• 2012年夏の甲子園大会前予想

    2020年09月14日

    トップ集団を形成するのは大阪桐蔭、光星学院、愛工大名電の3校になるだろう。この3チームは総合力で頭一つ抜けている感がある。それを追う第2グループとして仙台育英、作新学院、浦和学院、桐光学園、神村学園あたりがあがるだろうか。

    大阪桐蔭は2年前の興南以来史上7校目の春夏連覇を目指す。昨秋の天理戦以来公式戦は負けなし。選抜の優勝でチームが完全にいいサイクルに入った。春の近畿大会は2年生の近田や田村を4番に据えつつも優勝。決勝では昨秋の近畿王者・智弁学園を圧倒した。大阪大会では初戦から関大北陽と当たる厳しい組み合わせだったが、藤浪の好投で6-0と快勝。準々決勝では昨夏敗れた東大阪大柏原の福山を攻略し、着実に駒を進めた。決勝ではライバル履正社に10-1から10-8まで詰め寄られるも最後は藤浪(阪神)から澤田(オリックス)につないで逃げ切った。藤浪は2年連続決勝で悔しい思いをしたが、借りを返す舞台は甲子園で残っている。

    エース藤浪は最速150キロを超すストレートとカットボール、スライダーで相手を圧倒。春よりも制球力が増し、2年生捕手の森友哉(西武)のリードも楽になった。2番手の澤田も他校ならエースの剛腕。最速148キロの真っすぐで押す本格派だ。3番手の平尾が関西No.1左腕と言われており、べらぼうな選手層だ。打線は1番の森が長打も併せ持つ俊足のトップバッター。3番左打ちの水本は両手の握力が60㎏を超し、左手で強く押し込める。4番田畑はアウトコースにはめっぽう強い大砲。5番の安井は勝負強さを兼ね備えた柔らかい打撃を見せる。6番に選抜2ホームランの笠松が入り、下位まで気が抜けない。対戦校の監督が「全盛期のPL学園並み」という打線を形成する。守備では選抜時のレギュラーだった水谷を押しのけてショートに妻鹿が入った。再三の好守で藤浪を盛り立てる。投攻守に全くすきのない布陣で春夏連覇へ視界良好だ。

    https://www.youtube.com/watch?v=utz8PcHUqkY

    選抜準Vの光星学院は4季連続の甲子園出場。明治神宮大会を制しながらも、甲子園では

    2季連続決勝で敗れており、今大会で悲願の全国制覇を狙う。投手陣は選抜でも好投を見せた背番号4の城間とエースの金沢の2枚看板。城間は制球力に長け、金沢は真っすぐと落ちるボールで空振りをとれるというそれぞれの持ち味がある。トーナメントの中で2人を相手によってどう使い分けていくかが、勝負の分かれ目になりそうだ。選抜で猛威を振るった打線は好調を維持。決勝で大阪桐蔭・藤浪に2人で5安打を浴びせた田村(ロッテ)・北條(阪神)は相手にとって脅威だ。田村は柔らかさも兼ね備え、右方向に長打を放つ。北條は速いスイングスピードでアウトコースの中途半端な真っすぐならば引っ張ってレフトスタンドへ運ぶ。1番の天久は俊足で真っすぐに強いトップバッターで出塁率が高い。選抜では57番の武田、大杉、城間がよく打点を稼いでおり、怖い打線だ。守備も捕手・田村を中心に内外野とも鍛えられている。おそらく向かう目線の先には大阪桐蔭・藤浪をロックオンしており、悲願の東北勢初優勝へ期待が高まっている。

