1試合毎振り返り 2017年 全国高等学校野球選手権大会

【振り返り編】2017年夏の甲子園 三本松vs二松学舎大付(10日目第2試合)

更新日:

3回戦 大会10日目第2試合

三本松

1 2 3 4 5 6 7 8 9
0 0 0 0 1 1 0 0 3 5
0 0 0 0 0 0 0 0 2 2

二松学舎大付

 

三本松     佐藤

二松学舎大付  市川→田中

三本松が投打とも素晴らしい内容で準々決勝に進出。香川県勢としては2002年の尽誠学園以来実に15年ぶりの8強進出を果たした。

試合

試合は静かな立ち上がり。二松学舎大付属の市川はボールの走りこそいまいちだが、低めに丁寧に変化球を集めて毎イニングヒットは打たれるものの、初戦9得点の三本松打線を封じていく。

 

一方、三本松のエース佐藤は快調なピッチング。こちらもヒットは打たれるものの、併殺に切り取るなどして危なげない投球。捕手・渡辺の好リードもあってボール球を打たせるのが実にうまく、記録的な球数の少なさで二松学舎の強力打線相手にすいすいと投げていく。

 

粘り強く投げぬいてきた二松学舎大付・市川だったが、5回についに三本松打線に捕まる。逆方向への意識を徹底している三本松は1番大久保が3打席連続の右方向へのヒットとなる2塁打で出塁すると、送って1アウト3塁から3番エースの佐藤がスクイズ。これが野選となって貴重な先制点となり、押し気味ながら点の入らない嫌な展開を抜け出す。

 

続く6回表には6番渡辺の2塁打を足掛かりにして8番下地がタイムリー。この2本のヒットも逆方向へのヒットで、この試合右打者のヒットのうち7本が右方向への当たり。市川の入ってくるボールに対して開かずに打ち返す徹底ぶりが見て取れる。

 

そして、この攻撃陣のリズムを生み出したのはエース佐藤の投球だろう。なんと7回を投げて球数が54球という少なさ。まるで序盤のような投球数で二松学舎打線に内野ゴロの山を築かせる。これぞ勝てる投手といった内容で、ヒットは打たれても慌てるそぶりなく投げ続ける。

 

試合は9回に入り、二松学舎の市川の球数は優に100球を超えていた。これも粘り強く1回から球数を投げさせて雑な打撃をしなかった三本松打線の成果だろう。5番川崎、6番渡辺のタイムリーと7番浦上のショートゴロの間の1点で5-0.大きな追加点を手にする。

 

9回裏少し佐藤にも疲れが見えたか、二松学舎大付属打線が2アウトから4番永井以下4連打の猛攻。ようやく二松学舎らしい鋭い打球が見え始めたが、最後は主将・松江を落ち着いて内野ゴロに封じ、ゲームセット。三本松が初のベスト8進出を果たした。

まとめ

三本松のエース佐藤は初戦以上に完璧な内容。ストレートの力もあるが、やはり多彩な変化球を自在にコントロールして的を絞らせない投球が光り、投げ方は全然違うが、オリックスの金子千尋のような投球内容で打者を翻弄した。打線もセンターから逆方向への意識が徹底されており、投手を打ち崩す基本ともいえるバッティングで市川を攻略。公立校としては唯一の8強入りながら、投打とも貫禄の内容で歩を進めた。

 

 

一方、二松学舎大付属打線は振りは鋭かったが、なかなか的を絞り切れていない状態。歯がゆい展開のまま9回に進み、最後はエース市川が力尽きた。しかし、9回裏の4連打は見事だったし、何よりこの1年西東京勢に話題を独占されていた東東京の代表として十分意地を見せられた大会になった。初の8強入りは後輩に託して、夏を終えた。

-1試合毎振り返り, 2017年, 全国高等学校野球選手権大会

Copyright© 世界一の甲子園 , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.