• 2022年選抜準々決勝予想 近江vs金光大阪

    2022年03月25日

    2022年選抜準々決勝

    近江vs金光大阪

    52%    48%

    〇6-2  長崎日大 〇4-0  日大三島

    〇7-2  聖光学院 〇4-3  木更津総合

     

    準々決勝2試合目は近畿勢対決に。昨年の近畿大会準々決勝では金光大阪が6点差を大逆転して勝利したが、この時は近江のエース山田が故障で登板できなかったため、今とは全く状況が異なる。2回戦の戦いぶりを見ると、近江の方にやや余力があるか…

     

    近江のエース山田はフォーム改造によって、もともと球威のあった真っすぐにさらに角度もつき、攻略困難なボールになった。立ち上がりの不安定さはやや不安だが、しり上がりに調子をあげていくため、1試合トータルでは取られても3点までといった印象だ。昨秋の戦いを支えた左腕3人衆の出番も気になるところだが、山田が2回戦を球数少なく完投したことによって、十分余裕を持って臨むことになりそうだ。

    対する金光大阪打線は2回戦で劇的な勝利を飾ったが、木更津総合投手陣を攻略できたとは言いにくい打撃内容であった。センター中心にしぶとくはじき返す打撃がどこまで通じるかだが、山田の威力のあるストレートに対応しつつ、キレのある変化球もケアしなくてはならないので、次戦も厳しい戦にはなるだろう。当たっている4番岸本の前にどれだけチャンスを作って回せるかが重要だ。

     

    一方、金光大阪のエース古川も1,2戦と素晴らしいピッチングを展開。計22イニングを投げてタイムリーを浴びたのは木更津総合戦の13回表だけだ。キレのあるスライダー2種類とタイミングを外すカーブを有効に使い、近江打線を封じたい。2回戦の疲労度が心配なだけに、球数少なくいかに打たせていけるかが重要。捕手・岸本のインサイドワークが浮沈のカギを握る。

    対する近江打線は初戦は湿りがちだったが、2回戦で左打者陣がヒットを連ね、復調の気配を見せた。全員が無理に引っ張らずに逆方向へ打ち返すため、相手投手にとっては実に厄介な打線だ。古川のスライダーに対して、どうミートしていくか、今から楽しみだ。あとはここまで打率2割2分2厘とまだ本領発揮には至っていない大砲・山田の爆発に期待したい。

     

    チームとしての総合力ではもともと少し近江の方が上かと思っていたところに、金光大阪は延長13回の激闘による疲労の爪痕も残ることとなった。金光大阪としては次戦もエース古川を中心とした守りの野球で活路を見出したい。一方、近江は優勝を見据えると、エース山田以外の起用も考えていきたいところだが、まずは目の前の勝利を目指して先発は山田になるだろう。

     

    主なOB

    近江…木谷寿己(楽天)、伊奈龍哉(ソフトバンク)、小熊凌祐(中日)、植田海(阪神)、京山将弥(DeNA)

    金光大阪…愛敬尚史(近鉄)、吉見一起(中日)、植松優友(ロッテ)、陽川尚将(阪神)、田畑智子(女優)

     

    大坂  滋賀

    春  0勝  0勝

    夏  4勝  1勝

    計  4勝     1勝

    昨夏まで大阪勢の4勝負けなしだったが、近江が大阪桐蔭に4点差を逆転して、初勝利を達成。滋賀県勢としては昨夏に続いて対福島県→対大阪府という対戦になる。

    大阪勢の4勝は圧倒したものが多かったが、2015年夏は好勝負となった。初出場の大阪偕星学園と伝統校・比叡山の対決は偕星が1点リードの9回裏に比叡山の主将・河合がレフトに意地の同点打を放ち、土壇場で振り出しに。なおもサヨナラのチャンスだったが、ここを偕星の左腕・光田が踏ん張ると、延長10回に2アウトランナーなしから6連打を猛攻を浴びせて豪快に勝利をかっさらった。

    4強へ向けて譲れない近畿勢同士の一戦。勝つのはどちらか…

    思い出名勝負

    2021年夏2回戦

    大坂桐蔭

    1 2 3 4 5 6 7 8 9
    3 1 0 0 0 0 0 0 0 4
    0 0 1 1 1 0 1 2 × 6

    近江

     

    大坂桐蔭  竹中→川原

    近江    山田→岩佐

     

    2021年の2回戦で早くも近畿の強豪同士がつぶし合うカードが実現。このカードの勝敗が優勝争いに大きく影響することとなった。

    大坂桐蔭は選抜で智辯学園との近畿勢対決に敗れ、選抜では初めてとなる初戦敗退を喫することとなった。雪辱に燃えるナインは、激戦の大阪大会を勝ち抜くと、甲子園では花田、前田、藤原の3ホームランで東海大菅生を圧倒。雨中の中で、制球難を克服したエース左腕・松浦(日本ハム)が粘り強く投げ抜き、降雨コールドではあったが、選抜の雪辱を果たす勝利を飾っていた。目指すところはもちろん、さらなる上位進出であった。