    https://www.youtube.com/watch?v=5oP6aW2aUEA

    愛工大名電は神宮大会、選抜とともに光星学院の前にはじき返されたが、チーム力は前の2校に決して引けを取らないだろう。エースの濱田達郎(中日)は181㎝の身長以上に威圧感を感じさせる体格、立派な下半身を土台に140キロ台中盤のストレートと手元で切れるスライダー、カーブで相手を寄せ付けない投球を披露。愛知大会では苦戦する試合もあったが、昨夏敗れた至学館にリベンジし、決勝では強豪・東邦を相手に9回表に2点差を追いつき、延長戦を制した。打線は木村、荒木、松岡ら俊足巧打の左打者を多く並べスピード感あふれる攻撃を披露。そんな中選抜まで6番を打っていた鳥居が4番に昇格。勝負強い打撃で貢献するとともに4番ショートだった主将・佐藤の負担も軽減した。これまでは愛知大会で力尽きることが多く、なかなか夏勝てなかったが、倉野監督曰く今回は余力十分とのこと。是非光星学院とのリベンジマッチを実現させ、その後全国制覇を果たしたい。

    https://www.youtube.com/watch?v=J_W8uSNVvVI

    以上3校を追う集団の中では関東勢に実力校が多そうだ。

    3季連続の甲子園となる昨夏ベスト4の作新学院はエース大谷と捕手・山下がともに外れるという異常事態ながらも底力で2年連続の出場を決めた。投手陣は左腕・筒井、右腕・水沼の継投策。勝ち上がりながら大谷の復活を待ちたい。筒井は柔らかい腕の振りから投げる変化球を有効に使って試合を作り、水沼はシュートボールで相手の胸元を突く投球で強気に攻める。新たに捕手を務める高山のリードもさえている。ファーストに回った山下は打撃で貢献。5番として勝負強さを見せる。何より大きいのは3番に怪我がちだった篠原が戻ってきたこと、シュアな打撃には定評があり、広角に打球を打ち分ける。トップバッターの石井(日本ハム)は巧みなバットコントロールと俊足・ショートの好守備でチームの要となる。下位にも力のある打者が控えており、打力は上位校ともためを張れるだろう。バッテリーが整備しきれてない感もあるが、戦いながら安定してくれば優勝争いに絡む力は十分秘めている。

    https://www.youtube.com/watch?v=bKgh26cijb0

    東北の雄・仙台育英はライバル・東北との接戦を制して2年ぶりの甲子園出場を決めた。エースの渡辺は右スリークオーターから140キロの速球とカーブ、スライダー、シンカーを丁寧に投げ分ける。宮城大会では39イニングを投げて四死球はわずか1つ。凄みのあるボールを投げるわけではないが、安定感はピカイチ。試合の流れを読む力にも長けている。打線はSSK打線(鋭いスイングを極めるの頭文字)の名の通り、コンパクトに振りぬく打撃を見せる。特に2年生4番の上林(ソフトバンク)は2年生でただ一人ベンチ入りしたように巧みなバットさばきと速いスイングスピードでヒットを量産する。1番高橋、2番柏木、3番・星と続く打線は必ずと言っていいほどチャンスを作り、上林の後を打つパワヒッター早坂、打撃もいい渡辺へと続く打線は破壊力抜群だ。渡辺の後の投手が不安だが、好投手と切れ目のない打線を引っ提げ、まずはここ4年で2度跳ね返された3回戦の壁を突破したい。https://www.youtube.com/watch?v=CGHTI43D348

    選抜ベスト8で優勝した大阪桐蔭に惜敗した浦和学院はエースで3番の佐藤拓也が最後の夏を迎えた。制球力抜群で1年秋からエースを務めた右腕は徐々に球威・球速とも増していき、最後の夏は決勝で聖望学園を完封。貫禄を見せつけた。大阪桐蔭戦で91アウトから詰めを誤った悔しさを胸にリベンジのマウンドへ向かう。その他、長身の2年生右腕・山口や涌本・小島と頭数は豊富。連戦の中でエースを助けられるか。打線でも中心は佐藤。右に左に起用に打ち分け、1発の力も持つ好打者で高打率を誇る。5番の笹沢も昨年から経験豊富な大砲。上位を打つ2年生1番竹村、4番山根、6番高田が二人の周りを固めており、高田もパワーを秘めている。選抜では大阪桐蔭投手陣に11安打を浴びせたように決して力では見劣りしなかった。2番捕手林崎を中心として守備も堅い。王者への挑戦権を手にするためにもまずは上位まで顔をのぞかせたい。

