• 2017年選手権準々決勝 広陵vs仙台育英(12日目第3試合)

    2020年05月04日

    大会12日目第3試合

     

    広陵

    10

    仙台育英

     

    広陵    山本→平元→森→山本

    仙台育英  佐川→長谷川

    甲子園を知り尽くした常連校同士の一戦は広陵が序盤から集中打で圧倒!仙台育英の追撃を許さず、大勝で準優勝した2007年以来の4強進出を決めた。

    試合

    前日に大阪桐蔭との死闘を制した仙台育英はさすがにエース長谷川を温存し、佐川をマウンドに送る。しかし、広陵打線を相手にするにはやや荷が重かったか、初回に3番中村(広島)の2塁打などでピンチを招くと、4番加川が犠飛を放ってまず1点を先制。さらに、6番大橋、7番松岡、8番丸山の3連打が飛び出してこの回3得点を挙げ、早くも広陵が主導権を握る。好球を逃さない積極打法が光る。

     

    対照的に広陵の先発・山本は持ち味こそ違うものの、エース平元と対をなす2本柱の一角。ベースの1塁側を踏んで角度をつけたストレートをスライダーを武器に序盤は危なげなく立ち上がる。

     

    ペースを握った広陵は3回表にも再び初回に3連打を放った6~8番が3人がヒットを放ち、早々と佐川をノックアウトして、代わったエース長谷川からも加点。スタメンに多く並ぶ左打者が仙台育英の左腕二人のボールに対して体が開くことなく、流し打つ打撃が目立つ。

     

    なんとか反撃したい仙台育英は3回裏に1番西巻(ロッテ)の2塁打から1点を返すと、6回裏についに山本を攻略。1点を返し、さらに満塁のチャンスを作るが、代わった平元にサードゴロに打ち取られてあと一押しができない。仙台育英に勝機があるとすればこの回だったが、ここは広陵の投手層の厚さが上回ったと言えるだろう。

     

    ピンチをしのいだ広陵は7回表に1点を追加すると、最終回についに長谷川を完全にとらえる。アウトコースへのスライダーを見極め、取りに来たボールを代打・佐藤、2番吉岡が確実にとらえて3点を追加。上位から下位まで全く穴のない打線は2007年の準優勝時をほうふつとさせた。

     

    最終回に仙台育英も3番手ののストレートをとらえて2点を返し、東北の強豪としての意地を見せる。しかし、最後は再びマウンドに戻った山本が締めてゲームセット。会心のゲーム運びで強豪対決を制し、4強の座をものにした。

    まとめ

    広陵は序盤から着実に得点を重ねて、危なげない試合を見せた。終盤の勝負強さに定評のある仙台育英に対して、早めに大量リードを奪えたのは大きかっただろう。また、2番手と目されていた山本が3回戦、準々決勝と好投を見せたのも収穫であった。この夏までなかなかポテンシャルを発揮できなかった広陵だったが、完全に勢いに乗った感があり、初の夏の栄冠へと突き進んでいる。

    対する仙台育英はやはり、3回戦の大阪桐蔭戦の疲労が色濃く出てしまったか。昨夏の3回戦で同じ大阪代表の履正社を下すも、準々決勝で本領を発揮できなかった常総学院の姿がダブって見えた。しかし、初戦で敗れて不完全燃焼に終わった選抜から大きく成長し、2、3回戦としびれる接戦をものにした姿は、東北の王者として誇れるものであった。