• 大会No.1投手(1984年選抜) 山口重幸(岩倉)

    2020年09月22日

    岩倉高校を初出場初優勝に導いたエース山口重幸(阪神)。岩倉高校は前年秋の明治神宮大会で優勝していたように実力校であったが、当時の神宮大会は地区大会の優勝校が集まる大会ではなかったため、現在の神宮大会優勝校ほどの評価は得ていなかった。

     

    しかし、大会が始まるとエース山口の安定した投球と粘り強い打線で近大福山、金足農を破り、準々決勝では東の横綱と言われた取手二も逆転で下す快進撃を見せた。準決勝では大船渡・金野との投手戦を菅澤のサヨナラ弾で制し、いよいよ決勝へとコマを進めた。

     

    迎えた決勝は夏春連覇を狙うPL学園が相手。当時甲子園20連勝中の最強王者を相手に、山口は初回に3番鈴木に2塁打を許して以降、1本のヒットも与えない。当時PLはスライダーの内外の出し入れで勝負する投手が最も苦手と言われたが、山口はまさにその投球でPL打線を封じ込んだ。結局、8回裏に挙げた1点を守り切り、山口はPL打線を1安打で完封。清原(西武)、桑田(巨人)にもヒットを許さず、堂々優勝投手に輝いた。