    https://www.youtube.com/watch?v=Y7IxJEcjTE4

    桐光学園は5年ぶりの夏の甲子園。通算4度目の夏だが、彼らにとってはある意味特別な夏なのだ。なぜなら初めて横浜高校を直接倒しての甲子園だからだ。過去3回はいずれも反対の山で横浜がこけた末の甲子園だったが、今回は選抜ベスト8のライバルをしっかり倒した。相手エース柳の内角攻めに苦労したが、終盤8回にようやく攻略した。昨年からマウンドを任された2年生左腕・松井は鋭く曲がり落ちるスライダーを武器に三振を量産する。奪三振率は脅威の13.21だ。しっかりした胸の張りから腕を振り切る投球で、ボールに勢いがあり、大会でも注目の好投手の1人だ。3年生捕手・宇川がしっかり落ちるボールを止めて松井の精神面もサポートする。スタメンの半数以上を2年生が占めるが、1番俊足の鈴木、2番の小技のうまい宇川、6番主将の田中ら3年生がしっかりチームを引っ張り、2年生が活躍しやすい雰囲気を作り出した。野球王国・神奈川の代表として今回は初めてのベスト8からそれ以上を狙っている。

    https://www.youtube.com/watch?v=URdqyjWKxK4

    九州に目を向けると1年間九州地区負けなしの神村学園がいる。投手陣は右の柿沢、左の平藪の二本柱。柿沢は右スリークオーターから最速148キロのストレートで押す速球派。昨秋の神宮で負けた光星学院へのリベンジに燃える。平藪は変化球の内外角への出し入れで勝負する技巧派だ。持ち味の違う2人をいいタイミングで継投したい。打線でも軸になるのは柿沢。鹿児島大会では3ホームランを放つなど、左打席から強烈な打球を見舞う。周りを打つ打者は機動力に優れ、特に1番の新納(にいろ)の俊足は出色。塁に出すと厄介な存在だ。5番の中園は6割を超す打撃でポイントゲッターとなった。守備もショート二河(にこう)、セカンド永尾を中心に堅い。投攻守走にすきのない布陣で、昨年まで7年連続で春夏どちらかの決勝にコマを進めている九州代表として、まずは同じブロックに入った因縁の相手光星学院へのリベンジを誓う。

    https://www.youtube.com/watch?v=IPV2Qi-9ZhM

    この他にも何校か力のあるチームが存在するが、例年と比べるといくらか上位校とそれ以外の高校で力の差が見受けられる気がする。

    関東でもう1校有力校を挙げるとすれば東海大甲府になるだろう。春の関東大会でも好投したエース神原はMAX148キロの重みのあるストレートにスライダー、シンカーを織り交ぜて圧倒する。甲子園練習でも圧倒的な存在感を見せつけた。打線は2年生の注目のトップバッター渡辺(日本ハム)がチームを引っ張る。バットを長く持ち、しっかり振り切ったスイングでプレーボール後から相手投手に襲い掛かる。ショートの守備でもセカンド新開と息の合ったプレーを見せる。3番山本はシュアな打撃が光り、4番石井、5番相原の長打力も相手にとっては脅威。エンドランを多用して積極果敢に攻める攻撃スタイルは健在だ。8年ぶりの出場ながら前回出場時のベスト4に並ぶ力を持っている。

    https://www.youtube.com/watch?v=itGcExO1LrQ

    昨秋大阪桐蔭に公式戦唯一の黒星をつけた天理はライバル智弁学園が番狂わせで敗れたのを尻目に確実に出場を決めた。選抜で腰骨の骨折で緊急降板したエース中谷が復活。左腕から切れのあるボールをコントロールよく投げ込む自らのスタイルを取り戻し、周りを信じて投げ込めるようになった。あとを投げる140キロ右腕山本や柳沢も好投。準決勝の樫原学院戦こそ苦戦したが、それ以外は危なげなく勝ち進んだ。打線は大型バッターが並ぶが、それに伴うもろさはない。バント・走塁は確実にこなし、12番で出塁率の高い早田、東原を確実に返す。春まで4番の吉村は長打力を併せ持つ走好守揃ったプロも注目のショートだ。前年までの天理によく見られたもろさを克服できさえすれば、甲子園でも昨秋のように大物食いをする力を持つ。

