• 2017年選抜2回戦 盛岡大付vs智辯学園(6日目第3試合)

    大会6日目第3試合

     

    智辯学園

    ×

    盛岡大付

     

    智弁学園    松本

    盛岡大付    三浦

    盛岡大付属が昨年の王者・智弁学園に完勝した。出場13回目にして初めて甲子園のベスト8に名乗りを挙げた。

    試合

    打力に定評のある両チームの対戦だったが、盛岡大付属の左腕・三浦が素晴らしい投球を見せた。立ち上がりから真っすぐが走っており、横に流れるスライダー、タイミングを外すチェンジアップで智辯学園打線を手玉に取った。

     

    7回までで出たヒットは8番馬淵に打たれた2塁打1本のみ。福元、太田、西岡ら強打者たちが真っすぐに振り遅れ、チェンジアップに対応できなかった。ランナーが出ないのでは今年の智辯学園の強みである機動力も活かしようがなかった。

     

    昨夏は3試合に登板し、粘り強い左腕との印象はあった。だが、1回戦では序盤に6点を失い、マウンドを降りる結果に。ボールが高めに浮いて速球・変化球ともにとらえられた。しかし、この日マウンドに立った三浦はまるで別人。智辯学園の打者も回を追うごとに焦りが膨らんでいっただろう。

     

    智辯学園のエース松本もけが明けの状態ながら、よく投げた。しなやかな投球フォームから繰り出す速球を武器に、フルスイングが持ち味の盛岡大付打線を5回まで0に抑えた投球は素晴らしかった。

     

    だが、やはり膝の状態は良くなかったのだろう。徐々にボールの威力は落ちていく。6回裏には初戦サヨナラ打の2番林にセンターへの2塁打を浴びると、続く3番大里にはライトオーバーへ2塁打を浴びた。

     

    その後、7,8回と6安打を浴びて4失点。盛岡大付属のフルスイングが松本の球威を上回っていった。迷いなく振ってくるそのスイングに松本も徐々にプレッシャーを感じていっただろう。

     

    試合は9回表に智辯学園が意地の1点を返すも、そのまま5-1で試合終了。投打とも盛岡大付属が圧倒して準々決勝へコマを進めた。

    まとめ

    智辯学園としてはエース松本のけがも痛かったが、やはり打線が抑え込まれたことがすべてだろう。昨年は守り勝って優勝を手にしたが、今年の看板は打線。その打線が抑え込まれたわけだから、夏へ向けて好投手の攻略といういい宿題をもらったと言えそうだ。エース松本や左腕・岩井の投手陣も含めて、チーム全体でもう一度再整備を行うことになりそうだ。

     

    そして、盛岡大付属だが、この試合で一躍評価が高まったと言えるだろう。打線の振りの良さは今大会出場したチームのなかでも1,2を争うほどのレベル。特に、上位から下位までしっかりバットを振りきれるため、相手投手にも圧力がかかる。ここに左腕・三浦の覚醒が加わり、いよいよ投打に盤石の戦力が整いつつある。右のエース平松もおり、連戦もOK。

    次戦は優勝候補筆頭の履正社。打線の湿っている優勝候補を盛岡大付属が食う可能性は十二分にある。