• 2017年選手権1回戦 明徳義塾vs日大山形(2日目第4試合)

    大会2日目第4試合

     

    明徳義塾

    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
    1 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 3 6
    1 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3

    日大山形

     

    明徳義塾   北本→市川

    日大山形   森田→中西→近藤

    2013年夏の準々決勝の再戦となった一戦は、前回同様1点にしのぎを削る好試合となった。

    試合

    初回、明徳義塾がいきなり先制する。1番菰渕がいきなり日大山形の先発・森田のスライダーをとらえて、ライト線2塁打で出塁すると、2アウト3塁となって2年生ながら経験豊富な4番谷合が高めに浮いたスライダーを上からしっかり叩いて先制点を挙げる。

    だが、その裏日大山形もすぐに反撃。1番好打者の鈴木が明徳の左腕・北本のストレートをライト前にはじき返すと、3番左打者の斎藤が外角のスライダーに体を開かず、レフト線にはじき返して同点。さらに得点にこそつながらなかったが、後続もヒットを放ち、春以降球威の増した北本のボールに力負けしない。

    2回表に明徳はこの夏当たっている6番久後の3塁打から、7番筒井のタイムリーで勝ち越し。この辺りは徹底して森田の決め球のスライダーを狙い打った。だが、日大山形もその裏9番板坂の技ありのヒットからチャンスを作ると、1番鈴木は四球。ランナー2,3塁となって再び3番斎藤が変化球にうまく対応して逆転の2点打を放って試合をひっくり返す。

    このあたり北本としてはストレートはしっかりはじき返されて変化球も拾われる苦しい内容。日大山形の森田が外角への制球力が増して立て直したのとは対照的に、前半北本はピンチが続き、日大山形が押し気味の展開だった。ただ、ここを北本がぎりぎりで踏ん張ったことがのちに活きたと言えるだろう。

    5回を終了し、グラウンド整備で流れの変わった6回表。4番谷合が四球で出て、犠打で送ると6番久後がセンター前ヒット。ここはセンター鈴木の好返球でタッチアウトも、送球間に2塁へ進んだ久後を7番筒井がレフト前ヒットで返してついに同点。このあたり森田の変調を逃さなかった明徳打線はさすがの試合巧者ぶりだった。

    同点になったところで、明徳は投手を右の2年生市川(ヤクルト)に変更。スリークオーター気味の腕の位置から繰り出す切れのあるストレートとスライダー、チェンジアップで日大山形の打者はタイミングが合わない。一方、日大山形も左サイドの中西にスイッチ。独特の球筋をなかなかとらえきれず、8,9回には犠打ミスなどで連続の併殺打を喫し、明徳らしくない攻撃が目立った。

    試合は延長に入り、先に大チャンスをつかんだのは日大山形。ようやく市川の球筋に慣れだし、6番石川がヒットで出ると7番鹿野は痛烈なライト線2塁打。ここで中継の乱れがあったが、1塁ランナーの石川は3塁でストップ。明徳は九死に一生を得た。タイムを取って覚悟を決めた市川は続く中西を強気の攻めで何とかセカンドゴロに収めて、サヨナラのピンチをしのぐ。セカンドの近本は難しい打球でしかもサヨナラのプレッシャーもかかる中でよく守った。明徳の猛練習の成果の一端が見られるプレーだった。

    試合が決したのは12回表。近本ヒット、中坪四球で1,2塁のチャンスをつかむと4番谷合のショート深い位置のゴロを日大山形のショート鹿野は痛恨の悪送球。さらに5番今井のテキサスタイムリーも飛び出し、この回3点を挙げ、明徳が見事4年前のリベンジを果たした。

    まとめ

    失策はあったものの、両チームともきびきびとした守りで緊張感のあった一戦。最後は選抜であと1アウトから勝利を逃した明徳の夏にかける執念が上回ったか。ただ、日大山形も北本に痛打をあびせるなど打力の高さを見せ、投手陣もみな持ち味を発揮。ともに甲乙つけがたい好試合だった。