• 2021年選手権3回戦 明徳義塾vs松商学園(12日目第2試合)

    大会12日目第2試合

    明徳義塾

    1 2 3 4 5 6 7 8 9
    0 1 0 0 0 1 0 0 0 2
    0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

    松商学園

     

    明徳義塾  代木

    松商学園  栗原→渡辺創→今井

    伝統校同士の対決は明徳義塾のエース代木が圧巻のピッチングを展開。初戦で17点をたたき出した松商学園打線をわずか3安打で完封し、4強入りした2016年以来5年ぶりのベスト8進出を決めた。

    試合

    松商学園の先発は2年生左腕の栗原。2回戦が不戦勝だった影響で、実に2週間ぶりのマウンドとなった。先頭の1番米崎にいきなりレフト前ヒットを許すが、明徳の犠打のミスや捕手・野田の好送球による盗塁阻止でまずは1回を無失点で切り抜ける。

    一方、明徳の先発は3試合連続でエース代木。過去2試合と比較してもこの日はボールが非常に切れており、立ち上がり強打の松商学園打線を相手に四球一つを出しながらも、こちらも無失点と好スタートを切る。

    すると、投手戦になるかと思った矢先、エースが自らバットで得点の門をこじ開ける。1アウトから5番代木が真ん中寄りの速球を振り抜くと、打球は浜風など全く関係ないスピードを保って弾丸ライナーでライトスタンドに突き刺さる。高知大会準決勝でもホームランを放った打撃センス抜群のエースが先制点をもたらした。

    この一打で勢いに乗ったか、代木は快調な投球で松商学園打線を封じ込める。上位打線を中心に打撃センスの高い打者が並ぶ松商学園だが、この日が代木のキレのあるボールの前に差し込まれ、なかなかポイントを前にしてとらえることができない。3回にはけん制アウト、5回には犠打失敗の後に併殺で逸機と少ないチャンスも活かすことができず、焦りが募る展開となる。

    すると、この日の明徳はいい意味でらしくない一発攻勢を見せる。6回表、今度は4番加藤がインサイドのストレートを引っ張り込むと、今度は浜風の力も借りて打球がレフトスタンドに飛び込み、1点を追加。バッテリーが放った2本のソロホームランでチームが乗らないわけがなかった。

    それでも、松商学園・栗原はこの日は初戦よりもコントロールは安定し、ピンチを背負いながらも6回を2失点でまとめた。後続の2投手も無失点で踏ん張り、しつこい明徳打線に流れの中での失点は一つも許さなかったのだから、立派な内容であった。

    ただ、この日の主役は自ら一発を放った明徳バッテリーであった。7回には2本のヒットを浴びて、この試合初めて得点圏にランナーを背負うが、代木の投球は崩れない。勝負所でコーナーに厳しいボールを投じ、6番金井がショートゴロで無得点。バッテリー間で1球1球の意味合いがしっかり意思疎通されており、阿吽の呼吸で打者を自分たちの世界に引き込んでいった。

    結局、代木は9回を投げてわずか3安打で松商学園をシャットアウト。前の試合で4人で12安打を放った松商学園の3~6番を5番熊谷の2安打のみに抑え、会心の投球でベスト8進出を決めた。

    まとめ

    1,2回戦は変則左腕・吉村に途中でマウンドを譲った代木だったが、この日は完ぺきな投球で最後まで仁王立ち。馬淵監督をして、「代木に尽きる」と言わしめた圧巻の内容であった。選抜では仙台育英打線を1点に抑えるも、たっぷり10安打を浴び、「まだまだ力が足りない」と反省。あれから4か月が経ち、ライバルの高知・森木にも競り勝ったエース左腕が、今日その実力の高さを全国に知らしめた。

    一方、敗れた松商学園は2週間のブランクが空いて気の毒な面もあったが、この日は相手エースの代木を褒めるしかなかっただろう。惜しむらくは先頭を出した7回の攻撃で、頼みの3番織茂に犠打のサインを出して失敗に終わったことか。おそらく明徳バッテリーが最も肝を冷やして場面だけに悔しい結果になった。

    ただ、初戦で見せた圧巻の攻撃は全国上位レベルであり、長野一の伝統校として存在感は十分に示した大会であった。

    2021年選手権3回戦予想 明徳義塾vs松商学園 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

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