• 2017年選手権準々決勝 花咲徳栄vs盛岡大付(12日目第4試合)

    大会12日目第4試合

     

    花咲徳栄

    1 2 3 4 5 6 7 8 9
    0 1 1 1 4 0 0 0 3 10
    0 1 0 0 0 0 0 0 0 1

    盛岡大付

     

    花咲徳栄  綱脇→清水

    盛岡大付  三浦→平松

    初の4強入りをかけた準々決勝第四試合は花咲徳栄が猛打で盛岡大付を圧倒!投打に会心の内容でベスト4最後の椅子をものにした。

    試合

    ともに強力打線を擁するチーム同士の対戦。綱脇三浦の両先発の出来がカギを握ると考えられた。

    盛岡大付属の左腕・三浦はこれで3季連続の甲子園のマウンド。経験豊富で選抜では前年優勝の智辯学園打線を完ぺきに抑え込むなど、実績も十分だ。この夏は右のエース平松の快投が目立っていたが、ここから上位を狙うには三浦の好投が必要不可欠であった。

    しかし、3試合で28得点を挙げている花咲徳栄打線が容赦なく襲い掛かる。2回表、2年生の4番・野村(日本ハム)がインサイド低めのストレートを引っ張ると、打球はレフトポール際に飛び込む先制弾となって1点を先制する。決して悪いボールではなかったが、野村のスイングスピードが勝った印象だった。

    先制を許した盛岡大付だったが、打力には定評がある。その裏、ヒットで出た4番比嘉を送ると、2アウト後に7番薮内がアウトコースのストレートを引っ張って、レフトオーバーのタイムリー2塁打とし、すぐさま同点に追いつく。

    だが、この日の盛岡大付はなかなか守りからリズムが作れない。3回表に2アウト3塁からショートゴロを比嘉が悪送球して勝ち越しを許すと、4回には1アウト3塁からセカンドゴロの間に追加点。着実にランナーを返す花咲徳栄の野球の前に徐々に劣勢に追い込まれる。

    反撃したい盛岡大付打線だが、花咲徳栄の先発・綱脇の前に3回以降は得点を奪えない。140キロ前後のストレートをスライダーをアウトコース低めに集めるオーソドックスなタイプの右投手だが、柔らかいフォームから繰り出す切れのあるボールの前に、これまで猛打で勝ち抜いてきたモリフ打線が沈黙する。

    試合の流れを握った花咲徳栄打線は5回表には三浦を完全に攻略。低めのチェンジアップに手を出さず、甘いストレートを狙い打ち、押し出しの死球と6番高井、7番小川のタイムリーで3点を追加して、試合の大勢を決めた。

    なんとか流れを変えたい盛岡大付は9回に平松をマウンドに送るが、連投でやや球威が落ちており、花咲徳栄打線は2番千丸の2塁打を皮切りに3点を追加。最後は10-1と大差をつけて花咲徳栄が初の4強進出を決めた。

    まとめ

    花咲徳栄は盛岡大付にペースを握らせずに完勝。打線のしたたかさももちろんだが、やはり盛岡大付打線を抑え込んだ綱脇の好投が大きかった。昨夏は作新学院につかまってしまって不本意な投球内容となったが、これで4試合連続の先発ですべて勝ち投手に。エースが完全復調し、打線も活発と充実した内容で、東海大菅生との関東決戦に臨む。

    一方、盛岡大付は持ち前の打力が活かせない展開ではやはり厳しかったか。投手陣も三浦平松と2人のエースが打ち込まれて2桁失点。これまで作新学院・松商学園・済美と強打のチームに競り勝ってきたが、この日は花咲徳栄打線の巧さにしてやられた印象だった。しかし、選抜に続いて8強入りを果たした戦いぶりは見事。これまで県内のライバルの花巻東に実績で水を空けられていたが、この1年の戦いぶりでその差は確実に縮んだのは間違いない。わんこそば打線の帰還を甲子園ファンは待っている。