    https://www.youtube.com/watch?v=_KBabQOLSCI

    四国で不気味な存在感を放つのが明徳義塾だ。昨秋は高知・法兼にまさかの勝ち越し3ランを浴びて敗退の憂き目にあったが、この夏の決勝では延長12回サヨナラ勝ちでリベンジを果たした。投手陣は多彩。アウトコースへの制球に定評のあるエース福に右横手からの癖玉で勝負する福永、1年生の速球派右腕岸の3人の継投で勝負する。特に岸は馬淵監督が初めて1年生ながら4番を任せた逸材。これからの明徳を背負っていく存在だ。投手陣をまとめる捕手・杉原は3年連続の甲子園。酸いも甘いもかみしめてきたベテラン捕手が6番を打つ打撃とともにチームを牽引する。同じく下級生から経験を積んだ伊与田、梅田らで形成される打線は小粒でもぴりりと辛い。6月の練習試合ではしばらく負けなしだった大阪桐蔭に土をつけ、岸はエース藤浪からタイムリーを放った。20年前は松井の5打席連続敬遠、10年前は悲願の初優勝という因縁めいた年に四国の名門が腕を撫す。

    https://www.youtube.com/watch?v=orPcApso5e0

    広島工業は県大会で劇的な勝ち上がりが続いた。特に準々決勝からは広島国際学院の今井(DeNA)、尾道の沖田、盈進の谷中と好投手をなで斬り。死闘に次ぐ死闘を制してきた。一度つながると止まらない打線は集中打であっという間に好投手を飲み込み、とどまるところを知らない。その中でも注目なのが3番宇佐美(日本ハム)で、3回戦では5安打7打点、準決勝では延長14回に満塁走者一掃のタイムリーツーベースを放った。タイミングの取り方が抜群にうまく、どんな投手にも対応できるチャンスに強い打者だ。彼の他にも小平や久保田ら打って走れるメンバーが目白押し。要注意な打線だ。エースの辻駒は140キロ台の真っすぐで押す本格派。広島大会では失点も多かったが、粘り強く投げぬいた。公立校ながら侮れない力を持っており、最も勢いに乗っているチームかもしれない。

    盛岡大付は甲子園初勝利を狙うチャンスが巡ってきた。が、それ以上のチーム力があると言っていいだろう。県大会決勝では花巻東のエース大谷(日本ハム)を相手に5得点。4番二橋が先制3ランを叩き込むなど、160キロを記録した剛腕をノックアウトした。1年間大谷対策で振り込んできたスイングスピードは伊達ではない。エース左腕出口も140キロ近いストレートを投げる本格派。投打にパワフルな野球で旋風を巻き起こす。

    常総学院は3年ぶりの夏出場。ここ5大会連続初戦敗退の続く名門校は今大会に復活を

    かける。1番を打つ大崎はお兄さん2人がともに甲子園優勝メンバーというサラブレッド。俊足でかき回して常総の機動力野球を牽引する。投手陣は菅原、伊藤、飯田と左腕、右サイド、右本格派がおり、多彩である。4番捕手の杉本のリードで相手をかわしていきたい。32年生の内田はパワーヒッターで速球に力負けしない。これまで籤運が悪かったこともあるが、久しぶりに甲子園で勝利を目指せる布陣が整った。

    聖光学院は春夏連続の甲子園出場。春の東北大会も制し、波に乗っている。エース岡野は選抜で完封勝利を記録。アウトコースのコントロールに優れ、外角の出し入れで打ち取っていく。打線は2年生の4番園部に注目。立派な体格から逆方向にも強い打球を打ち返す。しっかり引き付けて速いスイングスピードで打ち返す。その他、1番安西や3番長井らパンチ力のある打者もいるが、基本的にはセンターへ基本に忠実にはじき返す打撃が持ち味。昨年の斎内(阪神)のようなスター選手はいないが、まとまりで勝負する。

