• 2021年選手権1回戦予想 高岡商vs松商学園

    2021年選手権1回戦

    高岡商vs松商学園

    51% 49%

     

    同じ北信越地区でしのぎを削るチーム同士の対戦。ともに甲子園経験豊富な両校であり、序盤から攻撃型チーム同士のせめぎあいが期待される。

     

    松商学園は栗原、渡邉と左右の2枚看板が安定しており、どちらも安定感のある投球が光る。相手打線の特徴に合わせて投手を使い分けることができるのが強みであり、継投策も十分あり得るだろう。特に左腕・栗原はストレートに球威があり、監督の信頼も厚い好投手だ。

    対する高岡商打線は今年も力強さを秘める。2018年は大阪桐蔭、2019年は履正社とともに3回戦まで勝ち進んで全国レベルを目の当たりにしたことで、チーム内の基準も上がったことは間違いないだろう。犠打を絡めてつなぐスタイルも効果的であり、確実に1点1点刻んでいく。1年生で甲子園を経験した1番石黒に注目だ。

     

    一方、高岡商のエースは右の川淵。2018年の左腕・山田や2019年のサイド右腕・荒井と比較すると、オーソドックスなタイプの投手と言える。丁寧な投球内容でコーナーを突き、武器のスライダーで打たせて取るのが持ち味。要所ではカットボールでバットの芯を外すこともでき、大崩れはしないだろう。

    対する松商学園打線は宮下、間中の1,2番を中心に今年も機動力がある。2017年夏に相手守備陣をかく乱して12得点を挙げた打線と比較しても引けを取らないだろう。5番熊谷が3ホームランを放ったようにパワーも兼ね備えており、相手の集中力が欠けた瞬間に一気に畳みかける破壊力がある。

     

    ともに打線は強力であり、投手陣の踏ん張りがカギを握る。ここ数年の経験値で高岡商に若干分があるか。

     

    主なOB

    高岡商…土肥健二(ロッテ)、進藤達哉(大洋)、尾山敦(西武)、干場崇永(ロッテ)、紺田敏正(日本ハム)

    松商学園…上田佳範(日本ハム)、辻竜太郎(オリックス)、田中健太郎(巨人)、深江真登(オリックス)、直江大輔(巨人)

     

    富山 長野

    春  0勝  0勝

    夏  1勝  0勝

    計  1勝  0勝

    対戦は2018年の2回戦の高岡商vs佐久長聖の1試合。高岡商のエース山田が佐久長聖の反撃を振り切り、5-4でベスト16進出を果たした。3年ぶり2度目の両県の対決。今度はどちらが小委rを収めるか…

    思い出名勝負

    2018年夏2回戦

    佐久長聖

    1 2 3 4 5 6 7 8 9
    0 0 1 0 0 2 0 0 1 4
    1 2 0 2 0 0 0 0 × 5

    高岡商

     

    佐久長聖  林→小嶋→北畑

    高岡商   山田

    2018年2回戦で北信越勢同士のマッチアップが実現した。

    佐久長聖は元PL学園の藤原監督が就任して、攻撃型の野球で年々力をつけてきていた。初戦は旭川大高と甲子園史上初めてとなるタイブレークの試合を演じたが、延長14回に勝ち越し点を奪取。3番手で登板した2年生右腕・北畑がストレート主体の投球で好投し、甲子園の歴史に残る1勝を記録した。

    一方、高岡商は2年連続の夏の甲子園。前年夏に東海大菅生打線に打ち込まれたエース山田が最速148キロをマークする速球派に成長した。初戦は佐賀商との商業高校対決になったが。山田が会心の内容で1失点完投。打線も筏、石黒ら昨年の経験者を軸にきっちり得点を重ね、4-1と快勝で2回戦にコマを進めた。

     

    焦点は高岡商の好左腕・山田を佐久長聖の強力打線はとらえられるかであった。

    その佐久長聖は1回裏、キーマンの1番真銅が四球をもぎ取ると、2番上田は強攻策でヒットを放つ。佐久長聖らしい攻撃でチャンスを拡大すると、1アウト満塁まで持っていき、山田を攻め立てる。しかし、ここでギアチェンジした山田は6番鈴木、7番齋藤を力のこもったストレートでねじ伏せ、得点を与えない。

    大きなピンチを脱した高岡商は1回裏に佐久長聖の先発・林から四球でランナーを出すと、巧打の3番中村が高めのストレートを左中間に運んで1点を先制する。ピンチをしのいだ後の得点だけにこの1点は効果絶大であった。

    さらに攻め込む高岡商は2回裏にも下位打線でチャンスメークすると、9番山田、2番鞍田にタイムリー2塁打が飛び出して2点を追加。林の力強いストレートにも全く力負けせず、全国レベルに追いつくために振り込んだ成果が現れていた。

    反撃したい佐久長聖は3回に上位打線の連打を皮切りに1点を返すが、投手陣が踏ん張り切れない。4回裏には2番手の小嶋もつかまり、暴投や野選などでランナーを進めると、スクイズと併殺崩れの間に2失点。好投手・山田を相手に自分たちのミスで取られた得点はなんとも痛かった。

    それでも、中盤になって山田を捕まえ始めた佐久長聖打線は6回裏に代打・樋口の2塁打などでチャンスを迎えると、6番齋藤が初回の汚名返上とばかりに2点タイムリーを放ち、差を2点に縮める。

    この日の山田は初戦ほどは調子が上がらない中でも丁寧な投球を展開。2点のリードを保ったまま9回に突入したが、最終回に佐久長聖打線の猛反撃を受ける。

    投球数が130球を超えて疲れの見える中で、佐久長聖は8番堀北、代打・上原がともに痛烈なセンター前ヒットで出塁。犠打失敗とショートゴロで2アウトに追い込まれるも、2番上田の叩きつけた打球がエラーとなってついに1点差に詰め寄る。さらに一打同点の場面で3番上神を迎えたが、最後は山田が渾身のストレートで三振に切って取り、ゲームセット。しびれる攻防を制した高岡商が1987年以来となる3回戦進出を決めた。

     

    高岡商はその後、3回戦で優勝した大阪桐蔭に敗れたが、1-3と大善戦。翌年も経験者の1番森田を中心に3回戦まで勝ち進んだ。全国で唯一夏のベスト4の経験がない富山県勢だが、その壁を破るのは高岡商になるかもしれない。

    対する佐久長聖も1点及ばずに敗れたが、最後まで高岡商・山田を苦しめた攻撃は見事だった。藤原監督就任後は上田西や松商学園などライバル校に引けを取らない戦いを見せており、1994年夏のベスト4に並ぶ快進撃を期待しているファンは多いはずだ。

    2021年選手権1回戦 松商学園vs高岡商(2日目第3試合) – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

    2018年夏甲子園 2回戦 佐久長聖(長野)vs 高岡商業(富山) 試合ハイライト – YouTube