• 大会No.1投手(1998年夏) 古岡基紀(京都成章)

    2020年08月30日

    黄金世代の中心だった松坂(西武)をはじめとして鹿児島実・杉内(ダイエー)、浜田・和田(ダイエー)、沖縄水産・新垣(ダイエー)、PL学園・上重など数多くの好投手がいた1998年夏だが、こと大会期間中に伸びた投手を上げるとすれば、京都成章のエース・古岡を上げたい。選抜で岡山理大付に2-18とよもやの大敗を喫したが、京都大会をしぶとく勝ち上がり、まずは春夏連続の甲子園出場をつかみ取った。

     

    初戦で仙台との打撃戦に10-7で勝利すると、古岡のカーブが徐々にその威力を発揮し始める。2回戦では名将・迫田監督が率いる如水館に競り勝ち、3回戦では桜美林を相手に1安打ピッチングを展開。準々決勝では打線の援護もあって、これまた名将・木内監督率いる常総学院に10-4と大勝を収めた。

     

    ハイライトは準決勝の豊田大谷戦。劇的な勝利の連続で勝ち上がってきたミラクル軍団を相手に古岡の左腕がうなりを上げる。低めに落ちるカーブと高めの真っすぐを混ぜた高低の攻めに好打者たちが次々バットが空を切り、特に主砲の古木(横浜)はなんと4打席連続三振。世代NO.1の強打者に全く仕事をさせず、決勝へ勝ち上がった。

    如何せん決勝は相手が悪かったが、神宮の決勝で再戦した際は1-2とロースコアの接戦に。準決勝ではあのPL学園も7-5と下し、古岡という投手も京都成章というチームもあの夏一番成長した投手とチームだったことは間違いないだろう。今でも高校野球ファンの胸にその姿は刻み込まれている。