【好投手列伝】山形県篇記憶に残る平成の名投手 1/2

平成の名投手

【好投手列伝】山形県篇記憶に残る平成の名投手 2/2 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)

笹原吉雅(日大山形)

日大山形を1979年以来13年ぶりにベスト16まで導いた剛腕。初戦は2年連続出場の柳ヶ浦と対戦。力自慢の柳ヶ浦打線に対してストレートで真っ向勝負し、2桁安打を浴びながらも1失点完投で退けた。ストレートを狙われているとわかっていながらもストレートで押し切る気の強さが光った。2回戦でも延岡工を11-2と大差で下し、ベスト16に進出。日大山形は翌年も大分工を初戦で下しており、九州キラーであった。

笹原は続く3回戦の北陸戦で終盤にホームランを浴びて力尽きたが、最後まで直球勝負を貫く姿は清々しさを感じさせるものであった。

1992 2回戦 日大山形vs延岡工 74回 H4 甲子園 – YouTube

三浦泰揮(酒田南)

酒田南に甲子園初勝利をもたらした2年生左腕。過去2回は強打の智辯学園、選抜Vの沖縄尚学と相手に恵まれなかったが、この年は益田東と互角以上にやり合える手ごたえは感じていた。

しかし、1回表にエース伊藤が3者連続でタイムリー2塁打を浴びるというまさかの展開に。ここで三浦が初回からロングリリーフでマウンドを務めると、左腕からのカーブを武器に益田東打線を封じ込める。打線も終盤にファウルフライからのタッチアップで得点を奪うなど、したたかな攻めで逆転し、酒田南が3度目の出場で待望の初勝利をものにした。

三浦は続く2回戦でも長崎日大打線を粘りの投球で3点に封じ込める好投を見せ、敗れはしたが、全国の高校野球ファンにその投球を深く印象付けた。

[Baseball Highlights] 2000【熱闘】OP酒田南vs益田東 – YouTube

小林賢司(酒田南→オリックス)

2004年、2005年に2年連続でベスト16に入った酒田南だが、チーム力は最もt充実していたのは2002年だったのではないだろうか。好打者・長谷川(ソフトバンク)を中心とした強力打線で東北大会、山形大会を勝ち上がり、春夏連続出場。投手陣を牽引した2年生エース小林は長身から繰り出す角度のある速球を武器に、好投を見せた。

甲子園では選抜で鳴門工(同大会準優勝)、夏は明徳義塾(同大会優勝)と相手に恵まれず、初戦敗退。しかし、小林は夏の明徳義塾戦では終盤まで強力打線を1点に抑える好投を見せた。明徳のしたたかな攻めに屈したが、力勝負ではむしろ勝っている印象を抱かせたピッチングであった。

【7回ウラから】2002 第74回選抜 1回戦 鳴門工 vs 酒田南 平成14年 – YouTube

佐藤淳(東海大山形)

金沢1-6山形(31日)/8回に畳み掛ける | スポーツニュース ...

2004年の選抜で東海大山形を春夏通じて初のベスト8に導いた右腕エース。決して大柄な体格ではないが、抜群のコントロールとキレを武器に前年秋の東北大会では準優勝を達成。決勝では当時最強の戦力を誇っていたダルビッシュ擁する東北に立ち向かい、敗れはしたものの3失点完投と好投を見せた。

甲子園では初戦で名門・報徳学園と対戦。2年生エース片山(楽天)との投げ合いとなったが、佐藤はコーナーに丁寧に投げ分ける投球で報徳打線を寄せ付けない。6回以降、4番土谷の先制ホームランなどで奪った3点を守り抜き、3-2で一昨年の選抜優勝校を退けた。続く2回戦でも金沢を1失点で完投し、8強入り。長らく山形県勢が敗れなかった壁を突き破った功績は今なお讃えられて然るべきものだろう。

【山形県勢春夏通じて初のベスト8】2004 第76回選抜 2回戦 東海大山形 vs 金沢 平成16年【金沢中盤の好機を生かせず】 – YouTube

片山マウリシオ(羽黒)

前年に日大山形が初の8強入りを果たした山形県勢。その勢いに乗って、翌年初めて4強までコマを進めたのが新鋭校・羽黒であった。日系ブラジル人が活躍するチームの象徴だったのがエース片山マウリシオだった。

キレのある速球と決め球のチェンジアップを武器とする技巧派右腕は、初戦で2年連続出場の八幡商を相手に好投を披露。好投手・上田との投げ合いを制し、延長12回サヨナラ勝ちを呼び込んだ。その後も、機動力野球の如水館、左の好打者の多い東邦と強豪校の打線を抑え込んで4強に進出。マウンドで十字を切る仕草も合わせて、強烈な印象を刻み付けた。

【アメリカンスタイルの羽黒野球】2005 77回選抜 2回戦 羽黒 vs 如水館 平成17年【かわされた如水館打線 羽黒・片山攻略できず】 – YouTube

 

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