• 2021年選手権1回戦 沖縄尚学vs阿南光(4日目第3試合)

    大会4日目第3試合

    阿南光

    1 2 3 4 5 6 7 8 9
    0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
    2 1 0 0 0 1 2 2 × 8

    沖縄尚学

     

    阿南光   森山

    沖縄尚学  當山

    好左腕同士の投げ合いとなった試合は沖縄尚学のエース當山が圧巻のピッチングを展開。阿南光打線を2安打と手玉に取り、2回戦駿出を果たした。

    試合

    県大会を無失点で切り抜けた沖縄尚学・當山と2年生ながら徳島大会を一人で投げ切った阿南光・森山。2人の好左腕の投げ合いが期待されたが、序盤で明暗は分かれることとなった。

    沖縄尚学・當山は立ち上がりからキレのあるストレートと低めに決まる変化球を軸に阿南光打線を寄せ付けない。特にストレートは球速こそ130キロ台だが、打者が明らかに振り遅れており、ゆったりしたフォームとの落差も相まってなかなかとらえるのが難しいボールである。

    これに対して、阿南光の森山は1回裏に簡単に2アウトを奪うが、3番仲宗根を四球で塁に出す。すると、4番知念が高めのストレートをうまく上から被せるようにとらえ、タイムリー2塁打で1点を先制。さらに、5番長浜はインサイドのスライダーをこれもうまく肘をたたんでとらえ、連続2塁打でこの回2点を挙げる。森山もストレートにはキレがあり、悪い投球内容ではなかったが、沖縄尚学の打者の技術が勝った。

    さらに、2回裏にも沖縄尚学は四死球でランナーをためると、2番下地がインサイドのストレートを詰まりながらもライトの落として追加点を挙げる。送りバントのミスなどもあり、少し嫌な雰囲気も出た中での貴重なタイムリーであった。また、沖縄尚学の各打者陣の選球眼がよく、森山の投球数は2回で早くも50球を数えた。

    3点のリードをもらった沖縄尚学・當山はゆとりを持った投球を展開。キレのあるストレートでカウントを稼ぎ、変化球で空振りを奪う投球で阿南光打線に付け入るスキを全く与えない。2回に4番高木に初ヒットを許すも併殺に打ち取ると、4回にも2アウトからのヒットのランナーが盗塁死と全てのイニングを3人で切り抜ける、理想的な流れで攻撃のリズムを生む。

    これに対して森山は沖縄尚学打線の粘りに合いながらも中盤は無失点で踏みとどまる。180㎝の長身から繰り出すボールは角度、球威、キレともに素晴らしく来年以降が非常に楽しみな投手だ。

    ただ、この試合に限っては味方打線からチャンスの生まれる気配もなく、苦しい中での投球となった。中盤以降に再び沖縄尚学打線がつながり始める。6回裏、2番下地のセーフティバントなどで作った満塁のチャンスで3番仲宗根がショート深い位置への内野ゴロを放って1点を追加。さらに7回裏には8番前盛、8回裏には3番仲宗根、4番知念と上位下位関係なく長打が飛び出し、決定的な4点を追加した。

    當山は結局1回から9回まですべて相手の攻撃を3人で片付け、阿南光の攻撃は27人で終了。ヒット2本は許したが、内容的には完全試合に匹敵するほどのペースで投げ切ってしまった。沖縄尚学が投打に阿南光を圧倒し、貫禄の試合運びで2回戦進出を決めた。

    まとめ

    沖縄尚学はエース當山が完ぺきなピッチングで2安打完封。県予選からいい投手だとは思っていたが、想像のはるか上を行く快投であった。ストレートは球速以上にスピード感があり、変化球もコーナーに決まってほとんど失投はなし。これで後ろには県予選で無安打無得点を達成した右腕・美里まで控えているのだから、なんとも贅沢な投手陣である。

    また、打線も沖縄尚学らしいスピード感あふれる攻撃を展開。上位から下位まで選球眼が良く、シャープに振り抜き、勝負所で機動力も絡める野球で好投手・森山を攻略した。森山の179球という球数がいかに苦しめられたかを物語っていた。投攻守走全てにおいてハイレベルな南国の強豪が上位進出を見据えて、まずは快調なスタートを切った。

    一方、阿南光は随所にいいプレーも出ていたが、この日は相手が悪かったとしか言いようがない試合であった。打撃のチームではないだけに、追い上げる展開ではなかなか勝機が見いだせなかったか。ただ、2年生エース森山が残る新チームにはまだ大いに期待が持てるし、野球の町・阿南市から代表の座をつかんだ今年の夏が、また新たなスタートとなるはずだ。

    2021年選手権1回戦予想 阿南光vs沖縄尚学 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    沖縄尚学 vs 阿南光 第103回全国高校野球選手権 大会 ダイジェスト – YouTube