• 2017年選手権1回戦 前橋育英vs山梨学院大付(2日目第3試合)

    大会2日目第3試合

     

    前橋育英

    12

    山梨学院大付

     

    前橋育英     皆川→吉沢→根岸

    山梨学院大付   吉松→宮内→石井→栗尾→垣越

    ともに複数の好投手を擁する強豪同士の一戦は思わず打撃戦になった。

    試合

    初回、前橋育英は注目のトップバッター丸山が死球で出塁すると、犠打で送ってランナー2塁から三盗を決める。長打力のある打撃が注目されていたが、走塁でもきらりと輝く部分を見せ、走攻守にセンスの塊のような選手だ。そして、4番主将の飯島がしっかりレフト前にはじき返して先制点。昨年から経験豊富な山梨学院の左腕・吉松の立ち上がりを攻める。

     

    その裏、山梨学院大付属も前橋育英の皆川のボールをよく見て2四球などで満塁のチャンスを作るも、6番清水が三振で無得点。この回の攻防が序盤の流れを決めた。

     

    3回表、山梨学院の吉松はスライダーがなかなか低めに決まらないところをとらえられる。1番の丸山がヒットで出ると、1アウト2塁からまた三盗。左投手の虚を突く走塁で完全にモーションを見切っていた。ここで4番の飯島が再びタイムリーを放って初回と同じような形で得点。飯島は左手首の骨折に負けずにヒットを放つファイターぶりを見せる。

     

    その後、5番皆川・6番吉澤の2人が連続2塁打を放つと、7番小池がライトへ会心のホームラン。吉松の速球を狙い、差し込まれずにはじき返した。山梨学院大付としてはここでゲームプランが大きく崩れてしまった。

     

    ただ、山梨県内無敗で1年勝ち続けた山梨学院大付も無抵抗では終わらない。山梨大会で当たっていた下位打線が前橋育英・皆川のボールを見極めて3四球を選ぶと、キーマンの一人の1番捕手・五十嵐がセンターオーバーのタイムリー3塁打。一挙3点を返す。

     

    ただ、戦前から個々の能力は高いと思われていた前橋育英の打撃陣が中盤以降爆発する。5回に再び足を絡めた攻撃をして相手捕手の悪送球を誘発し、貴重な追加点を得ると、6回には8番飯塚が、8回には4番飯島がホームランを放ち、パワーも見せる。選球眼よくボールを選んで甘いボールをジャストミートし、山梨大会で安定感抜群だった右スリークオータ―の石井も攻略した。

     

    山梨学院も中盤以降反撃を試みるが、前橋育英のレベルの高い投手陣相手にチャンスは作るも要所であと一本が出ない。結局12-5の大差で前橋育英が初戦を突破した。

    まとめ

    前橋育英は昨年果たせなかった夏1勝を達成。春以降の打線の成長がよく見られた試合だった。特に1番丸山の判断力の良さや4番飯島を中心に甘いボールを確実にコンタクトして長打にする技術は素晴らしいものがあった。投手陣も全員140キロ台の速球を持ち、後ろに投手がいるぶん目いっぱい飛ばすことができる。2013年の優勝時より格段に層の厚い戦力で狙うはもちろん2度目の全国制覇だ。

     

    一方、山梨学院大付としては力を出し切れずに敗れてしまった感が強い。特に前橋育英の足を使った攻めに対応できず、ペースを握られてしまった。選手個々の能力は高く、吉田監督が就任して確実に山梨で勝てるチームにはなってきただけに、次は甲子園で勝てるチームを目指したいところだろう。