長谷川裕城(鳥取西)
1993年に鳥取西を春夏連続出場に導いた小さな大エース。選抜ではプロ注目の秋田経法大付の左腕・小野(巨人)に投げ勝ち、鳥取県勢に実に60年ぶりとなる選抜の勝利を呼び込んだ。小柄な体ながら小気味いい投球を見せ、夏の大会も初戦の不二越工戦で完投勝利をマーク。3回戦では敗れはしたものの、強打の京都西打線を2点に抑える好投を見せた。
河野晃慶(八頭)
2003年に鳥取県勢として10年ぶりの勝利をもたらした八頭のエース。県大会でチーム打率4割をマークした小山の強力打線を相手に8回まで粘りの投球で2点に抑え込むと、終盤に打線が集中打を放って見事な逆転勝利を演じた。2回戦も伝統校の静岡打線を相手に粘りの投球で3点に抑えて完投。目立つスピードや球威はなくとも、我慢強い投球で投げ抜いた。
2003 夏 八頭VS小山 8回2死走者無からの逆転劇 – YouTube
平木良典(八頭)
2008年の選抜で快投を見せた八頭のエース。初戦は選抜準優勝の経験もある宇都宮南が相手だったが、打者のインサイドを突く大胆な投球と決め球のスライダーを武器にわずか79球で3安打完封し、八頭に2003年夏以来の甲子園勝利をもたらした。3回戦は近畿王者の東洋大姫路が相手だったが、9安打を浴びながらも1点に抑える好投。大会屈指の右腕・佐藤翔太に負けない投球を見せた。
鈴木大(鳥取西)
鳥取西史上でも最高の投手ではないかと思われる本格派左腕。春季関東大会で優勝した木更津総合打線を相手に、140キロ台を何度もマークしたストレートで真っ向勝負し、7回まで1失点で踏ん張った。8回裏に集中打を浴びて1-6で敗退したが、躍動感のあるフォームからのスピードボールは初戦敗退でもインパクト十分だった。
平田祥真(鳥取城北)
鳥取県勢として1993年の鳥取西依頼、19年ぶりの春夏連続出場を果たした鳥取城北のエース。特に秋は中国大会を初制覇し、神宮でも近畿王者の智辯学園に逆転勝ちと快進撃を見せた。選抜は開幕戦で三重に惜敗したが、夏は香川西打線に2桁安打を浴びながらも1失点完投。真っ向から投げ下ろすストレートを武器に鳥取城北に甲子園初勝利をもたらした。
鳥取城北vs三重 ダイジェスト(第84回選抜・1回戦) – YouTube
難波海斗(鳥取城北)
第100回の記念大会で甲子園通算100勝を達成した龍谷大平安。その100勝目を挙げた試合で惜しくも伝統校を相手に敗れてしまったが、鳥取城北・難波の投球は素晴らしかった。県大会で強打を誇った平安打線を相手にキレのあるストレートと落ちるボールを織り交ぜて、2点に抑える好投を披露。最後はサヨナラ負けを喫したものの、終盤に足をつりながらも投げ抜いた姿はエースそのものであった。
龍谷大平安 鳥取城北 ! 第100回全国高校野球選手権大会 第 2018年8月11日土 – YouTube
森下祐樹(米子東)
2019年に春夏連続出場を果たした米子東のエース。過去には選抜準優勝の経験もある伝統校を久々の大舞台に導いた。選抜では神宮優勝の札幌大谷に、夏は強打の智辯和歌山にともに敗れて初戦敗退に終わったが、多彩な変化球を活かした技巧的な投球は見ごたえがあった。特に夏の智辯和歌山戦は5回まで大会屈指の強力打線を1点に抑え、あわやと思わせる展開を見せた。
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