• 2017年選手権1回戦 横浜vs秀岳館(4日目第2試合)

    2021年09月08日

    大会4日目第2試合

     

    秀岳館

    1 2 3 4 5 6 7 8 9
    3 0 1 0 0 0 2 0 0 6
    0 0 0 0 1 0 3 0 0 4

    横浜

     

    秀岳館   川端→田浦

    横浜    塩原→奥村→及川→万波→板川

    初戦再注目の好カード。スコアは2点差だったが、それ以上の差というか充実ぶりを見せた秀岳館が初戦突破を果たした。

    試合

    横浜の先発は右腕・塩原。2年生エース板川の先発も予想されたが、秀岳館打線はしたたかに攻めかかる。1番竹輪がライト線への3塁打でいきなりチャンスを作ると、2番半情がきっちりレフトへ打ち上げて1点先取。さらに3番木本センター前ヒット、4番廣部左中間2塁打、5番田浦センター前ヒットであっという間に3点を挙げる。

    この間ほとんど球数を擁さずに塩原を攻略。甘いボールを確実に、しかもフルスイングでとらえる技術の高さにさすが3季連続4強の強豪といった印象を受けた。

    3回表には再び4番廣部が左中間を破る3塁打を放ち、5番田浦のセカンドゴロエラーで生還。今春選抜で不調だった4番がこの夏は序盤からエンジン全開だ。

    だが、この流れを変える救世主が横浜に現れた。1年生左腕の及川。中学時代から経験豊富な左腕はしなやかなフォームから繰り出す切れのあるストレートを武器に4回から6回を無失点。つわものぞろいの秀岳館の打者をきりきり舞いさせる。

    しかし、その及川も打者2巡目に入って徐々につかまり始めたため、6回裏に代打を送り、7回表は万波が登板。長身から繰り出す角度ある速球で挑むが、秀岳館としては速球派の真っ向勝負はもってこい。5番山下ライト前ヒット、6番渡辺レフトへの2塁打と振り負けずにはじき返すと、満塁となって代打の切り札・橋口が2点タイムリー。6-1と大きくリードを広げる。

    試合は決まったかと思われる展開の中、秀岳館は投手を2番手田浦(ソフトバンク)に代える県大会通りのパターン。だが、名手・半情の失策と万波の長い腕で流し打ったライト前ヒットでランナーを二人ためると、6番主将の福永田浦の真っすぐを完璧にとらえた打球は左中間に飛び込む3ランホームラン。試合はにわかに緊迫感を帯び始める。

    だが、ここで慌てなかったのがさすが3季連続4強の秀岳館。攻撃でも横浜に再三攻守が出るなど、嫌な展開だったが、バッテリーが流れに左右されない。ストレートが走らないならチェンジアップがあると、冷静にかわす投球で横浜打線にフルスイングをさせない。8,9回を3三振で無失点、最後は注目の4番増田(ソフトバンク)を抑えて6-4と逃げ切った。

    まとめ

    秀岳館は走攻守にさすがの安定感、すべてで横浜の上を行ったと言える。立ち上がりをつく集中力。走塁の巧みさ。確実に仕事をする中軸・代打。先発・川端の安定感にリリーフ・田浦の引き出しの豊富さ。総合力の高さを見せてまずは初戦突破を果たした。この4季で対関東勢6連勝と関東キラーぶりも発揮。次のバッテリーは黄金バッテリー擁する広陵だ。

    横浜は終盤追い上げを見せるなど、粘りを見せたのはさすが。主将・福永の追撃3ランは平田監督に代わってからのパワー野球の成果の表れだろう。だが、試合を通してほぼ押されっぱなしだったことも確か。やはり2年生エース板川が本調子ではなかったことが痛かった。自慢の打線は残塁ゼロと好機を作った場面は数えるほど。秀岳館のレベルの高い投手陣を前に苦しんだ。来年は板川に野手陣も万波長南ら好選手が残る。この経験を活かして再び甲子園で力強い横浜野球を見てみたい。