• 【好投手列伝】青森県篇記憶に残る平成の名投手 1/3

    2021年11月20日

    【好投手列伝】青森県篇記憶に残る平成の名投手 2/3 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    【好投手列伝】青森県篇記憶に残る平成の名投手 3/3 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    松野公介(青森山田)

    21世紀に入って春夏の甲子園で準優勝が8度と躍進を見せた東北勢。しかし、その東北躍進の流れを作り出したのが1999年夏のエース松野が牽引した青森山田だったことはあまり周知されていないのではないだろうか。平成に入って東北勢は決勝進出はおろか、ベスト8進出でさえ1989年夏と1994年夏の仙台育英の2回のみ。平成前半は西日本勢と帝京が甲子園を支配している状況であった。

    しかし、前年夏に横浜が圧倒的な強さで春夏連覇を達成すると、風向きが変わり始める。迎えた1999年夏の開幕戦に登場した青森山田は好打者・高山(西武)を擁する九州学院と対戦。前評判では九州学院が有利だったが、相手の守備ミスに付け込んで逆転すると、エース松野は重い速球を武器に九州学院打線をわずか2点に抑え込み、見事開幕戦勝利を挙げた。

    これで勢いに乗った青森山田はスラッガー田中賢介(日本ハム)を擁する東福岡を大差で圧倒、2年生エース藤内の率いる日田林工との延長の激闘も制し、九州勢を3タテして8強に進出。あの太田幸司(近鉄)を要した三沢以来、実に30年ぶりに快挙であった。この快進撃が東北の代表校に与えた自信は計り知れないものだっただろう。ここから東北勢の快進撃が幕を開けた。

    高校野球 青森山田vs九州学院 9回裏~インタビュー 第81回選手権大会 – YouTube

    齋藤広大(光星学院)

    前年の青森山田の快進撃に続き、20世紀最後の甲子園で躍動したのが光星学院であった。今や全国でも名を轟かす強豪校だが、当時はまだ甲子園で1勝も挙げた古都のない新鋭校であった。そのチームを引っ張っていたのが右サイドハンドのエース斎藤であった。球威のあるタイプではないが、内外角を丁寧に突く投球は安定感があり、青森大会を勝ち抜く原動力となった。

    初戦の丹原は愛媛大会決勝で前年秋の四国王者・今治西から13得点を奪った強力打線であったが、斎藤は粘りの投球で打線の反撃を呼び、10-8で甲子園初勝利をもたらした。続く3回戦では選抜でも好投した九州学院・反頭との投げ合いを4-3で制し、8強に進出。青森勢として2年連続のベスト8入りを決め、昨年からの東北勢躍進の流れを確かなものとした。

    [Baseball Highlights] 2000【熱闘】光星学院vs丹原 – YouTube

    根市寛貴(光星学院→近鉄)

    快進撃を見せる2000年の光星学院。そのチームにあってNEW HEROとなったのが、速球派右腕・根市であった。初戦の丹原戦で好リリーフを見せてチームの甲子園初勝利に貢献すると、準々決勝では先発のマウンドを任された。

    相手は前年に続いて8強進出を決めた鹿児島・樟南。絶対的エース・青野(ロッテ)を擁する強豪であり、戦前の予想は圧倒的に樟南有利であった。しかし、そんな雰囲気を吹き飛ばすかのように打線が初回に先制点を挙げると、根市はMAX146キロのストレートを武器に快投。ミートのうまい樟南打線を力でねじ伏せ、1失点完投で前年の青森山田を上回るベスト4進出を決めた。

    さすがに準決勝はストレートに強い智辯和歌山打線につかまったが、ストレートのスピードは大会出場投手の中で最速をマーク。大会前は無印だった男の活躍は光星学院の勢いをさらに加速させた。

    第82回全国高校野球選手権大会 準々決勝 光星学院 対 樟南 1/5 – YouTube

    松崎伸吾(光星学院→楽天)

    高校野球結果(3)/光星学院3-2神埼 | スポーツニュース | 四国新聞社

    2年連続の上位進出で勢いに乗る青森県勢。2001年夏も好左腕・松崎を軸に再び光星学院が代表の座をつかみ取った。松崎は球威のある速球を低めに集める投球で打者を圧倒。初戦では前年夏に敗れていた和歌山代表の初芝橋本を2失点で完投し、主将・池田の活躍などもあって打線も大量9得点。まずは危なげなく初戦を突破した。

    続く3回戦は公立校ながら春夏連続出場を果たしていた佐賀・神崎が相手。初出場ながらディフェンス力がしっかりしており、1番野中(日本ハム)を中心に機動力も豊かな好チームであった。

    その神崎に中盤まで2点を先行される苦しい展開となったが、松崎は我慢の投球で味方の援護を待つ。すると、1点を追う8回裏に池田が神崎の左腕・黒田の高めの速球を大根切り。打球はライトポール際に飛び込む逆転2ランホームランとなり、光星学院が2年連続の8強進出を達成。勢いだけでなく、底力も感じさせる勝ち方であった。

    [プロ 野球 ハイライト] 【熱闘甲子園】 2001 第83回 光星学院VS初芝橋本 – YouTube

    桑鶴康弘(光星学院)

    光星学院2-0倉敷工/桑鶴が4安打完封 | 力投する桑鶴/光星学院 ...

    前年まで4年連続初戦突破し、うちベスト8以上が3回と乗りに乗っていた青森勢。この年は決勝で光星学院がライバル青森山田を9-4と圧倒。前年夏の甲子園で1試合2ホームランを放ったスラッガー金井をエース桑鶴が丁寧に封じ込め、2年ぶりの夏代表をつかんだ。

    初戦は機動力野球の必由館を相手に振り回された桑鶴だったが、序盤の3失点で踏ん張って逆転勝ちを導くと、その後は投げるたびに調子を上げていく。絶対的な球威があるわけではないが、キレのあるボールで丹念にコースを突く投球は失投が少なく、見た目以上に打ちにくい投手だった。

    2回戦は木更津総合・小泉、3回戦は倉敷工・陶山とともに大会屈指の好投手が相手とあって打線は沈黙したが、桑鶴は2回戦は1失点完投、3回戦は4安打完封でそれぞれ相手を上回る投球を見せた。準々決勝はダルビッシュ(パドレス)擁する東北とのみちのく対決に敗れたが、東北勢同士の対戦が準々決勝で実現したこと自体が、時代の移り変わりを感じさせるものであった。

    [プロ 野球 – ハイライト動画] 【熱闘甲子園】2003光星学院VS倉敷工 – YouTube