• 2020年交流試合 広島新庄vs天理(2日目第1試合)

    2021年02月21日

    大会2日目第1試合

    広島新庄

    1 2 3 4 5 6 7 8 9
    0 0 0 2 1 0 0 1 0 4
    0 1 0 1 0 0 0 0 0 2

    天理

     

    広島新庄  秋田→秋山

    天理    庭野→達

    前年秋の近畿大会の優勝校・天理と試合巧者の広島新庄の試合は1点を争う好ゲームに!終盤に加点した広島新庄が接戦を制し、勝利を飾った。

    試合

    天理は前年秋の奈良大会準決勝で智辯学園に大敗したが、近畿大会で勝ち上がりながら成長。報徳学園、履正社、大阪桐蔭と錚々たる相手を下して優勝を飾った。投手陣はエース庭野と長身の2年生右腕・が中心。庭野はボールのキレ、は角度を武器とする。打線も1番下林を中心に強力。眼鏡がトレードマークの2年生・は近畿大会決勝から神宮大会まで3試合連続ホームランを放って覚醒した。12試合で20ホームランを放ち、神宮大会では優勝した中京大中京とも9-10と互角に打ち合った。勝ちながら強くなってバイオレット軍団が聖地の戦いに臨む。

    対する広島新庄は昨秋の中国大会ベスト4ながら勝負強いチーム。チーム打率は3割9分と高く、盗塁や犠打など機動力を活かして攻めるのが持ち味のチームだ。スタメンに左打者が8人も並んでいるのも特徴的だ。また、広島のチームらしくディフェンスの堅さが持ち味で、競り合いに強さを発揮するチームだ。投手陣は2年生の秋山秋田の左腕2枚看板が軸。ともにコントロールには自信を持ち、大崩れはしない。走攻守そろったしぶとい野球で近畿王者に挑む。

     

    天理の先発は3年生エースの庭野。体格は大きくないが、角度のある球筋が武器であり、140キロ台の速球と縦に落ちるスプリットを武器に試合を作る能力に長けている。序盤。左打者主体の広島新庄のしつこい打線を相手にストレート主体の投球で勝負していき、バックの好守備もあって序盤3回をランナーを出しながらも無失点で切り抜ける。

    対する広島新庄は3年生左腕の秋田が先発。初回を無失点で立ち上がるが、2回裏に先頭の6番田中勝に四球を与えると、7番田中輝は強攻策で三遊間を破る。天理の積極的な攻撃に動揺したか、秋田はけん制悪送球でランナーを3塁まで進めてしまう。秋田はストレート主体の投球で2アウトまでこぎつけるが、1番下林の打席で振り逃げの間にランナーが生還。天理が1点を先行する。

    3回までランナーを出しながらもなかなか得点できなかった広島新庄だが、4回表に攻撃がやっと機能する。先頭の6番明光が死球で出塁すると、7番瀬尾は強攻策でランナー1,2塁。序盤から両チームの積極的な攻撃が光る。犠打で1アウト2,3塁とすると、9番秋田はファーストを強襲するタイムリー内野安打を放ち、同点に追いつく。

    この回ややボールが高めに浮きだした天理・庭野に対して広島新庄は続く1番大可がストレートをきっちりとらえてライトに犠飛を放ち、勝ち越し。中盤に入って相手エースの攻略に成功した。

    逆転された天理だが、その裏にすかさず反撃する。1アウトから7番田中輝が四球で出ると、9番庭野がヒットでつないで1,2塁とチャンスを拡大。ともに両チームの投手が打者としてヒットを放つ。9番杉下の犠打で2,3塁となると、1番下林の打席で暴投が飛び出して同点に。広島新庄は2点ともタイムリーなしで得点を奪われる。

    なかなか持ち味のディフェンスで踏ん張れない広島新庄だが、5回表に再び打線が援護点をもたらす。先頭の4番杉井が四球で出塁すると、犠打で1アウト2塁。ここで6番明光がストレートを詰まりながらも右中間に落とし、センターへのタイムリー2塁打として1点を勝ち越す。庭野の制球の乱れに付け込んで、この試合2度目のリードを奪う。

    このリードでようやく広島新庄の守備にも落ち着きが生まれたか、5回以降は前年秋の近畿を震撼させた天理打線を抑え込んでいく。秋山は積極的に振ってくる天理打線に対して、恐れることなく得意のストレートをインサイドに投げ込んで立ち直りを見せる。7回からは2番手で登板した左腕・秋田が登板し、秋山と同様に左腕から力のあるボールを投じて天理打線を封じる。

    追加点の欲しい広島新庄は8回表、疲れの見える庭野から先頭の7番賀谷が2塁打で出塁。犠打で1アウト3塁とすると、1番大可がタイムリーを放って1点を挙げる。賀谷大可はともにスライダーをとらえ、終盤に入って庭野のボールに完全に対応し始めた。

    最終回、天理は2番手で長身の2年生が登板。角度のあるボールを武器に広島新庄打線を無安打2三振で抑えた。反撃の流れになるかと思われたが、広島新庄の2番手・秋山も最後まで好投。130キロ台ながら伸びあがるようなキレのあるボールで天理打線を抑えきり、広島新庄が4-2で近畿王者の天理を下した。

    まとめ

    広島新庄は持ち味のディフェンス力で天理打線を封じ切って快勝。広島新庄らしい野球で1勝を手にした。秋田秋山の両左腕は球速以上に力のあるボールで天理の長打力ある打線を抑え、内外野も中盤以降は堅い守りで投手を盛り立てた。打線は積極的な走塁も絡めて庭野から4点を奪取。広島代表らしい手堅くそつのない野球で甲子園に1勝を刻みつけた。

    対する天理はこの日は3年生主体で挑むという方針もあり、といった前年秋に活躍した2年生はあまり出番がなかった。それでも打線の振りの鋭さはさすがであり、エース庭野も粘りの投球を見せて、引き締まった好試合で近畿王者としての意地を見せた。投打の大きな軸が残る新チームに対して、3年生の残した遺産は大きなものとなった。

    8月11日 天理 vs 広島新庄 試合ダイジェスト【2020甲子園交流試合】 – YouTube