大会7日目第3試合
福井工大福井
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 計 |
0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 |
0 | 0 | 4 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 |
健大高崎
福井工大福井 摺石→氏家
健大高崎 伊藤→小野→竹本→伊藤
この日2試合目の延長15回にわたり激闘は、今度は打って変わって打撃戦となった。試合後半まで一進一退の攻防が続き、しびれる試合だった。
試合
先手を取ったのは、機動力の健大高崎。福井の左腕・摺石の高めのストレートをとらえ始め、ランナー1,2塁のチャンスを作ると、2番の当たっている小野寺が右中間3塁打。この打球処理で福井はライトを守っている2番吉田がけがで交代。健大は2番が先制点を生み出し、福井は当たっている2番を失う結果となった。動揺した摺石から安里、山下が連打。一挙4点を奪う。
しかし、いい意味で流れに左右されない福井工大福井。打って打って点差を詰める。吉田に変わり、交代出場した佐藤が出塁。この辺りは部員数100人を超える福井の選手層の厚さを見せる。中軸が四球でつなぐと、1回戦貴重な同点打を放った5番島谷が満塁の走者を一掃する3塁打。一気に1点差に詰める。
その裏にすかさず健大高崎が1点追加するも、6回表に再び福井の打撃がさく裂。2番手速球派の小野をとらえて満塁のチャンスを作ると、この試合大当たりの3番井上が再び走者一掃打。ヒット2本で6点をたたき出した。さすが打撃自慢の福井だけあって、小野の140キロ台の速球にはしっかり対応してきた。
だが、健大高崎もただでは引き下がらない。7回裏、再び俊足の小野寺が出塁すると、5回の攻撃に続いて牽制で誘い出しながらアウトにできず。このケースでは左腕・摺石が先に1塁に投げてしまい、1塁から2塁への送球間に進塁。先に2塁に投げていればアウトなだけに、悔やまれるプレーだった。この後、3塁まで進み、4番山下の犠飛で同点。健大高崎にとっては大きな1点となった。
そして9回、この日最後の得点が両チームに入る。福井は当たっている3番井上がヒットで出ると、4番の山岸が力でレフトオーバーに持っていくタイムリー2塁打。しかし、この後を健大高崎がしのいだことが大きかった。
9回裏、2番小野寺・3番安里が出塁すると、1アウト2,3塁で健大高崎の機動力が威力を発揮する。2塁の安里がわざとよそ見をして挟まれる間に3塁の小野寺が猛然とホームへ突っ込んで生還。摺石は小野寺に終始翻弄された格好になった。
その後も、延長戦は白熱した攻防。11回裏には摺石が3四死球を出し、限界かとも思われるなか何とか踏ん張り、2番手の氏家は力のある速球で4回を2安打に抑えた。また、健大高崎も一度降板していたエース伊藤が最後までコントロールを失わず投げ切った。福井としては15回表、佐藤が3塁打を放ちながら、送球の乱れを見てホームに突入し、アウトになったプレーが悔やまれた。
まとめ
さて、再試合だが、両チームのエースは疲労困憊であり、先発は難しいだろう。福井は氏家、健大高崎は小野、竹本の投球がカギになる。お互い持ち味は出し切り、相手の戦い方も熟知したなかでどう対策を練るか。ひとつ予想できるのはおそらく再び点を取り合う展開になるだろうということである。
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