を挙げられなかったこと。延長に入ると、清原も疲れから3イニング連続で失点し、2度味方打線が追いついてくれたが、3度目の正直はならず。初戦屈指の好カードを制することはできなかった。

    第89回全国高校野球選手権大会 2回戦 京都外大西 対 常総学院 1/6 – YouTube

    飯田晴海(常総学院)

    大会No.1投手(2013年夏) 飯田晴海(常総学院) – 世界一の甲子園ブログ

    前橋育英が高橋光(西武)の好投で初出場初優勝を飾った2013年夏の甲子園だが、投手としての総合力No.1は常総学院の飯田を推したい。左肩の開きを抑えた投球フォームから右打者のインサイドを正確に突き、ストレート、変化球ともにコントロールは素晴らしかった。特にインコースを突くツーシームはほとんどとらえられなかったのではないだろうか。けん制などフィールディングもうまく、北照戦では自らピンチの芽を摘み取った。

    1回戦から吉田雄(オリックス)擁する北照、上林(ソフトバンク)を中心に強打を誇る仙台育英、試合巧者の福井商と強豪ばかりを相手にすることとなったが、3試合で失点はわずか2。準々決勝で9回裏に足がつってしまう不運があり、惜しくも優勝はならなかったが、2003年の優勝以来、大会序盤での敗退が続いていた常総学院を久々に上位に押し上げる活躍を見せた。

    2013年夏の甲子園振り返りまとめ – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    飯田晴海 常総学院 甲子園での投球・奪三振 – YouTube

    鈴木昭汰(常総学院→ロッテ)

    茨城県史上でも屈指の左腕と言っていいだろう。2年春の選抜で華々しく登場した左腕は、当時から「松井裕樹クラス」と言われたスライダーを武器に三振を量産。準々決勝で大阪桐蔭に敗れたが、その実力の高さを存分に発揮した。

    しかし、2年夏は東洋大牛久に0-2で惜敗。最終学年になって選抜切符を勝ち取るも、選抜本番では中盤以降に鹿児島実打線につかまって2-6と初戦敗退に終わる。雪辱に燃えた夏は決勝で明秀日立の強力打線を完封して1-0で勝利すると、甲子園では好投手・京本(DeNA)の近江、スラッガー今井(日本ハム)を擁する中京と下し、3回戦進出を決める。

    そして、迎えた相手は同じプロ注目の左腕・寺島(ヤクルト)を擁する履正社。前の試合で横浜とのV候補対決を制し、勢いに乗る相手だったが、履正社の先発・山口を打線が早々と攻略。経験を経て試合の中でのペース配分、相手をかわすうまさを身に着けた鈴木は、履正社打線に11安打を許しながらも、要所を締めてすべて最少失点でしのぎ、7-4で堂々勝利投手となった。

    続く準々決勝の秀岳館戦は、佐々木監督をして「前の試合が2試合分の疲労になった」ことで2ホームランを浴びて力尽きたが、好投手ぞろいだった2016年の夏においても存在感を放つ戦いぶりだった。現在は千葉ロッテマリーンズで先発ローテーションを担っている。

    2016年夏の甲子園振り返りまとめ – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    鈴木昭汰 常総学院 甲子園での奪三振集 – YouTube

    細川拓哉(明秀日立)

    初出場の明秀日立を牽引した本格派右腕。横浜DeNAに長距離砲としてプロ入りした兄を持つ男は、兄に勝るとも劣らない立派な体格から、球威十分のストレートを投じ、初戦は瀬戸内に逆転勝ち、2戦目は高知に大勝と初出場ながら2勝をマークした。

    そして、3回戦は根尾(中日)、藤原(ロッテ)らスター選手を擁する大阪桐蔭が相手。細川は自慢のストレートでぐいぐい押していき、5失点を喫したものの、各イニングを最少失点で抑える粘りを発揮した。王者にとっても、真っ向から立ち向かってきた細川の投球に押された部分もあり、やりづらさがあってのではないだろうか。

    明秀日立/細川拓哉投手/選抜高校野球/一日目三回戦瀬戸内高校対明秀日立 – YouTube

    岩本大地(石岡一)

    石岡一を21世紀枠で2019年選抜に導いた本格派右腕。ストレートの最速は140キロ台中盤をマークし、伸びも球威も一級品のボールを武器に伝統校を創部105年で初めてとなる大舞台に連れて行った。

    選抜では初戦で強打の盛岡大付と激突。フルスイングが持ち味の打線を相手にストレートで真っ向勝負し、勝負所でギアチェンジするうまさも見せて8回までわずか2安打に抑えこんだ。最終回に2点差を追いつかれ、守備の乱れもあって延長サヨナラ負けしたが、実力の高さを存分に見せつけた大会であった。

    岩本大地 石岡一 甲子園での奪三振集 – YouTube