• 2017年選抜準々決勝 履正社vs盛岡大付(10日目第1試合)

    大会10日目第1試合

     

    履正社

    盛岡大付

     

    履正社      竹田

    盛岡大付     三浦→臼井→鈴木

    履正社高校が盛岡大付属を貫禄の戦いぶりで退けて、ベスト4進出を決めた。

    試合

    立ち上がりから両投手素晴らしい投球を見せた。履正社先発の竹田は速球・変化球のコントロールともに素晴らしく、立ち上がりから盛岡大付属打線を全く寄せ付けない。フルスイングが持ち味の盛岡大付属だが、コーナーにことごとく決まるため、打てるボールがなく、スイングをさせてすらもらえない状況が続く。

     

    一方、盛岡大付属の左腕・三浦は立ち上がりからランナーを背負うも、140キロの速球とチェンジアップで緩急をつけ、決定打を許さない。序盤のピンチでも2度にわたって4番若林を打ち取り、智辯学園戦の投球がフロックではなかったことを証明した。

     

    ただ、履正社にとっては3番安田に当たりが出たことが大きかった。1回表高めのストレートをはじき返してセンターオーバーの2塁打。1,2回戦よりしっかりボールを見て引き付けてはじき返した。

     

    そして、5回表に野球は2アウトからの格言通り、履正社が攻め立てる。2番溝部のヒット、安田のセカンドゴロエラーで1,2塁になると、4番若林が四球を選んで満塁。中盤から履正社の各打者が低めの変化球に手を出さなくなる。すると、5番浜内への初球がワイルドピッチとなって溝部が生還。1点を先制した。

     

    さらに浜内が四球で歩いたところで両チームにとって大きなプレーが出る。6番竹田が初球を引っ張ると、打球はレフト線へ。ファールかと思われた打球はしかし無情にもフェア。3塁手もファールとジェスチャーするくらい、レフト線に入ってなかったと思われたが、高校野球で審判の判定は絶対だ。気持ちを切り替えられないまま、続く7番筒井にもセンターオーバーにはじき返されて、この回5失点。試合は決まってしまった。

     

    6回まで一人のランナーも出せない盛岡大付属は7回先頭の植田が見事に振りぬいた打球はレフトスタンドへ。初ヒットで1点を手にする。しかし、竹田の投球は崩れることなく、結局2試合連続被安打2で完投勝利を果たした。

    まとめ

    盛岡大付属としてはやはり5回の集中得点が悔やまれるが、そこはスキを見逃さなかった履正社を褒めるしかないだろう。それでも同校初めてのベスト8進出は新たな歴史を刻んだと言える。今大会のなかでも間違いなく、振り切る力は上位に入る打線であり、左腕・三浦は智辯学園戦で大きな自信を手に入れた。右腕・平松との投手陣も全国レベルだろう。あとは好投手と対戦したときにいかに少ない失投を逃さず打てるか。県内のライバル・花巻東に甲子園の実績では差を開けられているが、今年のチームは夏もやってくれそうだ。

     

    履正社はここまで苦しみながらも3年ぶりのベスト4進出。エース竹田の好投もさることながら、やはり今日は3番安田の復調が大きかった。2塁打2本を含む3安打を記録。自分のスイングを取り戻した。また、2回戦では静かだった打線も今日は活発。好投手・三浦の球が高くなったところを逃さず、打線全体が連なって攻められたのはさすが履正社の攻撃だった。これまで甲子園での優勝には縁がなかったが、今回は千載一遇のチャンスが巡ってきたと言えそうだ。準決勝以降、ほかの投手の登板があるかも注目される。