    https://www.youtube.com/watch?v=YCUN9M5zxD0

    その聖光学院と対戦する前年度覇者日大三は92アウトから3番主将の金子の逆転タイムリーで佼成学院を土壇場でうっちゃった。スタメンの経験者が金子しかおらず、秋・春と早期敗退を繰り返して苦しんだが、最後の夏に粘りを発揮した。エースの斉藤風多は丁寧な投球が持ち味。140キロのストレートをアウトローに集めて我慢のピッチングを展開し、決勝では逆転勝利を呼び込んだ。1年間連覇の重圧に苦しんだが、チーム全員ではねのけてつかんだ甲子園。重圧から解放され、大暴れしたい。

    https://www.youtube.com/watch?v=vyGE3DQJIOc

    札幌第一は聖光学院の斉藤監督が「あのチームは強い」と述べた力のあるチーム。エースの知久はストレートに2種類のスライダーでぐいぐい押す。細かいコントロールはないが、投げっぷりのいい投手だ。打線もパワフルで準決勝では昨選抜8強の北海・玉熊を打ち砕いた。1番斎藤、4番高石を中心に長打で得点を重ねる。過去最高の3回戦進出からさらにその上を狙えるチームだ。

    選抜ベスト8の鳴門は2年生主体ながら力のあるチーム。選抜では2試合連続サヨナラ勝ちを収めたように粘りが身の上だ。エース後藤田は制球力に優れ、コーナーの出し入れで勝負する。2番手の小林も同等の力を秘めており、連戦も対応できる。打線の軸は4番杉本、1年夏から甲子園を経験している4番がチームを引っ張る。かつて一世を風靡した渦潮打線復活ののろしを上げるため、夏も上位に食い込みたい。

    倉敷商業は春夏連続の出場。決勝では昨選抜の出場メンバー全員が残る創志学園を延長の末、下した。エースの西は必殺のシンカーで打ち取る好投手。春以降、左打者だけでなく右打者へもシンカーを投げられるようになって投球の幅が広がった。打線は集中打で得点を奪える。選抜で作新のエース大谷の内角攻めに力負けした悔しさを胸にパワーアップを果たした。2008年以来の夏1勝を狙う。

    鳥取城北も春夏連続の甲子園出場。こちらはメンバーのほとんどが関西出身なこともあり、明るい雰囲気が持ち味。エース平田は被安打は多いが、我慢強い投球が光る。右スリークオーターから切れのある球を内外角に投げ込む。もう一人の右腕・西坂は真っすぐで押していくタイプだ。打線は選抜でホームランを放った1番佐藤が切り込み隊長。パンチ力のある打撃で切り込み隊長を担う。4番川野、7番木下ら長打力のある打者もおり、得点力は高い。選抜開幕戦で敗れた借りを返すためにもまず1勝を果たしたい。

    龍谷大平安は2年連続の夏舞台。昨年は新湊・袴塚にひねられたが、今年こそ1勝を狙う。4番高橋(広島)は1発を捨てて、チームバッティングに徹し、高打率をマーク。チームとしても、3番主将久保田を中心に昨年のような淡泊な打撃はしないだろう。投手陣はエース田村が140キロ台の真っすぐとフォークボールで勝負。名門校がリベンジに燃えている。

    初戦でいきなり優勝候補・大阪桐蔭を引き当ててしまった木更津総合には速球派の黄本がいる。持ち味のストレートがどこまで強力打線に通じるか試したい。激戦区・千葉の代表として簡単には引き下がれない。

    https://www.youtube.com/watch?v=WBzrDna5EO8

    遊学館は2年前の夏の甲子園を1年生で経験した小林と谷口が帰ってきた。小林は捕手としてリードでも投手陣を牽引。黒萩・平井の2枚看板をうまくリードしたい。初戦の相手がいきなり優勝候補の光星学院となったが、遊学館史上初の初戦敗退は避けたいところだ。

    佐久長聖と富山工業はともに打力に定評がある。佐久長聖は2年生スラッガー小川を6番に据えられる充実の布陣。準決勝では昨夏代表で守備力自慢の東京都市大塩尻をホームラン攻勢で退けた。富山工業は4番荒城を中心にチーム打率4割を超す破壊力ある打線で富山大会を圧倒。持ち味の打力で大暴れしたい。

