大会No.1投手(1997年選抜) 前田智章(報徳学園)

1997年

1997年の選抜でベスト4に勝ち進んだ報徳学園。その先発のマウンドを守っていたのが、左腕エースの前田であった。左腕から繰り出す縦に割れる大きなカーブを武器に2回戦の日大明誠戦では18奪三振で2安打完封勝利を達成。制球力に不安があり、突如四球を連発する悪癖もあったが、満塁になってから三振でピンチを切り抜ける度胸もあり、良くも悪くもハラハラドキドキさせてくれる選手であった。

 

右のエース久保との継投で、牧野を擁する東海大菅生や川口(オリックス)の平安にも競り勝って準決勝まで進み、夏は優勝した1981年以来となる出場を果たした。永田監督に代わって、新しい体制になりつつあった報徳学園が再び全国区に上り詰めるきっかけとなった年でもあった。この後も出場を重ねていき、2002年には大谷(ロッテ)を擁して3度目の全国制覇を成し遂げた。

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