【好投手列伝】兵庫県篇記憶に残る平成の名投手 1/4 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
【好投手列伝】兵庫県篇記憶に残る平成の名投手 3/4 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
【好投手列伝】兵庫県篇記憶に残る平成の名投手 4/4 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
福沢卓宏(滝川第二→中日)
1999年に春夏連続出場を果たした滝川第二の絶対的エース。選抜では前年4強の明徳義塾に悔しいサヨナラ負けも終盤に2点差を追いついて好試合を演じたことで自信も得た。夏はチーム打率4割を記録した強力打線を従えて優勝候補として乗り込むと、初戦は岡本・朝倉(中日)を擁した東邦に9回サヨナラ勝ちで初戦突破。前年から続いた兵庫勢の初戦敗退記録を6でストップさせた。
その後も、徳島商、長崎日大と強豪を相手に打たれながらも踏ん張って8強に進出。しかし、準々決勝の岡山理大付戦は先を見据えて福沢をリリーフに回す作戦が裏目に。序盤に奪われたリードを挽回できないまま、甲子園を後にした。
1999年夏は複数投手性が叫ばれた中にあって、上位進出校がほとんど一人エースで勝ち上がるという珍しい大会に。滝川第二や3回戦で桐生第一に逆転負けした静岡など継投策を用いたチームから敗れていった。今でも滝川第二が福沢を先発起用させていればあるいは優勝もありえたのではないかと思ってしまう。
1999 福沢卓宏 岡本浩二 甲子園-夏 – YouTube
山脇大輔(東洋大姫路)
東洋大姫路のエースとしてチームを選抜の舞台に導いた小さなサブマリン。2年秋の近畿大会ではのちに豪打で夏の甲子園を制覇する智辯和歌山打線を1点に封じて初戦敗退させている。甲子園では初戦で好投手・摂津(ソフトバンク)を擁する秋田経法大付に対して、内外角を丁寧かつ強気に攻める投球で1失点完投で勝利を収めた。
2回戦は優勝した東海大相模を相手に初回に相手の4番今森に2ランを浴びるも、9回を3点に抑える好投。この大会で東海大相模を最少得点に抑え込んだ。
[プロ 野球 ハイライト] 2000 第72回 選抜ハイライト 東洋大姫路VS秋田経法大 – YouTube
橋本剛(育英)
2000年に春夏連続出場を果たして育英のエース。低めを突く制球力が光り、2年秋の近畿大会を制して、橋本自身も防御率は出場校の投手中で2位をマークした。しかし、選抜では開幕戦で国学院栃木の機動力野球にかき回されて6-10と初戦敗退。
雪辱を期した夏は奇しくも選抜と同様に開幕戦に登場すると、今度は落ち着いた投球で秋田商に8-1と快勝を収めた。その後は打線の援護もあって4強に進出。機動力豊かな打線と安定感あるエースを擁したこの年のチームは優勝した1993年に勝るとも劣らない好チームであった。
真田裕貴(姫路工→巨人)
2001年の選抜に出場した姫路工のエース。初戦で夏に全国制覇を果たす日大三打線につかまって5-8と初戦敗退を喫したが、小倉監督をして「今でも甲子園で対戦した投手の中でNo.1は真田君」と言わしめる投球を見せた。ストレートは140キロを超えてキレも球威も抜群。決め球のスライダーもキレッキレであり、大会序盤の登場ではあったが、それまで登場した全投手のなかで頭一つも二つも抜けたピッチングを見せた。
これだけのボールを投げているのに、原島・内田(ヤクルト)にホームランを浴びるなど、13安打8失点。なんでこんなに打たれるのか?と思ったが、夏の日大三の豪打で答えが出た。それだけハイレベルな攻防だったということだろう。
グエン・トラン・フォク・アン(東洋大姫路)
1年生の夏に名門校に彗星のごとく現れたベトナム人左腕。兵庫県予選では坂口(ヤクルト)擁する神戸国際大付、真田(巨人)がエースの姫路工と選抜出場校を連破して出場権をゲット。足を高々と挙げる躍動感のあるフォームから投げ込むキレのあるボールを武器に、甲子園でも3回戦まで進んだ。
最終学年は押しも押されぬエースとなって選抜に出場。3回戦では前年の選抜で準優勝した鳴門工打線をわずか1安打で完封し、準々決勝では花咲徳栄と歴史に残る延長引き分け再試合の激闘を演じるなど、3番兼エースとして甲子園で躍動した。
上本博紀vsフォク・アン 広陵×東洋大姫路 2003年 春のセンバツ 高校野球 – YouTube
大谷智久(報徳学園→ロッテ)
報徳学園に28年ぶり2度目の選抜優勝をもたらしたタフネス右腕。甲子園では強豪ばかりを相手に5試合を完投。優勝候補筆頭と言われながらも、大会序盤からヒットを打たれるが目立ったが、持ち味の高めのストレートを活かして粘り強く投げ抜き、春の近畿大会まで公式戦負けなしで勝ち進んだ最強チームを牽引した。
その後は早稲田実、トヨタ自動車でも全国制覇を経験。アマチュア時代にすべてのカテゴリーで優勝を経験したエリート右腕は、ロッテにプロ入りしてからも貴重な中継ぎ右腕として活躍した。
激戦ブロック 2002年選抜 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
大谷智久 悲願の優勝!報徳学園×鳴門工 2002年 春のセンバツ 高校野球 – YouTube
大前一樹(社)
2004年の選抜に登場した完成度の高い2年生左腕。社は初出場ながら近畿大会で準優勝の実績を引っ提げ、有力校として甲子園に乗り込んだ。初戦の福井戦は大前が序盤から三振を奪ってリズムを作り、福井に5-1と快勝。伸びのある真っすぐとスライダーで結局17三振を奪い、甲子園初勝利を記録した。スライダーの制球が素晴らしく、安定してカウントを作れる大前の投球は大崩れする心配がなかった。
2回戦は鵡川、準々決勝は福岡工大城東と強打のチームを相手に延長戦で辛勝。豪快に振ってくるチームに対して、大前は押すところは押し、かわすところはかわす投球で終盤まで最少失点で踏ん張った。準決勝では名電のバント作戦にかく乱されて2-3と惜敗したが、先輩・坪井(ロッテ)との左腕2枚看板は大会でも屈指の投手力であった。
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