• 2017年選抜準々決勝 秀岳館vs健大高崎(10日目第3試合)

    大会10日目第3試合

     

    秀岳館

    健大高崎

     

    秀岳館    川端

    健大高崎   伊藤→竹本→小野

    ともに強力打線を持つ両チームの対戦となったが、今日は秀岳館の打力の高さが目立つ試合となった。

    試合

    健大高崎の先発の右サイドの伊藤は内外角低めへの制球力と左打者の外へ落ちるボールが武器の投手。しかし、立ち上がりから出鼻をくじかれる。

     

    2番竹輪にショートの頭を超すヒットを打たれると、3番木本が打席へ。ここまで2試合で1安打の不振の3番打者だったが、うまく伊藤の外の変化球を救い上げると打球はあっという間にレフトスタンドへ。2点を先制される。この打撃には健大高崎の選手も度肝を抜かれ、流れは秀岳館に移る。

     

    その裏、健大は1番安里がヒットで出塁すると、1アウトから盗塁し悪送球を誘って1アウト3塁。得意の機動力で秀岳館の強肩捕手・幸地からも盗塁を奪って見せた。しかし、前回と違って今日は本調子の秀岳館の左腕・川端に3,4番が連続三振。130キロ台のカットボールにバットが空を切る。

     

    3回にも好調木本の犠飛で1点を加えると、4回に秀岳館の打力がいよいよ本領を発揮。下位打線からチャンスを作ると、9番投手の川端が右中間2塁打、1番半情がライト前ヒットで次々加点。伊藤の外へ落ちる球に手を出さず、高めに甘く入った球をしっかりたたいた。伊藤としてはやはり延長15回の試合での疲れが残っていただろう。よく投げていたが、事実上このイニングで試合は決まってしまった。

     

    その後、健大高崎も懸命に機動力を活かして反撃。しかし、機動力は小差でこそプレッシャーを与えるもの。走られてもホームに返さなければいいという考えの秀岳館に圧力をかけるには及ばなかった。川端は左上手から角度のある速球とスライダー、カットボール、チェンジアップで健大高崎から13奪三振。本格派左腕として本領を発揮した。

    まとめ

    健大高崎は投打とも自信をもって臨んだ甲子園で実力は十分に発揮した。福井工大福井戦で見せた走塁技術、札幌第一・福井工大福井と地区大会優勝校を2桁得点で下した打撃は見事だった。特に満塁弾2本を放った山下は今後も注目の打者だ。ここ数年での甲子園での安定感は素晴らしいものがあるが、ここから勝ち切るのに必要なのは安定感ある投手を複数持つことだろう。それも球威で抑え込める投手を。打線の力は申し分ないだけに、ここから投手で誰が抜け出してくるか。今日3番手で投げた速球派・小野にかかる期待は大きいだろう。夏への競争はもう始まっている。

     

    一方、秀岳館はこれで3季連続の4強入り。鍛治舎監督の野球が着実に選手に根付いてきているのを感じる。ノーステップ打法やロングティーで磨いた長打力、連戦に耐えれる体力と秀岳館野球がその力を存分に発揮している。左腕の川端、田丸の2枚看板も健在で特に川端はここにきて成長著しい。投打のピースがそろいかけたところでのショート半情の故障は心配だが、そこはチーム全体でカバーしたい。次はいよいよ昨年春夏ともに敗れた準決勝。先を見ずに戦うという鍛治舎監督の言葉通り、昨年のリベンジを果たしに行く。