• 【好投手列伝】青森県篇記憶に残る平成の名投手 2/3

    2021年11月23日

    【好投手列伝】青森県篇記憶に残る平成の名投手 1/3 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    【好投手列伝】青森県篇記憶に残る平成の名投手 3/3 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    柳田将利(青森山田→ロッテ)

    2年夏から3年連続でエース兼4番としてチームを牽引した巨漢左腕。堂々たる体格は豊富な食事量と練習量からなり、寮の食堂ではステーキが出た時に変装して並びなおしたとの逸話もある(笑)。

    そんな柳田を中心に2年生主体で挑んだ2004年の夏は開幕戦で天理を相手に3点のリードを守り切れずに延長サヨナラ負け。そして、3年選抜ではV候補にも名を連ねたが、沖縄尚学の強力打線につかまって3-16とよもやの大敗を喫した。

    忸怩たる思いで臨んだ最後の夏はマウンドに手をついて祈りを捧げるポーズも話題を呼び、快進撃を見せる。初戦で強打の智辯和歌山打線に5点を奪われながらも粘り強く投げ抜いて待望の勝利をもぎ取ると、2回戦の国士舘戦では重い速球を武器にわずか3安打で完封勝ち。走者をほとんど許さず、相手の機動力を出す間も与えなかった。打ってもバックスクリーンに一発を叩き込み、甲子園通算4試合目で初めての会心の試合であった。

    熱闘甲子園 2005 第87回 ハイライト 青森山田vs国士舘 – YouTube

    野田雄大(青森山田)

    2005年、2006年と2年連続で甲子園のマウンドを踏んだ長身右腕。2005年はエース柳田の控えだったが、2006年は押しも押されぬエースに成長。県大会決勝では坂本勇人(巨人)を擁する春季東北王者の光星学院を相手に15安打を浴びながらも4失点で粘り抜き、5-4で強豪対決を制した。

    迎えた甲子園初戦では春夏連続出場の延岡学園をわずか4安打で完封。打高投低が謙虚だった2006年大会において完封勝利一番乗りを果たした。勢いに乗って臨んだ3回戦の相手は大会史上2校目の夏3連覇を狙う王者・駒大苫小牧。打線の援護で一時は6点のリードをもらったが、終盤に相手の驚異的な粘りに合って同点に追いつかれる。

    最終回に再度1点のリードをもらったが、9回裏に3番中澤にインサイドのボール気味の球をライトスタンドに運ばれて同点に追いつかれる。相手打線の選球眼の良さとしつこさの前に余力は残っておらず、最後は6番三谷に左中間を破るサヨナラタイムリーを打たれて万事休す。しかし、王者を相手に最後まで食らいついた右腕の投球は高校野球ファンの胸にしっかり刻み込まれた。

    【高校野球】 駒大苫小牧ー青森山田 – YouTube

    石井裕大(青森山田)

    4年連続の夏の代表の座をつかんだ2007年の青森山田。そのエースを務めたのは地元・西宮から越境して青森進んだ右腕・石井であった。抽選会では地元・兵庫の報徳学園を引き当てることに。一昔前ならば、東北代表が臆するようなシチュエーションだったが、地元出身のエースはむしろ地元の優勝候補を引き当てて大歓迎。青森山田サイドから歓声が上がることとなった。

    近田(ソフトバンク)-糸井の2年生バッテリーを擁する報徳学園を相手に石井は強気の投球で一歩も引かない試合展開に。中盤に熱中症で降板した近田をしり目に最後までスイスイ投げ抜き、大会屈指の強力打線を完封で退けた。2回戦で聖光学院・渡辺に先生満塁弾を浴びて敗退したが、近畿のV候補を完封した投球は強い印象を残した。

    高校野球 聖光学院vs青森山田 フル 2007年 第89回選手権大会 2回戦 – YouTube

    木下龍二(青森山田)

    5年連続で甲子園出場を決めた2008年の青森山田は春季東北大会を優勝で飾るなど、大会前から主砲・斎藤を中心とした強力打線で優勝候補の一角に挙げられていた。しかし、大会が始まると初戦から日本航空の好投手・北野の前に打線が沈黙。苦しい試合となった中でエース木下が力投。コンパクトなフォームから球威のあるボールを内外角に投げ分け、1失点完投で初戦突破を果たした。

    2回戦ではブラジル人留学生が引っ張る本庄一と激突。序盤から打線がチャンスを着実にものにすると、木下は初戦以上の内容で本庄一打線を4安打で完封。2005年の柳田から野田、石井に続き青森山田のエースとして4年連続の完封勝利を挙げた。3回戦で慶應義塾の0-2と惜敗したが、3試合で取られた点はわずか3。強豪のエースとしてしっかり役割を果たした夏だった。

    秋田教良(光星学院)

    2003年以来実に8年ぶりの夏の甲子園出場を決めた光星学院。青森2強と言われながら、青森山田の後塵を拝し続けていたが、とうとう夏の代表の座をつかみ取った原動力がエース秋田の右腕であった。甲子園本番では2回戦、3回戦と続けてもう一人の右腕・川上(ヤクルト)が先発。3回戦の徳島商戦では1点差に迫られた終盤にリリーフすると、7回に1アウト1.3塁のピンチをしのぎ切り、6-5と接戦をものにした。

    そして、準々決勝からは満を持して先発のマウンドへ。大会屈指の好投手・原樹里(ヤクルト)との投げ合いを8安打を浴びながらも要所を締めて1失点完投勝ち。続く準決勝の作新学院戦では7番鶴田に4安打を浴びるも、そのほかの打者は完ぺきに抑え込み、6安打完封で光星学院として初めての決勝進出を決めた。投げるたびにコントロールの精度が増していき、安定感抜群の内容であった。

    初優勝を目指して上った決勝のマウンド。しかし、相手は大会史上でも屈指の打力を誇る日大三。試合序盤、無失点で抑えるも相手打線の振りの鋭さに制球ミスが許されないプレッシャーがかかる。その圧力が効いたか、3回に5番高山に甘く入ったスライダーをバックスクリーンに運ばれて3ランを被弾。7回には集中打で一挙5点を失い、光星学院として初の快挙を成し遂げたエースはマウンドを去った。

    大量失点を喫してしまったが、それでもこの大会で秋田の示した実力と実績は申し分なく、ここから再び青森の野球は光星学院を中心に回っていくこととなる。

    大会No.1投手(2011年夏) 原樹里(東洋大姫路) – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    2011年8月19日全国高校野球準決勝 作新VS光星 9回表 – YouTube