大会No.1投手(1985年夏) 桑田真澄(PL学園)

1985年

5季連続の甲子園出場に通算20勝と数々の金字塔を打ち立てたPL学園の大エース桑田真澄が最後の夏に2度目の全国制覇で優秀の美を飾った。尋常じゃない走り込みで作られた下半身とスタミナ、アウトローに何球も連続で投げ込める制球力、ストレートとカーブのみで相手を抑えきる駆け引きと選球眼など、今後同じような投手は出てこないのではないかと思わせる投手であった。

 

最後の夏にかけてはストレートに対するこだわりを強く持っていたようで、相手打者が狙っているとわかってもアウトコースの強いストレートで抑えきる場面が多々見られた。高知商・中山裕章(大洋)との剛腕対決では、先制2ランを浴びたものの、冷静な投球で3失点完投勝利。打ってもライトへホームランを放ち、清原和博(西武)とのアベックホームランを達成した。

守備、打撃、投球とすべてにおいて超高校級だったエースは決勝で2ホームランを記録した清原とともに、「KKコンビ」として甲子園の伝説となった。

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