大会No.1投手(1973年夏) 佃正樹(広島商)

1973年

達川光男(広島)とのバッテリーで名門・広島商に5度目の全国制覇をもたらしたのが左腕エース・佃正樹だった。縦に大きく割れるカーブと抜群のコントロールを武器に試合を作る能力に長け、達川の好リードにも答え続けた。選抜でも3試合連続完封を成し遂げ、準決勝では怪物・江川卓(巨人)に投げ勝つなど、その実力はすでに全国で証明済みだったが、夏は見事全国制覇を成し遂げた。

相手のスキを突く野球が持ち味の広島商だったが、それは攻撃面だけでなくディフェンス面でも発揮されており、相手のサインや攻撃の意思を感じ取って佃が巧みな投球でそれをかわし続けた。決勝は強打者・植松精一(阪神)を擁する静岡を相手にスクイズを見破り、結果2失点に抑えて、自軍のスクイズによるサヨナラ勝ちを演出した。剛腕・怪腕が多く名を連ねたこの年の高校球界の頂点に立ったのが佃の広島商であった。

✸【私と甲子園】静岡・植松精一さん広商すごかった サイン見抜かれスクイズ外された – YouTube

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