• 2017年選手権3回戦 広陵vs聖光学院(11日目第3試合)

    2021年09月08日

    大会11日目第3試合

    広陵

    1 2 3 4 5 6 7 8 9
    0 2 0 0 0 2 0 0 2 6
    1 0 0 0 3 0 0 0 0 4

    聖光学院

     

    広陵    平元→山本

    聖光学院  平野→堀田→斎藤

    2007年、2010年に続く3度目の対戦となった同カード。広陵が土壇場9回に中村の1発で試合を制し、2007年以来の夏8強進出を決めた。

    試合

    試合前の予想では中京大中京、秀岳館と優勝候補対決を連続で制した広陵が優位と予想された。聖光学院としては1回戦完封のエース斎藤の出来がカギを握ると思われた。

    1回表、聖光学院の先発平野サヴィが2安打を浴びながら無失点で切り抜けると、1回裏聖光学院が強烈な先制パンチ。昨夏を経験している3番瀬川平元の真ん中に入ったストレートを引っ張ると打球はレフトスタンドへ飛び込むホームラン。力のある中軸が好左腕をとらえた。

    しかし、強豪を連破した広陵打線も黙ってはいない。2回表、四球の6番大橋を送って1アウト2塁から8番丸山が高め速球をとらえて、快心のセンターオーバー2塁打、さらに当たっている1番高田誠も巧みな右打ちでタイムリーを放って逆転に成功する。

    ただ広陵打線としては初回に再三エンドランをかけながら成功せず、3回にも1アウト1,3塁のチャンスをセカンドライナー併殺で逃すなど、積極的にしかけながらも得点に結びつかない。この辺りは2007年決勝の佐賀北戦のように、ヒットが出ながら得点に結びつかない展開に思われた。

    すると、5回裏に今大会好投を見せていた平元がつかまる。1アウトから今大会ノーヒットの8番佐藤が外角のストレートを思い切り引っ張った打球は左中間スタンドに飛び込む同点ホームラン。下位打線から一発が飛び出して同点とすると、小泉松本矢吹と左打者が平元のインサイドよりのボールを次々とらえて、3連打で逆転に成功。4-2と初回以来のリードを奪う。

    ここまで広陵打線に攻め込まれながら、何とかしのぎ、少ないチャンスをものにしての逆転劇。聖光学院としては理想の展開で推移したが、ここから広陵の中村にしてやられることとなる。

    6回表、広陵はこの回から登板したエース斎藤を攻めて、代わった投手の山本と1番の高田が連打で1,2塁とすると、2番吉岡を投手ゴロに打ち取りながら斎藤が痛恨のエラー。あきらめずに走った吉岡の史勲でもあるが、聖光学院としては本当に痛いエラー。3番中村に打席を回してしまうと、中村はアウトコースのボール気味のスライダーに完全に泳がされながらも、打球はセンターへ抜ける2点タイムリー。広陵が相手のミスに付け込んで同点に追いつく。

    その後、試合は聖光学院のエース斎藤と広陵の2番手・山本の投げ合いで終盤へ。特に広陵の山本は左スリークオーターから投じるアウトコースへのスライダーで聖光学院の左打者を翻弄。6回以降をノーヒットに封じ込む。8回にはノーアウトから出たランナーを聖光学院が送ろうとしたが、捕手前へのバントを中村が矢のような送球で併殺に仕留めてダブルプレー。流れを広陵に持ってくる。

    すると、9回表広陵は2番吉岡がショートへのラッキーな内野安打で出塁すると、打席には3番中村。ツーナッシングと追い込んでからの斎藤の高めに外しに行ったボールがわずかに甘く入ったところをとらえると、打った瞬間それとわかるレフトへのツーランホームラン。千両役者ともいうべき中村の攻守の活躍で広陵がベスト8進出を果たしたのだった。

    まとめ

    広陵としてはエース左腕の平元がKOされながらの逆転勝利。チーム力の高さを表した試合だった。特に後半4打点を挙げた中村の活躍は素晴らしく、2打席とも並の打者なら打ち取られるボールだった。肩でも再三の好送球で聖光学院の機動力を封印。攻守にチームを牽引した。2番手の左腕・山本が好投したのも今後を見据えて大きいだろう。充実した内容で優勝に向けてまた一つ大きな関門を超えた。

    一方、聖光学院は序盤は理想的な展開で試合を進めていただけに惜しい敗戦。6回の投手ゴロエラーが何とも痛かったが、これまでチームを引っ張ってきた斎藤は責められないだろう。最後は中村の力に屈したとはいえ、優勝候補を連破した広陵と9回まで互角の展開にまで持ち込んだのはさすがの一言。11年連続出場の夏、聖光学院の力は確実に全国上位に位置するものとなってきている。

    [高校野球2017夏] 広陵 VS 聖光学園 ダイジェスト – YouTube