【好投手列伝】愛知県篇記憶に残る平成の名投手 1/3 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
【好投手列伝】愛知県篇記憶に残る平成の名投手 3/3 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
長峰健太(東邦)
2年春、3年夏と2度甲子園のマウンドを踏んだ右腕。2年の選抜ではエース左腕の川畑の代わりに先発に起用されたが、開幕戦の緊張もあってか東海大四打線につかまった。リベンジを期す最後の夏は県大会決勝で、前年秋の東海王者の中京大中京を4-2と接戦で下し、代表権を獲得した。
甲子園では初戦で西岡剛(ロッテ)を擁する大阪桐蔭との強豪対決に。プロ注目の強打者に2安打を打たれ、試合中に「西岡はもう抑えられないな」と東邦バッテリーは感じたが、冷静さを失わずに後続を抑え、3失点完投で初戦突破を果たした。
丸山貴司(愛工大名電→ヤクルト)
2003年、2004年と2年間愛工大名電のマウンドを守った好左腕。長身から繰り出すカーブを武器に、最終学年では東海大会、神宮大会を制覇した。2003年間までは前評判が高い中でも勝ち上がれない大会が続いていたが、開幕戦で立命館宇治との接戦を制すると、その後は岡山城東・出原、秋田商・佐藤剛(広島)、社・大前と好投手との投げ合いをことごとく制して決勝まで勝ち上がった。
特に準決勝の社戦では最終回に相手の同点スクイズを高めのカーブで外すという、江夏豊ばりの凄技を見せて決勝への舞台を切り開いた。決勝は先発を回避することとなり、済美とのクロスゲームに敗れたが、自ら追撃のタイムリーを放ち、最後まであきらめない戦いを見せた。
2004年選抜高校野球決勝戦 済美VS愛工大名電 – YouTube
岩田慎司(東邦→中日)
ダルビッシュ有など好投手が多く顔をそろえた2004年の選抜大会において、とかくストレートに絞って話せば、ダントツNo.1は岩田投手だったのではないだろうか。初戦で前年王者の広陵との対戦になったが、ホップするようなストレートの前に上本(阪神)ら好打者を擁した打線は全く対応できず。9-1と試合前の予想を覆す大差で東邦に軍配が上がった。
その後、2回戦では優勝した済美の強力打線にも3番高橋(阪神)のタイムリーによる1点しか与えず。この大会済美の打線をまともに封じ込めたのは岩田の右腕だけであった。
激戦ブロック 2004年選抜 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
小椋健太(中京大中京)
中京大中京に4年ぶりの夏をもたらした剛腕。県大会準決勝で選抜準Vの愛工大名電の強力打線を球威十分のストレートを主体に5安打1点に抑え込むと、決勝では豊川の好左腕・森福(ソフトバンク)にも投げ勝って大舞台への切符をつかんだ。甲子園でも投げっぷりのいいピッチングで、明豊・浦和学院・東海大翔洋を倒して8強入り。大藤監督をして、「たたき上げ」と評された実戦派の好チームを引っ張り、エースとしての役割を果たした。
浦和学院vs中京大中京 2004年夏 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
小椋健太(中京大) 2008ドラフト候補 – YouTube
斉賀洋平(愛工大名電)
2年時の選抜決勝で先発のマウンドに立ちながらも、済美打線に序盤からつかまってKOされた斉賀洋平。1年の時を経て、絶対的エースとなって甲子園に帰ってきた。秋の東海大会優勝、神宮大会準優勝と実績を十分積み上げると、選抜では大産大付、宇部商とともに連続完封。140キロ台の速球と変化球を安定して低めに制球し、抜群の安定感を見せた。
すると、主将・柴田(オリックス)、佐々木、小島ら昨年の経験者に2年生4番堂上直(中日)を加えた打線が準々決勝以降爆発。昨年まで多用していた犠打に強気の走塁や強打も積極的に絡め、天理・神戸国際大付と近畿の優勝候補を圧倒した。斎賀自身は準決勝の神国戦こそ打ち込まれたが、決勝では再び復調。愛工大名電史上初の優勝投手に輝いた。
⚾【平成17年】愛工大名電 vs.神村学園 【高校野球・決勝】 – YouTube
木下達生(東邦→日本ハム)
2005年選抜で大会屈指の好投手として注目された右腕。好捕手・水野(中日)と組むバッテリーはチームに安心感を与え、秋の愛知大会、東海大会を順当に勝ち上がって選抜切符をつかみ取った。初戦は奇しくも同じ本格派の若竹(阪神)を擁する育英と対戦。互いに譲らぬ投手戦は延長10回裏に女房役・水野のサヨナラ打で東邦が1-0とサヨナラ勝ちを収めた。
続く2回戦は関東王者の東海大相模と激突。2年生スラッガーの田中大(巨人)に2試合連続となるホームランを浴びたものの、それまで使用していなかったフォークも交えて、失点はすべて最少失点に抑え、7-3と快勝を収めた。準々決勝では羽黒の4番佐藤に攻略されて、5-1と敗れたが、試合後に「今日は東海大相模戦と違ってフォークは使用していませんから」と一言。自分が認めた相手にはすべてを出し尽くすのだという、投手としての強烈なプライドを覗かせた。
東邦vs育英 2005年選抜 – 世界一の甲子園ブログ (kosien.jp)
堂林翔太(中京大中京→広島)
2009年の夏の甲子園を強打で制した中京大中京。4番を務めた堂林はその柔らかく、かつ力強い打撃が注目されたが、エースとしてピッチングでもチームを牽引していた。140キロ台の速球と変化球を安定して低めに集めることができ、高校生ではかなりハイレベルな投手だった。大会序盤はなかなか調子があがらなかったが、準々決勝の都城商戦あたりから復調。準決勝ではのちのメジャーリーガーの菊池雄星(マリナーズ)に堂々と投げ勝った。
どうしても決勝の日本文理戦の9回表がフォーカスされてしまうが、そこに至るまでのエースとしての役割は十分果たしていた。
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