• 2017年選抜2回戦 前橋育英vs報徳学園(7日目第1試合)

    大会7日目第1試合

     

    前橋育英

    報徳学園

     

    前橋育英   根岸→丸山

    報徳学園   西垣

    試合は初回の4点で決まった。何より素晴らしかったのは報徳学園のエース西垣の投球だった。

     

    初回から140キロ台の真っすぐとスライダー、フォークボールが決まる。昨年の秋より格段に球威が増しており、速球の威力に前橋育英の打者は終始押され気味だった。また、フォークボールは決め球としてだけでなく、カウントを取るボールとしても有効に使った。

     

    余談だが、西垣の長身でしなやかな投球フォームはどこかで見たことがあると思ったら、前橋育英の2013年の優勝投手・高橋光成に似ていると思ったのは自分だけだろうか。腕の使い方と言い、どことなく彼を連想させてしまうものがあった。前橋育英の荒井監督としてはまるで自分の教え子と対戦したような感覚になったかもしれない、あくまで私の妄想の中での話だが(笑)

     

    初回の4点のきっかけになったのは2番永山のセーフティーバント。初戦5安打を放った男は、フィールディングに不安のある根岸のスキをついて巧みに出塁を果たした。ここから池上、長尾の連続タイムリーなどで4点を挙げた。1回戦もそうだったが、報徳の打線は決して大振りせず、センター中心に返す打撃ができている。大物うちこそいないが、高校野球で勝てる打撃はこういう打撃だと感じた。

     

    前橋育英で素晴らしかったのは、リリーフした左腕・丸山。左腕から繰り出す140キロ台の速球で7回を投げて4安打に抑えた。今は1試合を完投するスタミナはないが、夏に向けて楽しみな投手がまた出てきた。チーム全体でも豊富な投手陣を持っており、今年の夏も投手力の前橋育英vs機動力の健大高崎の夏の群馬の覇権争いは熱い戦いになりそうだ。

     

    そして、下馬評は高くなかったが、ベスト8までコマを進めた報徳学園。永田監督最後の甲子園で、永田監督らしい全員野球のチームで勝ち上がっており、雰囲気は2009年のベスト4入りしたチームに似ている気もする。エース西垣の成長と基本に忠実で走れる打線。地元の名門校が侮れない存在になってきた。