【好投手列伝】福井県篇記憶に残る平成の名投手 2/3

平成の名投手

【好投手列伝】福井県篇記憶に残る平成の名投手 1/3 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

【好投手列伝】福井県篇記憶に残る平成の名投手 3/3 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

東出輝裕(敦賀気比→広島)

敦賀気比(福井)東出輝裕内野手 2年…:1990年代 「夏の球児 ...

2年夏から3季連続で甲子園に出場した敦賀気比の中心選手。2年夏はトップバッターとしてチームを牽引したが、最終学年はチーム事情もあってマウンドに立つことに。投げ方は野手投げっぽく見えるが、手元で打者のバットを押しこむキレがあった。

選抜初戦は島田商に1失点完投勝利を挙げると、3回戦ではV候補のPL学園相手に堂々のピッチングを展開。2本のタイムリーはいずれもテキサス性であり、タレント揃いの打線についに会心の当たりは許すことはなかった。打者としても1番でチームを勢いに乗せ、「1番ピッチャー」の役割を十二分に果たした。

[プロ 野球 ハイライト] 【選抜】広島カープコーチ東出選手、現敦賀気比監督東選手出場1998PL学園VS敦賀気比 – YouTube

中谷圭佑(福井商)

炎のチーム「福井商」のエースにふさわしい気迫の投球で、チームを24年ぶりの選抜4強に押し上げたエース。2年時は実力を出し切れない戦いが続いたが、甲子園では松江東、津田学園と危なげなく完投で下し、順当に8強へ進出。

迎えた準々決勝の明徳義塾戦は6年前の選抜開幕戦のリベンジマッチとなったが、打線が初回にエースを先発させなかった相手から一挙8点を奪い、試合を優位に進める。その後、夏に全国制覇を果たすこととなる強力打線の猛追を受けて8点を失うが、気持ちを前面に出した投球で立ち向かい、10-8で辛勝。この後、明徳義塾は夏の甲子園決勝まで練習試合も含めて無敗で勝ち続けただけに、価値ある勝利であった。

福井商 2002春 – YouTube

藤井宏海(福井→ロッテ)

松坂大輔そっくりの投げ方で福井、そして全国の高校野球ファンを沸かせて福井の大エース。2年夏、3年春と登場し、結果1勝止まりだったが、その実力は全国トップクラスであった。2年夏は初戦で旭川工を7安打完封し、打ってもホームランを記録。140キロを超すストレートと高速スライダーは「本家」に見劣りしない魅力を秘めていた。次戦で帝京の猛打に屈したが、打っては2試合連続のホームラン!負けん気の強さも一級品であり、野球センスの塊と言える選手だった。

藤井宏海(福井工大福井) – YouTube

稗田隼人(福井商)

2003年の夏の甲子園をダークホースとして沸かせた福井商。その中心にいたのが、荒れ球のエース稗田だった。県大会決勝では10安打を浴びながらも選抜出場の福井打線を1点に抑えると、打線は8回まで相手エース藤井(ロッテ)に無安打に抑え込まれながら、9回、10回に1点ずつを挙げて奇跡のサヨナラ勝ちを収めた。前年秋の北信越大会で決勝まで進みながら、同じ遊学館に初戦で敗れた福井との試合内容の差で選抜出場を逃していたが、その雪辱を見事に果たした。

甲子園では初戦で盛岡大付との乱打戦を制すると、2回戦はV候補にも挙げられたPL学園と対戦。右打者の背中を通るボールがあるかと思えば、アウトロー突き刺さるボールもあるという稗田の荒れ球の前に、正統派のPL打線は苦戦を強いられ、9四死球を与えながらも5安打2点に抑え込んで逆転を呼び込んだ。まさに荒れ球が功を奏し、前評判をかわしてベスト16まで勝ち上がった。

林啓介(福井商→ロッテ)

2005年の福井商は右の林、左の斎藤(広島)とドラフト指名される2人の好投手を擁し、福井商の歴史上でも屈指の投手力を誇った。林は伸びのある140キロ台中盤の速球が武器で、選抜では初戦で四国王者の新田を寄せ付けずに完封勝ち。2回戦は慶應義塾・中林との投げあいに1-3で敗れたが、北信越屈指の本格派として実力を十二分に発揮した。

悔やまれるのは連続出場を果たした夏。林は足のケガ、斎藤は体調不良でともに本調子でなく、強打の日本航空に7-3から逆転負け。この試合を勝っていれば、次は夏連覇を果たす駒大苫小牧であった。Wエースが本調子の状態で、2年生の田中将大(楽天)らを擁して優勝したチームとの対戦を見てみたかったのは私だけではないはずだ。

福井商 2005春 – YouTube

池本大輔(福井商)

名門・福井商にしては珍しく、春先までエースが定まらなかった2006年。それだけ、前年の右の林(ロッテ)、左の斎藤(広島)のWエースの存在感が大きかったのだろう。しかし、そんな中で制球力に長けたエース池本が台頭。アウトコースへの抜群の制球力を武器に、福井大会を勝ち上がると、初戦は福岡高校を1失点完投。投げるたびに自信を深めていった。

そして、2回戦は選抜準優勝の清峰と対戦。味方打線が好左腕・有迫を打ち崩すと、池本は初戦で22得点の清峰打線を8回まで3点に抑える粘投。最終回に3ランを浴びたが、最後まで清峰打線の強烈なフルスイングに惑わされることなく投げ抜いた。3回戦は早稲田実の4番後藤にコーナーに決まったボールをセンターオーバーにされてしまい、リズムを崩して逆転負けしたが、制球力で強力打線に立ち向かえることを証明した好投手であった。

2006夏 福岡-福井商ダイジェスト(1) – YouTube

山田修義(敦賀気比→オリックス)

2年春、3年夏と2度の甲子園出場。特に最後の夏は福井県の奪三振記録を塗り替え、注目左腕として甲子園に乗り込んだ。ただ、不運だったのが2年春は天理、3年夏は帝京と籤運が悪かったこと。特に3年夏の帝京戦は普通なら空振りするような低めのスライダーを帝京の4番佐藤にセンターへ運ばれ、リズムを崩した。それでもリズムを取り戻した終盤は帝京打線を0封。実力の片りんを見せつけ、甲子園を後にした。

オリックス 山田修義投手 (敦賀気比) – YouTube

コメント

  1. […] […]

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