    宇部鴻城には左横手投げの笹永と同じく左腕の金丸の2本柱が控える。金丸は4番としても豪快なバッティングを見せる。2003年の選抜で果たせなかった初勝利を果たしたい。

    酒田南は1年時から注目されていた会田下妻の大型バッテリーがようやく最後の夏に出場を決めた。試合巧者明徳を相手に守備からしっかりリズムをつかみたい。

    濟々黌は18年ぶりの夏の甲子園。萩原・溝脇(中日)ら好打者のいる九州学院打線を2年生左腕大竹が完封。相手エース大塚(楽天)から挙げた虎の子の1点を守り切った。3年生捕手・西口との息の合ったコンビで選抜8強の鳴門に挑む。

    https://www.youtube.com/watch?v=H_0mXn8qkcM

    浦添商業にはともに140キロを超す速球を持つ、宮里と照屋の2枚看板がいる。2人の勢いをもって優勝候補・名電にぶつかる。

    https://www.youtube.com/watch?v=xLo1zU9oCAU

    https://www.youtube.com/watch?v=5lCwgyyF9iU

    秋田商業の近藤も140キロ台のストレートをコンスタントに記録する好投手だ。県大会では血豆が敗れるアクシデントにも負けなかった。49代表校最後の登場となるが、うまく調整したい。

    激戦区・福岡を制した飯塚は大会前の評価はそれほど高くなかったが、持ち味の機動力野球で勝ち上がるごとに強くなった。投手陣は技巧派左腕・古賀とストレートに力のある右腕・西の2人でしのぐ。

    戦後最多8年連続出場の智辯和歌山はこの1年苦しい戦いが続いたが、決勝で延長14回の死闘を制して乗り込んできた。捕手の川崎を中心に堅い守りで2年生左腕・吉川を盛り立てる。昨夏を経験している主将・嶋が引っ張る打線は例年のような破壊力はないが勝負強さを兼ね備える。九州王者・神村学園が相手だが、食らいついていきたい。

    近年躍進している新潟勢からは新潟明訓が2年ぶりの出場。140キロ台のストレートが武器のエース竹石とドカベンキャッチャー宮島のバッテリーで快進撃を狙う。

    今治西は2年連続の甲子園。準決勝では1年生の剛腕の済美・安楽を打ち崩してきた。チャンスで3番のポイントゲッター笠崎に回したい。

    県立岐阜商業はベスト4に入った2009年時以来の甲子園。2年生左腕藤田は監督の息子さん。親子鷹で上位をうかがう。

    福井工大福井は49代表校で最後に代表が決まり、いきなり開幕戦。厳しい日程となるがナックルカーブが武器のエース菅原(楽天)の投球に注目だ。

    滝川第二は激戦の兵庫大会を制したダークホース。技巧派右腕・佐藤の相手をかわす投球をチャンスに強い打線が援護する。

    北大津は3投手に3回ずつを任せる継投策で乗り切る。北大津らしい積極攻撃で援護したい。滝川第二との関西勢対決に臨む。

    同じく常葉橘のトップバッターの木村はなんと1年生。県大会では0.344と高打率をマーク。緊張の中で思い切ったプレーができるか。メンバーの中には中学時代全国大会を経験している下級生も多く、伸びしろのあるチームだ。

    その他では立正大湘南の技巧派左腕・山下、宮崎工業の左腕・長嶺、高崎商の無失点サウスポー関、清峰時代に好左腕を育てた清水コーチが手塩にかけて育てた佐世保実業の左腕・木村、松阪のプロ注目の左腕・竹内、最北代表・旭川工の左腕・菅野も注目だ。

    成立学園は激戦の東東京を勝ち抜き、初出場。2年生エース谷岡の投球に期待がかかる。

    佐賀北は全国制覇以来の甲子園。伝統の堅い守備は健在で、横手投げのエース末次を盛り立てる。

    香川西は本命不在の香川大会を制した。2006年以来の勝利を目指す。