    一方、近江は春先までチーム状態が一向に上がらず、名将・多賀監督も悩みに悩んでいたチームだった。しかし、選手同士で話し合って、基本練習を徹底すると、徐々に状態は上向いていった。2年生エース山田、3年生右腕・岩佐はともに140キロ台後半の速球と落ちる変化球を持ち、盤石の投手力。打線も初戦で6番島滝にホームランが出るなど、日大東北投手陣から8得点を挙げ、投打ともに絶好調で王者へと挑戦することとなった。

     

    近江は2年生エース山田、大阪桐蔭は前の試合でリリーフ登板した竹中が先発。試合は立ち上がりから大きく動いた。

    大坂桐蔭は1回表、1アウトから2番藤原がレフト前ヒットで出塁。初回からじっくり選球してくる桐蔭の打者に対して山田は制球が安定せず、2四球を与えて麺類のピンチを招く。打席には6番宮下。選抜までは3番を務めていたが、怪我で調子を崩し、この夏は6番に打順を下げていた。しかし、苦しんできた男が外角のボールを見事のとらえると打球はレフト線に弾む3点タイムリー2塁打となり、大阪桐蔭が初回にいきなり3点を先制する。

    これに対して、大阪桐蔭の先発・竹中も初回から制球が定まらず2四球を与えるが、4番山田を併殺に打ち取って難を逃れる。直後の2回表には8番松尾がストレートをセンターバックスクリーンに運び、4-0。2回までは完全に大阪桐蔭の流れで試合が進む。

    しかし、劣勢になった近江はここから大阪桐蔭・竹中をじわじわと攻め立てていく。1アウトから9番明石がショートへの内野安打で出塁すると、続く1番井口の打席で執拗に足で揺さぶりをかける。フルカウントに持ち込んでからの7球目を井口がライトへ運んでエンドランを成功させると、2番西山は2球目でスクイズを敢行。これが見事に決まり、近江が1点を返す。

    まだ点差のある場面だったが、この得点が近江のエース山田に息を吹き返させた。コントロールに苦しんでいたのが一転、変化球が低めに決まるようになり、大阪桐蔭打線を鎮火していく。今年もタレントぞろいの大阪桐蔭打線だが、山田は丁寧な投球で立ち向かい、バックも好守備で一つ一つ確実にアウトを積み重ねた。

    エースの好投に呼応して打線も奮起する。4回裏には5番新野の会心のホームランで1点を返すと、6回裏には竹中の制球の乱れに乗じて満塁とし、4番山田の犠飛でさらに1点。近江打線は中盤になっても制球の安定しない竹中に対し、悪球に手を出さずにじっくりと打者優位のカウントを作っていった。

    ただ、それでも言い方を変えれば各イニングを1点でしのいでいった竹中の粘投は評価に値する。しかし、味方打線が山田→岩佐のリレーの前に追加点を上げられない。7回表には2番藤原が3塁打を放って、チャンスを迎えるも、頼みの主将・池田が三振。試合の流れは確実に近江に傾いていた

    そして、7回裏ついに近江が試合を振り出しに戻す。ライト前ヒットの1番井口をエンドランで進塁させると、2アウト1,2塁となってこの日ホームランを放っている5番新野を迎える。新野は竹中の甘く入った変化球をしっかりためてライト前へ運ぶと、ライト花田のバックホームも間に合わず、井口がホームイン。追いついたものと追いつかれたものの雰囲気の差は歴然であった。

    8回表に、島滝の好送球の前に大阪桐蔭の盗塁が失敗に終わると、西谷監督は竹中に代えて右腕・川原を送る。しかし、一度火のついた近江の攻撃は止まらない。

    先頭の7番春山のショートゴロ失策のあと、川原は近江の犠打を連続で失敗させて2アウトを奪うが、1番井口、2番西山が粘り強く選球して四球を獲得。2アウト満塁のビッグチャンスで3番山口は追い込まれてからのアウトコースのストレートをものの見事にライト線にはじき返し、2者生還。近江の粘り強い攻撃がついに高校球界の王者を飲み込んだ瞬間だった。

    大坂桐蔭は最終回も近江の2番手・岩佐のスライダーをとらえきれず、3者凡退。結局3回以降は大阪桐蔭打線をわずか2安打に抑えた近江が、逆転で大きな大きな1勝をものにした。

    近江・多賀監督にとっては甲子園で指揮を取った中でも、最もうれしい勝利だったのではないだろうか。一時は4点のリードを許しながらも腰を据えて1点1点積み重ねていっての逆転勝ち。エース山田、2番手・岩佐ともにスライダーと真っすぐで真っ向勝負して抑えたことも大きな自信になるだろう。同じ近畿で見上げ続けてきた王者を下しての逆転勝ち。その後、勢いに乗って4強まで勝ち進んだことを考えると、近江高校として新たなステージに上る勝利であった。

    一方、大阪桐蔭は敗因を上げれば3回以降の攻撃になるだろう。先発の竹中は再三ピンチを招きながらも1点ずつで踏ん張っていたが、打線が近江投手陣のスライダーに対応できず、追加点を上げられなかったことが痛かった。4点のリードを得たことでかえって受け身になってしまったのかもしれないが、やはり王者として常に挑戦を受け続ける立場は相当厳しいものなのだろう。2021年は選抜でも智辯学園に敗れており、同じ近畿勢に春夏ともに屈することとなった。

    2021年選手権2回戦予想 大坂桐蔭vs近江 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

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