大会No.1投手(1974年選抜) 工藤一彦(土浦日大)

1974年

前年の江川卓(巨人)に次ぐ剛球投手として注目されていたのが、土浦日大の工藤一彦(阪神)。前年選抜の優勝投手の横浜・永川英植(ヤクルト)、この年の夏の優勝投手の銚子商・土屋正勝(中日)とともに関東3羽ガラスと注目されたが、ことストレートの威力に関しては工藤が一枚も二枚も上を行っていた。ストレート主体の投球であることが相手もわかっていながら手が出ないほどのボールであった。

選抜本番では2回戦で優勝した報徳学園に1-2と惜敗、夏の大会でも原辰徳(巨人)が1年生だった東海大相模に延長16回の死闘の末に敗退となかなか勝ち上がることはできなかったが、その球威とタフネスさはこの年の高校球界でも一目置かれる存在であった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました