• 2017年夏の甲子園大会前予想

    2020年09月14日

    100回大会を目前に控えた99回目の夏がいよいよ幕を開けた。

    この1年間話題の中心だった清宮幸太郎擁する早稲田実が敗れ去り、その最大のライバルだった日大三も西東京準々決勝で姿を消した。

    今大会は県予選での有力校の敗退が多く、三浦銀二擁する福岡大大濠、選抜で早稲田実を破った東海大福岡、選抜準Vの履正社、同4強の報徳学園、機動破壊の健大高崎などの選抜上位進出校は戻ってこれなかった。

    また、その他でも春の北信越王者の星稜、強打の福井工大福井、2年連続選抜出場の滋賀学園、昨秋の中国王者・宇部鴻城、昨秋の東海王者・静岡、3季連続出場中の創志学園と智辯学園、春の関東王者・浦和学院、好投手・金久保を擁した東海大市原望洋などなどの有力校が姿を消した。

    こうしてみると、全体的に西日本の方が番狂わせが多かった印象。この結果が本大会でどのような影響を及ぼすか。

    しかし、そんな中でも本大会に出てきた面々はつわものぞろい。中でも今大会は過去の春夏連覇校が勢ぞろい。作新学院、中京大中京、横浜、興南、大阪桐蔭と箕島・PL以外の5校が出場を決めた。そんな中で大阪桐蔭は史上初の2度目の春夏連覇を目指す。

    また、作新学院・北海・明徳義塾・秀岳館と前年の4強校がすべてカムバック。これは200年夏以来17年ぶり2度目の出来事だ(桐生第一・岡山理大付・智辯和歌山・樟南)。この4校がどういう結果になるかも注目だ。

    さて、前置きが長くなったところで優勝予想だが、やはりテーマは「ストップ・ザ・大阪桐蔭」となりそうだ。近年甲子園で無類の強さを誇るこの王者をどこが止めるのか。大阪桐蔭としても選抜は履正社や早稲田実などが注目された中で勝ち上がった印象もある。マンマークを受けた中で勝ち上がれるか。

    優勝候補大本命の大阪桐蔭2度目の春夏連覇を照準に入れる。大阪大会では苦戦の連続。それだけ今年の大阪のレベルは全国でも高いものがあるということだろう。3回戦の渋谷戦では終盤まで2点差の接戦。準々決勝の興国戦では相手4番・中野の長打などで先行を許すも、山田の逆転満塁弾で一挙8得点を挙げ試合をひっくり返した。準決勝では選抜決勝の再現となった履正社戦で相手エース竹田から3連続2塁打で終盤に逆転。対履正社戦10連勝を飾った。決勝は強打を誇る大冠と対戦。一時3点のリードを許すも終盤ひっくり返し、最後は相手の猛追を108と振り切った。前回の春夏連覇時も決勝のスコアは108。縁起のよい展開だ。

    スタメンは全員が打率3割越え。1番に3ホームランと長打もある藤原が座り、打率6割の2番福井がいてチャンスを広げる。中川、山田、根尾と才能あふれる2年生がランナーを返す。4番の山本ダンテ武蔵は打って走れる4番打者で3年生の意地を見せる。下位の坂ノ下・泉口の二遊間は堅い守備を誇り、打っても逆方向へのつなぐ打撃を見せる。そして、何よりリードを許しても決してあきらめないのがこのチームの怖さ。よく「粘り」という表現を使うが、相手が音をあげるまでしぶとく攻め続ける怖い粘りが大阪桐蔭の伝統だ。

    投手陣は140キロ台を誇る投手陣がずらり。エースの徳山は140キロ台の速球とスライダーで勝負。インサイドにもしっかり投げられる制球力があり、安定感はチーム随一。ただ選抜と比べてフォークの割合が減っていた。大阪大会ではアウトコースのスライダーに踏み込まれてついていかれる場面が目立っただけに、落ちるボールをどれだけ使えるかが投球の幅を広げそう。2年生の横川・柿木の左右の両輪はともに速い真っすぐを持ち、潜在能力は高い。立ち上がりをいかに切り抜けるかが課題か。ストッパーには3刀流の根尾が控えている。

    個々の潜在能力は高く、粘り強さもある常勝軍団。通算7回目の甲子園優勝の可能性は十分ありそうだ。

    https://www.youtube.com/watch?v=teI2J4DLlGE

    この王者を止めるのはどこなのか?その可能性を持つチームは多く存在しそうだ。

    3季連続ベスト4秀岳館と夏連覇を狙う作新学院が最有力の第一対抗馬か。

    秀岳館は経験値では全国でも屈指。特に川端・田浦の2枚看板は強力だ。今選抜までは交互に先発していたが、今夏は川端が先発で田浦がリリーフと完全に役割を分担。川端が角度のある速球と多彩な変化球で試合を作り、リリーフの田浦が140キロ台の速球とスライダーで押しまくって試合を締める。準々決勝では熊本国府の打線に川端がつかまってリードを許すも中盤の集中打で逆転。7割を超す打率を残した1番竹輪と今選抜まで1番だった2番の半情の二人が出塁し、木本・廣部の経験豊富な2人が返す。下位にも幸地ら好打者が残り、つながりは昨年より上。長打力は昨年ほどではないが、局面を打開するオプションは昨年より多い。熊本大会後半は苦しみ、鍛治舎監督の体調不良もあったが、そんな中でも勝ち上がったのは実力の証。4度目の正直で悲願の熊本勢夏初優勝を狙う。

    https://www.youtube.com/watch?v=lp5TS4WieSg

    夏連覇を狙う作新学院もその可能性は十分ある。強みは作新学院得意の強気な攻撃。経験者の鈴木・添田を中心にかき回す野球はバントを使わずに走る走る。相手にプレッシャーをかけ続ける野球で主導権を握る。4番の中島は安定感のある打撃でどっかり中軸に座る。準決勝では青蘭泰斗の好投手・石川からワンチャンスで鈴木の満塁走者一掃の一打が出て攻略した。投手陣は選抜までのエース左腕・大関に加えて右腕・篠原も確立。2人とも昨年の今井(西武)のような球威はないが、技巧的な投球で試合を作れる。昨年は試合ごとに成長を見せたが。今年もその雰囲気はある。王者のおごりはなく、挑戦者の姿勢で駒大苫小牧以来の夏連覇に挑む。

    https://www.youtube.com/watch?v=pmEBeARONqI

    選手個々の能力が高いのが広陵神戸国際大付横浜3校。

    広陵は平元中村の黄金バッテリーを中心に3度目の正直で県大会制覇。ここ2年苦汁をなめていた広島新庄を決勝で破り、3年ぶりの夏出場を決めた。平元は最速146キロの速球とカーブで三振の取れる好左腕。打たれても得点は許さない投球で防御率は1点台だ。その平元をリードする中村はプロも注目の捕手で、中井監督いわく「高校の時点では小林(巨人)より全然上」。強肩とインサイドワークが光り、平元を好リードした。打撃は不調だったが、終盤に2試合連続ホームラン。その中村の不振を補って余りあるほど打線は層が厚く、4番の加川は6割に迫る打率を残した。ここ2大会は連続で延長サヨナラ負けし、勝った相手は準優勝(2013年春は済美、2014年夏は三重に敗れた)初戦を突破しさえすれば、一気に勝ち進む可能性はある。

    https://www.youtube.com/watch?v=eTv7RPP8AL4

    レベルの高い兵庫大会を勝ち抜いた神戸国際大付も力ならトップレベル。選抜では東海大福岡の前に全く力を発揮できずに敗れた。その反省を踏まえて先制逃げ切りで自分たちのペースに持ち込む展開を作り続けた。4番の猪田は大会4本塁打。準決勝では報徳の好投手・西垣から決勝ホームランを放った。後藤・片岡・森田ら力のある打者が並ぶ。投手陣は春まで2番手だった岡野がエースに成長。37回を投げて四死球わずか1と抜群の制球力を誇り、失点はわずかに1だった。選抜で好投した左腕・黒田、キレのあるボールを誇る花村もおり、投手層は厚い。持っている力を出しさえすれば、間違いなく全国でも上位なだけに選抜の借りを返すような戦いを期待したい。

    https://www.youtube.com/watch?v=gcwHKBD8uxQ

    激戦区神奈川を2年連続で制した横浜ももちろん優勝争いに加わってくる。昨年は藤平(楽天)を中心に投手陣に安定感があったが、今年は打線が投手陣を支えるチーム。中でも4番の増田は4試合連続5ホームランと大会でも注目のアーチスト。1年生から注目されていた逸材が本領を発揮した。スタメンには2年生が多く並び、長南・万波ら長打力のあるスター候補が並ぶ。チーム打率こそ高くはないが、怖い打線だ。投手陣は2年生左腕の板川が成長。球速こそ速くないが、緩急を活かして打たせて取る。昨年は優勝候補の本命に押された中、履正社に敗れたが、今大会は昨年ほどのマークは受けずに若いチームがのびのびと戦えそうだ。狙うはもちろん3度目の夏制覇だ。

    https://www.youtube.com/watch?v=RlG0b0atJjI

    注目の西東京を制した東海大菅生も有力候補だ。早稲田実と日大三という全国でも屈指の強力打線を抑え込んだ投手陣は140キロ台を記録する投手を5人擁し、全国でも通用するだろう。特にエースの松本は低めへの制球に優れ、日大三の櫻井・金成や早稲田実の清宮に決定打を許さなかった。打線も児玉・片山・奥村を中心に確実に得点。失点が計算できるだけに手堅い攻撃で得点を積み重ねた。また決勝では早稲田実の応援が多い中でもメンタル的に押されなかったように、精神的な強さも兼ね備えている。過去5度の春夏の甲子園で6試合を経験しているが、そのうち5度が1点差試合。接戦の多い同校だが、今年は過去最高の戦力を有していると言えそうだ。西東京王者の自信を胸に堂々全国制覇を狙う。

    https://www.youtube.com/watch?v=oeSCW92gND8

    また、そのほかに神村学園・中京大中京・明徳義塾・花咲徳栄・木更津総合・前橋育英・仙台育英・山梨学院大付・盛岡大付も有力。投打ともに力強く、したたかさも兼ね備えた面々。この辺りまでが第一集団になりそうだ。

    春の九州チャンピオンの神村学園は苦しい戦いを制して、鹿児島代表に。レベルの高い今年の九州を制した実力は本物だ。6人の投手が登板した中で、エース左腕の青柳は低めにボールを集めて試合を壊さない投球ができる。中里・俵森も控えており、層が厚い。打線は1番主将の後藤が準決勝の樟南戦、決勝の鹿児島戦と決勝打。特に決勝では苦しんでいた鹿児島の2年生エース松永から値千金の満塁走者一掃タイムリー。甲子園出場を決定づけた。3番捕手の田中は長打力のある好打者だ。スタメン7人が3割を超え、代打の前畑は決勝で4番の代打として登場し、同点タイムリーと同点ホームラン。投打に層の厚さが今年の神村の魅力だ。春以降公式戦負けなしの勢いで今年こそ上位まで勝ち進みたい。

    https://www.youtube.com/watch?v=RQ-KWaQQTUc

    愛知の名門・中京大中京2年ぶりの夏舞台。昨秋は力がありながら、至学館にまさかの逆転サヨナラ負け。その悔しさをばねに夏は代表の座を射止めた。愛知大会は圧勝の連続。チーム打率は4割に迫る。伊藤、諸橋、沢井ら強打者が並び、決勝では栄徳の好投手・釜谷から3ホームラン。これで4番鵜飼の調子が戻ってくれば、全く穴のない打線となる。打力ではおそらく2年前をしぼぐものがあるだろう。絶対エース上野がいた前回と違い、今回は層の厚い投手陣で勝負。140キロ台を記録する投手を4人をそろえ、右の香村や左の磯村と陣容も多士済々。連戦にも不安はない。8年ぶりの全国制覇を狙う力は十分に持っている。

    https://www.youtube.com/watch?v=bENuIxo1JtQ

    常連校・明徳義塾8年連続の代表をゲット。しぶとい野球は健在で前年の4強越えを狙う。今年の選抜では清宮擁する早稲田実にまさかの逆転負け。その悔しさをばねにエース左腕北本が成長。春と比べて球威・制球ともに増し、打たれ強さも備わってきた。決勝では勢いに乗る梼原に10安打を浴びるも3失点にしのいだ。また、2年生右腕・市川も成長。北本より球威があり、三振の取れるリリーバーだ。打線は注目の強打者・西浦が不調。しかし、ヘッドスピードの速さは誰もが認めるところ。谷合・今井らの昨年からの経験者とともに甲子園で調子を取り戻したい。高知大会で当たっていた久後・近本ら下位打線の調子がいいのが心強い。4季連続の出場で経験は十分。馬淵監督の采配と相まって、対戦相手としては怖い存在だ。

    https://www.youtube.com/watch?v=fCvMigqCfzA

    3年連続の出場となる花咲徳栄も好チーム。春の関東王者・浦和学院を3度目の正直で倒し、埼玉に花咲徳栄時代を築きつつある。昨年は絶対エース高橋(広島)を柱にしたディフェンスが強みのチームだったが、今年の持ち味は打力。特に昨年から4番を務めた左のスラッガー西川は抜群の飛距離を誇る強打者。埼玉大会では人気のあまりユニフォームが盗まれる珍事もあった。1番太刀岡を中心に機動力もあり、2番主将の千丸が攻撃にアクセントを加える。投手力も決して低いわけではなく、ともに昨年甲子園を経験した綱脇・清水の両輪がいる。安定感の綱脇、スピードの清水と持ち味の違う2人のいる投手力も他校に引けは取らないだろう。埼玉勢悲願の夏の優勝を勝ち取る力は十分にありそうだ。

    https://www.youtube.com/watch?v=irkBC9_JD5s

    2年連続の出場となる木更津総合も甲子園に戻ってきた。昨秋から投手転向したエース左腕山下が大きく成長。昨年のエース早川をスピードでは上回っており、多彩な変化球と制球力も兼ね備えている。千葉大会では42回を投げて、47奪三振。難攻不落の左腕だ。打線は準決勝で東海大市原望洋の好投手・金久保をとらえたように先制攻撃が持ち味。細田・峯村の経験者を中心に山下を援護する。下位にも綿田ら好打者が並び、穴がない、打力は昨年よりも高いと言えるだろう。3番主将の峯村は昨年甲子園の舞台で本領発揮できなかっただけに3度目の正直で大暴れしたい。ここ数年千葉県の盟主ともいえる地位を築きつつある強豪が今年の夏こそ優勝を取りに行く。

    https://www.youtube.com/watch?v=DzUblkRTHYY

    3季連続出場となる前橋育英4年ぶりの優勝を目指す。140キロカルテットと呼ばれる層の厚い投手陣は壮観。決勝では機動破壊の愛称で知られるライバル健大高崎の攻撃陣を封じ込めた。三振の取れるエース皆川、昨秋のエース吉沢、打撃もよい左腕・丸山、長身右腕・根岸とそれぞれ先発を務めることができ、夏の戦いにおいて限りなく有利だろう。打線はチーム打率こそ高くはないが、勝負強く侮れない攻撃陣だ。1番の丸山はホームランを打つ力もあり、攻撃の先陣を切る。近年レベルの高い群馬県で秋春夏と1年間県内負けなしの安定感は素晴らしく、昨夏・今春と勝ち切れなかった甲子園で主役になる可能性を持っている。

    https://www.youtube.com/watch?v=maJSopM0bzA

    秋春の東北王者・仙台育英ももちろん優勝候補の一角。2年前の準優勝を超えて悲願の白河の関越えを狙う。宮城大会では準決勝で引き分け再試合の末、東稜を撃破。決勝では東北に昨夏のリベンジを果たし、近年の宮城の高校野球をともに引っ張る両チームを退けた。エース左腕の長谷川は140キロ台の速球の球威は十分。課題の制球難さえ顔を出さなければ、抑える力を持つ。力勝負で敗れた選抜の雪辱を期す。打線は上位打線を中心に破壊力十分。2年前の夏を経験した1番西巻は打って走って守ってと3拍子揃ったリードオフマン。4番佐川とともにマウンドにもあがる。上林(ソフトバンク)を擁した4年前や佐藤世(オリックス)の2年前のようなスター選手はいないが、激戦を勝ち抜いた勢いと泥臭さで頂点をうかがう。

    https://www.youtube.com/watch?v=AST27suKCJU

    清峰で選抜優勝経験のある吉田監督率いる山梨学院大付も手ごわい。秋春夏と山梨県を完全制覇。昨年の甲子園を経験した左腕・吉松と右のエース石井を擁する投手陣は盤石。昨夏右のエースだった栗尾は打者として4番を務め、主将としてもチームを引っ張った。決勝では東海大甲府の投手陣を中盤以降つるべ打ち。春のリベンジに燃える相手を完膚なきまでに粉砕した。なかでも9番の広瀬は打率5割に迫る驚異の9番打者。決勝でも値千金の逆転打を放って見せた。吉田監督就任以来、着実にステップアップしてきた同校。史上最高ともいえる戦力で山梨勢初優勝を目指す。

    https://www.youtube.com/watch?v=UX36VDfkHf4

    盛岡大付は同校初の3季連続の甲子園出場。ライバル花巻東の隔年出場をついに止めて見せた。フルスイングが持ち味の打線は威力十分。1番だった強打者植田を3番に据え、比嘉・松田とともに組むクリーンアップは空振りを恐れずにどんどん振っていく。春は2番だった林は4割を超す打率で突破口を開く。投手陣も速球派の右腕・平松と昨夏から経験豊富な左腕・三浦の左右2本柱がおり、強力。ともに完投能力を備えている。選抜では初の8個入りを果たすも、履正社のエース竹田に2安打に抑え込まれてしまった。強打の盛岡大付にとっては屈辱的な負け方。この夏は持ち味の打力全開で選抜以上の結果を狙う。

    https://www.youtube.com/watch?v=ycZWNYxDyI0

    この第一集団を追う第二集団もつわものぞろい。

    昨年の上位校の北海・聖光学院は怖い存在。

    昨夏準V北海3年連続の代表の座を射止めた。秋春となかなか結果を残すことができなかったが、夏は昨年の経験者を中心に挽回。昨夏2試合連続ホームランを放った川村を中心に打線は好調。決勝では東海大札幌に初回5点を先行されたが、徐々に加点し逆転。4番佐藤、5番渡辺も打率4割台とスタメンのうち6人が打率4割以上を記録している。投手陣は右の阪口、左の多間の2人でカバー。昨夏決勝のマウンドを踏んだ多間は22イニングで四死球4、失点2と安定感が光る。レベルの高い南北海道を3連覇と全国屈指の伝統校に徐々に勝利の伝統が戻ってきた。昨夏あと一つで逃した大優勝旗をこの夏こそつかんでみせる。

    https://www.youtube.com/watch?v=eEOTGynsN0I

    前人未到の11連覇を達成した聖光学院。代表校が次々入れ替わる高校野球でこの記録は不滅の大記録といえそうだ。チームのテーマ「不動心」をモットーに今年も競り合い強い。決勝では2度のリードを追いつかれながら最後はサヨナラ勝利。制球力抜群の前田、強気な投球の斎藤の両右腕を軸に試合を作り、上位から下位まで切れ目のない打線が試合を決めた。特に5番を打つ柳沼は打率5割を超す大活躍。甲子園でもキーマンと言えそうだ。過去10年でベスト84回。初戦敗退はわずか2度と抜群の安定感。今年はそのさらに上、そして全国制覇を狙う。

    https://www.youtube.com/watch?v=cYhIzJfGE7w

    常連校の天理・智辯和歌山・大垣日大・日本文理・日大山形・高岡商なども力がある。

    天理2年ぶりの甲子園出場。ここ2年智辯学園に押されっぱなしだったが、準決勝でライバルを撃破。天理初優勝時の主将だった中村監督就任後、初めての甲子園をつかんだ。持ち味は強力打線。その中心にどっかり座るのが「天理のバレンティン」こと4番の神野だ。1年生から甲子園に出場した経験豊富な選手で、最上級生となり体つきもがっしりしてきた。右方向への打球が伸び、試合を決める勝負強さも併せ持つ理想の4番打者だ。そのほか安原、宮崎、杉下ら強打者が並び、打力は全国でも上位に位置するだろう。投手陣は右横手の碓井と2年生左腕坂根が支える。碓井は制球力があり、安定感はチーム随一。坂根は智辯学園の強力打線を相手に好投を見せた。智辯学園が昨春初優勝を果たし、天理としても甲子園で簡単に負けるわけにはいかないだろう。打力を前面に押し出して勝利をつかみに行く。

    https://www.youtube.com/watch?v=srJUhsBVODA

    智辯和歌山2年ぶりの出場。自慢の強力打線が戻ってきた。チーム打率は4話ありに迫る。昨年から2年生の林・文元が注目されていたが、その2人に引けを取らないくらいその他の打者も打ちまくった。特に4番捕手の蔵野は攻守でチームを牽引。この春からコーチになった初優勝時の主将の中谷仁(元楽天)の指導の下、司令塔としてのイロハを伝授され成長した。投手陣は左腕・黒原、右腕・平田ら4人の投手陣が継投で試合を作る。決勝では注目の林の先制2ランで先行。最終回は満塁のピンチをしのいで2年ぶりの代表をつかんだ。2年前の夏は高い実力を誇りながら、7失策で初出場の津商業に初戦敗退。この夏こそ本領を発揮し、常勝軍団の名を取り戻したい。

    https://www.youtube.com/watch?v=jA9GDd8x0pQ

    大垣日大3年ぶりの甲子園。昨夏敗れた中京学院大中京(昨年までの中京高校)にリベンジを果たした。名将・阪口監督も自信の戦力で甲子園に乗り込む。打線は切れ目がなく、特に2番捕手の都筑は打率5割を記録。打ってつなげる2番打者だ。投手陣は修行・杉本の2年生2枚看板。修行はけがを乗り越えて成長。速球に頼らず、緩急を活かして打者を打ち取る。守備も6試合で2失策と堅く、すきがない。阪口監督に厳しく鍛えられたチームは走攻守にまとまったチームに成長した。2013年、2014年の連続出場時のチームは力がありながら上位までは勝ち切れなかった。今夏はそのリベンジで上位進出を目指す。

    https://www.youtube.com/watch?v=c-dYQsv1g1I

    日本文理は永年新潟の高校野球をリードしてきた名将・大井監督が勇退を表明。最後の夏に新潟勢初の全国制覇を目指す。この1年秋春夏と県内では負けなし。自慢の強力打線は今年も健在。1番飯田、2番主将の笠原はともに打率5割を超し、攻撃の突破口を開く。3番の川村はヒットの大半が長打で試合を決める力を持つ。2009年に見劣りしないつながる打線で勝負をかける。投手陣は5人がマウンドに上がり、層が厚い。エースの稲垣は切れのあるスライダーが武器。投球回数と同じ数の三振を奪った。投打に充実し、上位に進む力を持つ。

    https://www.youtube.com/watch?v=FQSybKVAgXM

    4年前に山形勢初のベスト4入りを果たした日大山形はさらに山形の歴史を塗り替えに行く。県大会決勝では山形中央の投手陣を打ち込み、22安打16得点。切り込み隊長の鈴木、4番舟生を中心に1番から9番ま切れ目のない打線を形成する。鈴木は1年生から試合に出場してきた経験豊富な選手。いよいよ全国でベールを脱ぐ。エースの森田は制球力抜群の好投手。近藤晧・沼尻拓ら控え投手も充実している。4年前は甲子園で庄司が一本立ちしたが、今大会はどうなるか。近年好調の山形勢だけに今年も期待が持たれる。

    https://www.youtube.com/watch?v=17j9pGG3AmY

    春夏連続出場の高岡商も投打ともに力強い。エース左腕の土合は大会序盤は苦しんだが、徐々に復調。25回を投げて33奪三振を記録し、四死球はわずか5と安定感抜群の好投手だ。その土合をスピードで上回るのが2年生左腕の山田。最速148キロの速球を武器に力で押し、決勝は強打の高朋を相手に2失点完投した。打線は選抜で9得点したように力がある。3番の島村は5試合で13打点という勝負強さ。2年前の夏の3番の田越のような活躍を期待したい。そのほか選抜でホームランを放った筏、トップの伊藤ら上位を中心に強打者が並ぶ。富山県勢は夏の4強入りがないだけに、今年の高岡商には大きなチャンスが到来したといえそうだ。

    https://www.youtube.com/watch?v=yMYlWvG0OK8

    そのほか県大会で好投手を崩した鳴門渦潮・青森山田も侮れない。

    鳴門渦潮は鳴門工時代以来久しぶりの甲子園出場。近年鳴門に独占されていた夏の徳島代表を奪い返した。自慢の強力打線は決勝で板野の150キロ右腕・森井を攻略して6得点。1番豊久は注目の好選手で長打力があり、3番野口・4番笹田が返すパターン。ロングバットを使った練習で力を増し、渦潮打線を予感させる打力を持つ。投手陣はエース左腕の河野が成長。力みがなくなり、制球力が増したことで28回を投げて34奪三振を記録した。ここ数年上位に進みながら敗れていただけに、たまっていたうっぷんを晴らし、甲子園で大暴れする可能性を持つ。

    https://www.youtube.com/watch?v=H6BlO07TZik

    青森山田も強力打線が持ち味。打線は上位を中心にパワーがあり、6ホームランを記録。1番相坂を中軸が返す形が出来上がっている。準決勝では150キロ台の速球が武器の八戸工大一・古屋敷を相手に3番赤坂の3ランなどで5得点。速球に力負けしない打線だ。決勝ではライバル八戸学院光星を倒し、8年ぶりの夏出場を決めた。投手陣はエース三上を抑えに回す形を確立。光星の強力打線を3安打に抑えるなど、緩急を活かした投球を見せた。近年甲子園での実績では光星に大きく水を開けられただけに今夏は上位まで勝ち進んで意地を見せたい。

    https://www.youtube.com/watch?v=R5WL11S8xmE

    練習試合で早稲田実を破った三本松も評価が高い。1993年以来実に24年ぶりの出場だが、投打に力強い。エースの佐藤は140キロ台の速球と多彩な変化球が武器の本格派。早稲田実を完封するなど全国区の強豪を相手にも好投を見せている。打線も強力でチーム打率は387厘。3番佐藤以外は全員が打率3割超え。準々決勝では昨春の選抜準V校の高松商との強力打線対決を制し、競り合いをものにした。6番渡辺、9番黒田ら下位打線からの得点も目立ち、多彩な攻撃ができる。近年夏の甲子園勝利から遠ざかっている香川県勢だが、今年の三本松は期待できそうだ。

    https://www.youtube.com/watch?v=z5hM4Otpyx0

    守備力が高く上位を食う可能性があるのが、彦根東・興南。この辺りまでが第二グループになりそうだ。

    彦根東は今春の県大会で優勝。近畿大会でも龍谷大平安を下し、大阪桐蔭にも善戦するなど手ごたえをつかんだ。層の厚い投手陣が最大の強み。練習試合では履正社も下すなど、全国トップレベルの強豪を相手に結果を残した。2年生左腕の増居は切れのあるボールを武器に好投、2年連続選抜出場中の滋賀学園相手に後藤のホームラン1本に封じ込めた。そのほか左腕・原や技巧派右腕・松井ら増居に頼らない投手スタッフを形成している。打線はチーム打率35分に迫り、つながりがある。スタメン全員が打点を記録しており、3番高村や5番辻山を中心に好調だ。堅い守りでロースコアの展開に持ち込みさえすれば、どこが相手でも渡り合えるだろう。学校史上初の甲子園勝利どころか上位も十分狙えるチームだ。

    https://www.youtube.com/watch?v=Y4lGZEU3WDU

    興南2年ぶりの夏の甲子園。前回の8強越えを狙う。投手陣に今年も楽しみな左腕が現れた。1年生左腕の宮城は中学時代に世界大会を経験した逸材。22イニングで34三振、1失点と結果を残した。島袋(ソフトバンク)、比屋根と続く興南の左腕系列に名を連ねられるか。左の川満、右の上原の両投手も力強い速球を持ち、投手陣は失点が計算できる。打線は決勝でこそ15得点したが、全体的には湿りがち。2番根路銘、4番主将・福元の2人でチームの全打点の半分近くをたたき出しており、上位打線で得点を積み重ねたいところ。走塁・守備の状況判断に優れており、我喜屋采配の健在。粘りの興南が投手力をベースに上位をうかがう。

    https://www.youtube.com/watch?v=Zz23zPNVCds

    今大会は打力の高いチームが多い。打撃で上位に迫りそうなのが二松学舎大付・済美・波佐見・津田学園・明豊・聖心ウルスラ・藤枝明誠あたりになりそうだ。

    二松学舎大付属3年ぶりの夏の甲子園。昨年は大江(巨人)-今村のバッテリーを中心とした守りが魅力だったが、今年はチーム打率4割を超す強力打線で圧倒した。スタメンは全員が打率3割を超しており、準決勝では関東一の好投手・高橋を攻略してコールド勝ち。伝統のフルスイングで関東一の3連覇を止めて見せた。エース左腕市川は強気の投球が光る本格派。春以降ウエートで体重を増やして球威が増し、ストレートの最速は140キロを超した。この1年間、東京大会の上位のほとんどを西東京勢が占めてきたが、夏の甲子園で東東京代表として意地を見せたいところだろう。2度目の出場で前回達成できなかったベスト8以上を狙う。

    https://www.youtube.com/watch?v=5enadKVCgOA

    済美は安楽(楽天)を擁した2013年以来の出場。チーム打率4割を記録し、済美らしい強打のチームで甲子園へ帰ってきた。上甲監督の死や不祥事などここ数年苦しんでいただけに今大会にかける思い強いだろう。エースで4番の八塚はチームの中心。2年生時から試合に出ていた選手だが、この夏は初戦から強豪・新田と対戦して苦戦。序盤は常に先手を取られたが、リリーフした影山の好投もあり逆転勝利。八塚だけに頼らない総合力を示した。八塚も徐々に復調。球威のある速球とスライダーで打者を打ち取る。左腕影山はピンチに強い頼れるリリーバーだ。打線は2番の宇都宮から強攻する強気の打線。バントを使わず打ってつないでくる。2004年選抜優勝時の2番小松のような活躍が期待される。まずは愛媛県勢の連敗を止めて、上位まで勝ち上がりたい。

    https://www.youtube.com/watch?v=BJZIu2d0SHM

    波佐見16年ぶりの夏舞台。中学時代全国制覇を達成したメンバーを中心に強打で長崎を制した。もともと打撃の好きなチームカラーが根付いており、1番村川・3番浜田らを中心に上位打線が得点源となる。決勝では清峰に92点差を追いつかれたが、延長106番川口の決勝ホームランで試合を制した。投手力も低いわけではなく、左の隅田と右の村川竜の2人が交互に先発を務めた。先行逃げ切りの勝ちパターンを持っており、守備陣も5試合で3失策の堅守で支えた。初出場の1996年には3試合で18得点を挙げて、ベスト8。今大会はその再現と行きたい。

    https://www.youtube.com/watch?v=806G432jWJE

    津田学園は夏は初めての甲子園。チーム打率42分の強力打線が猛威を振るった。特にその威力が爆発したのが、準決勝の菰野戦。140キロ台後半の速球を持つ投手を複数擁する強力投手陣を滅多打ち。10得点を挙げてコールド勝ちを収めた。打率4割を超す選手が6人並び、4番の上下はチームトップの9打点をマーク。犠打に強打を絡めた攻撃で好投手も打ち崩した。打線が目立つが、水谷久保田のバッテリーは昨年から経験豊富。決勝では味方のミスから1点差に迫られたが。落ち着いて逃げ切った。2002年選抜では初出場で初勝利。今大会も初戦突破を果たし、そこから上位をうかがいたい。

    https://www.youtube.com/watch?v=o9murUiAStc

    明豊2年ぶりの夏。2年前は仙台育英の猛打にさらされて完敗したが、今年の夏は雪辱に燃える。智辯和歌山出身の川崎監督が注入した智辯メソッドで体力と打力を強化したチームはチーム打率4割越え。大分大会4ホームランの4番杉薗を中心に準決勝まで毎試合2桁得点を挙げた。ボールに手を出さない選球眼の良さもあり、この辺りも智辯和歌山に通じるところだ。投手陣は決勝までエースの橋詰をほぼ温存。隠し玉的存在となったサイド右腕は決勝で浮き上がるようなボールで打者のタイミングを外していった。これぞ軟投派といった投手でパワー重視の傾向のある現在に高校野球で存在感を示したい。今宮(ソフトバンク)を擁した2009年と初出場の2001年のベスト8が最高成績。それを超える結果を残したい。

    https://www.youtube.com/watch?v=s_U0C0weT7M

    2005年以来の出場となった聖心ウルスラも打力自慢のチーム。宮原・矢野・請関・柳田の36番が得点源。4人で40点中25得点をたたき出した。1番の増田は2ホームランを放ったように長打力もある。フライを挙げず、低く強い打球を返すことを徹底。相手投手にとっては嫌な打線だ。投手陣は戸郷・宮原・上村の2年生3人が中心。戸郷は柔らかい腕の振りから140キロ台の速球を投げ込む本格派だ。前回出場時は優勝した駒大苫小牧の松橋の前に2安打完封負け。今回は自慢の打線で初得点と初勝利を挙げたい。

    https://www.youtube.com/watch?v=iAy_xjM2Idk

    藤枝明誠は静岡から初出場。サッカー・陸上の強豪校が初出場を決めた。打線は予選終盤に爆発。特に準決勝では優勝候補大本命の静岡を相手に猛打爆発。東海屈指の左腕・池谷の速球に力負けせずはじき返して23安打14得点。決勝でも勢いは止まらず、23得点で日大三島に圧勝した。左打者が多く並び、破壊力は大会屈指だ。エースの久保田は高校入学後にサイドスローに転向。今春は日本代表にも選ばれた実力者で、決勝では悪天候の中を一人で投げぬいたタフさもある。静雄丘大会で6試合3失策。グランドコンディション不良の中でもしっかり守りぬいた。初出場とはいえ実力は高く、本番でも「タッチ」似の「MEISEI」ユニフォームが暴れまわる。

    https://www.youtube.com/watch?v=wb3Oi3MTxfA

    予選で優勝候補筆頭を破ったのが、下関国際・京都成章・東筑・おかやま山陽・日本航空石川だ。その勢いで甲子園でも旋風を巻き起こす。

    山口から初出場の下関国際は決勝で昨秋の中国覇者の宇部鴻城を撃破。スタメンのうち7人が12年生の若いチームが勢いに乗って山口の夏を制した。2年前の夏、決勝で下関省の好左腕・森元を打てずに敗れた反省を活かして打力を強化。意識の高い走塁と相まって準決勝・決勝と接戦を制した。特に4番の鶴田はチームの首位打者・打点王。来年も楽しみな選手だ。主将の植野は速球とスライダーのコンビネーションで勝負。決勝では中国地区屈指の強打者・嶋谷を1安打に封じ込めた。2番手の鶴田も昨夏代表の高川学園を完封し、頼りになる。若さを前面に出した戦いで甲子園1勝を狙う。

    https://www.youtube.com/watch?v=FLm-d_HjY-c

    京都成章は決勝に進んだあの伝説の1998年以来の出場。エースの北山は京都大会を一人で投げぬいたタフネス右腕。バランスのいいフォームから繰り出す力強い速球と切れのある変化球で49回で60三振を奪った。周囲を驚愕させたのは決勝の攻撃。優勝候補筆頭の龍谷大平安は準決勝まで複数の投手で安定感抜群だったが、その投手陣を成章打線が急襲。2回に打者一巡の猛攻で一挙9得点。この回だけで実に11本のヒットを集中した。甲子園でも後ろへつなぐ攻撃で活路を見出したい。前回は勝ち上がりながら強くなり、ファイナリストになったが、今回も同じような雰囲気が漂う。エースで主将の北山を全員で支えて、一丸となって勝ち上がる。

    https://www.youtube.com/watch?v=NaYc4nYbP1I

    東筑は九州屈指の好投手・三浦銀二(福岡大大濠)を撃破しての甲子園。福岡の公立校として1996年の東筑自身以来となる出場を決めた。2年生エースの石田は激戦の福岡大会を一人で完投。右サイドからの多彩な変化球で打者を牛耳った。過去5度の出場中3度がエースが石田の時に出場という「石田伝説」は生きていた。打線はチーム打率こそ高くはないが、勝負強さを兼ね備える。決勝では三浦の甘く入ったボールを逃さずとらえて、3得点。盛田が一発を放つなど長打力もある。好調の4番水上の前にランナーをためたいところ。5回戦から九産大九州、福岡工大城東、西日本短大付、福岡大大濠と甲子園経験校を次々に撃破。2年生エースを粘りで支えて上位進出を狙う。

    https://www.youtube.com/watch?v=yvoqIN_xQEg

    おかやま山陽は県大会決勝で創志学園との引き分け再試合を制しての夢舞台。強力打線が創志学園の好投手・難波に襲いかかった。決勝の1試合目は終盤まで劣勢。しかし、5点ビハインドの8回に一挙6点の猛攻。ビッグイニングの作れる打線だ。森下・井元・安部の中軸を中心に振れており、下位の小松・松岡も高打率。再試合では疲れの見える難波から大量点を奪った。投手陣は小松・大江の右の2枚看板。特に大江は決勝の終盤までノーヒットノーランの快投。ともに140キロ台の速球に力強さがある。初出場校ながら侮れない力があり、楽しみな存在だ。

    https://www.youtube.com/watch?v=BsRN1-JEOJo

    日本航空石川2009年以来8年ぶりの出場。準決勝で昨夏敗戦を喫し、今年も優勝候補大本命の星稜と対戦。8回まで5点ビハインドと苦しい展開だったが、8番原田の起死回生の3ランなどで同点。延長11回サヨナラ勝ちを収めた。打線は粘り強さが持ち味。チーム打率こそ高くないが、数字に表れない強さがある。4番上田は場外ホームランをかっ飛ばしたパワーの持ち主だ。エースの佐渡は140キロ台の速球とスライダーが武器の本格派。星稜戦では序盤リードを許しながらも粘り強くしのいだ。2009年は延長の末、明桜にサヨナラ勝ち。今大会もまずは1勝を狙う。

    https://www.youtube.com/watch?v=p0AfVbTCRlE

    伝統校の松商学園36回目の出場。小諸商業・佐久長聖と優勝候補を競り落とした。機動力を活かした攻撃が魅力。長野大会では7試合で29盗塁を記録。1番の井領は9盗塁11得点、2番渡辺は7盗塁、8得点とこの2人がかき回し、成長株の2年生3番吉川が返すのがパターンだ。9番の北原は打率4割を超し、上位打線へとつなげる。青柳真、直江のダブルエースはともに長身から投げ下ろす角度が魅力。ともに先発・リリーフをこなし、お互いを支えあった。ここ数年佐久長聖と上田西に独占されていた夏の代表を久しぶりに奪還。大舞台で暴れまわりたい。

    https://www.youtube.com/watch?v=PokZ-ScPsUU

    同じ北信越の坂井は春江工時代の2013年選抜以来の甲子園出場を決めた。エース左腕吉川を中心にロースコアの接戦を制するのが得意。準決勝では伝統校の福井商に完封勝利。決勝も完封で勝利を収めた。吉川は打たせて取るタイプの左腕。福井大会をほとんど一人で投げぬいた。42回を投げて6四死球と安定感が光る。打線は勝負強さが光る。初戦では昨夏代表の北陸を相手に1番吉田がサヨナラ打。長打は多くないが、盗塁・犠打を絡めて得点を重ねる。前回は栗原(ソフトバンク)を擁して強打を誇ったが、常葉菊川に打ち負けた。今大会は守りの野球で初戦突破を狙う。

    https://www.youtube.com/watch?v=eUd6h_r4Wco

    明桜8年ぶりの出場。エース山口の好投と打線の援護で会心の内容で勝ち上がった。しかし、決勝でそのエース山口が負傷。本番での登板は難しく、右腕・佐藤と左腕・五十嵐の2人で本番をしのぐことになりそうだ。佐藤は投球回数と同じ三振を奪い、力はある。その投手陣を援護する打線は4試合で2桁安打。2番の早川は6割使い打率で攻撃のアクセントとなる。5番の松本大は数字以上の勝負強さを持つ。守備もセンターラインを中心に堅守。アクシデントのあった投手陣を援護して、甲子園1勝を達成したい。

    https://www.youtube.com/watch?v=swZ9qJXjmyg

    土浦日大は決勝の大乱打戦を制して31年ぶりの出場。下位からでもチャンスの作れる強力打線は全試合2桁安打を放った。砂浜でのサーキットトレーニングで下半身を鍛え上げた面々は打球の力強さが増した。7番の森本は打率4割後半を記録するなどどこからでもヒットが飛び出す。エースの富田は守備ミスもあって大量点を失ったが、点を取られても粘り強く投げぬくことができる。7試合で12失策の守備が不安だが、打って取り返す力がある。持ち前の打力で相手を崩して自分たちのペースに引きずり込みたい。

    https://www.youtube.com/watch?v=L6vS3ixBOjw

    滝川西19年ぶりの出場。エース鈴木は大会を通じて大きく成長。テンポの良い投球で制球よく投げ切った。大会終盤を少ない失点で投げぬいた力は甲子園でも通用するだろう。チーム打率は3割に満たないが、決勝では終盤に2ホームランが飛び出すなどパワーがある。6試合で7失策だが、ミスをしても慌てない精神的な落ち着きがある。競り合いの強さがあり、負けにくいチームと言えそうだ。特徴的なブルーのユニフォームで大会に旋風を巻き起こしたい。

    https://www.youtube.com/watch?v=CvPdtm_Jr_U

    早稲田佐賀は近年上位をにぎわせてきたが、今夏念願の初勝利。早稲田実の清宮不在の夏に早稲田のユニフォームで暴れまわりたい。本格派左腕・森田と技巧派左腕・安在の2人で県大会をほぼ投げぬき、準決勝以外は1失点以下に抑えた。決勝で死球を受けた安在は心配だが、本調子なら失点を少なく抑えられそう。森田は四死球は多いが、マウンド度胸があり、流れを変える投球ができる。チーム打率は316厘。1番河本、3番小部が好調で上位で得点をたたき出したい。がばい旋風なるか、楽しみなチームだ。

    https://www.youtube.com/watch?v=ZkHqqIu1UsI

    開星はノーシードから3年ぶりの出場。持ち前の強力打線で出場を決めた。6試合で45得点。12番の森山・杉本を中心に打ちまくった。打力は全国でも引けを取らない。2年生左腕中村は切れとコントロールで勝負するタイプ。大会終盤は打たせて取る投球で好投を見せた。前回出場時は優勝した大阪桐蔭と接戦を演じた。2011年との日大三との乱打戦など敗れてもインパクトを残す戦いが多い同校。今年はどんな戦いを見せてくれるのか楽しみだ。

    https://www.youtube.com/watch?v=o1uRs4tXo6w

    米子松陰は米子商業時代の2000年夏以来の甲子園出場。昨夏決勝で敗れたメンバーが多く残り、今大会は見事リベンジを果たした。チームが勢いに乗ったのは2回戦の鳥取城北戦。春の中国王者を相手に初回に猛攻。4番深海、5番植田、6番中田の3者連続となるタイムリーなどで一挙に4点を挙げ、優勝候補筆頭を寄り切った。投手陣は2年生左腕の辰巳が軸。多彩な変化球を武器に打たせて取り、試合を作れる。打線は中軸を中心に振れており、8番の山口が打率4割を記録するなど下位まで穴がない。1988年夏以来の甲子園1勝を狙う。

    https://www.youtube.com/watch?v=RNIatysOFm4