高山優希(大阪桐蔭)
【甲子園戦績】
2年春 〇8-0東海大菅生
〇4-1 八戸学院光星
〇5-3 常総学院
●0-11 敦賀気比
3年春 〇9-0 土佐
●1-4 木更津総合
今夏の甲子園に出場した好投手たちのインパクトで印象が薄れてしまった感もあるが、昨秋の段階で最注目投手の一人に挙げられていたのだこの左腕投手である。明治神宮大会の高松商業戦で最終回にマウンドに上がると140キロ後半のストレートを連発。最後に大熊選手に投げたストレートは150キロを計測して一躍時の人となった。
普段の球速は130キロ台後半で低めに変化球を集めて打たせて取るパターンが多かったが、最後の一球でやはり積んでるエンジンはけた違いであることがわかった。それだけに西谷監督も歯がゆい思いで見ており、もっと初めから飛ばしていっていい投手だと感じていた。ピンチの場面にならないとどうしてもギアが上がらないようであった。
その後、選抜では1回戦で好投も2回戦で木更津総合のクリーンアップに捕まり4失点。失点はその回だけだったが、その失点が響いて敗れてしまった。春以降腰を痛めていたが、夏は復調し敗れた関大北陽戦も2失点完投。しかし、やはりエンジンがかかる前の真っすぐを狙われて失点を喫した。
ギアの上がらない欠点は精神面によるものだろうし、もともとの素質は素晴らしい。180㎝のサイズのサウスポーから投げる真っすぐは切れもよく空振りが取れる。変化球はフォーク・カーブ・スライダーとあるがどれもバッターの手元で鋭く変化する精度の高いボールだ。持っているポテンシャルからすれば高校時代はもう少し結果が出てもよかったかもしれないが、それでもプロの視点からすればほしい投手の一人だろう。同じ地区のライバル寺島(履正社)に追いつき追い越せでこれからも伸びていく可能性を持った投手だ。
選手のその後
日本ハムからドラフト5位指名。
2020年は育成から再奮起に期待ですね。
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