高田萌生(創志学園)
【甲子園戦績】
3年春 〇5-1 東海大甲府
●1-5 高松商業
3年夏 ●8-11 盛岡大付
今年の中国地区N0,1投手。松坂2世の呼び声高く、その投げ方は松坂そっくり。こういう投げ方の投手は2002~2003年の福井の藤井投手(元ロッテ)以来で懐かしい感じもした。ゆったりとした指導からしっかり胸を張って投げおろすストレートは150キロを記録。そして、試合終盤でもスピードが落ちないところも素晴らしい。
松坂2世と言われているが、投球フォームに関しては高校時代の松坂より下半身主導で投げられている。松坂は背筋に頼った投げ方をしていたが、高田は下半身に引っ張られて上半身が動くフォーム。この投げ方ならばけがをすることも少なくて済むだろう。
また、スライダーの切れも素晴らしい。こちらは松坂に比べると劣るが、それでも縦・横2種類のスライダーを状況に応じて使い分けられており、選抜では真っすぐが走らない中でも変化球主体でしのぎ切る場面が見られた。
課題を挙げるとすれば対バッターの嗅覚か。神宮大会でも選抜でも相手が真っすぐを待っている場面で1,2の3でストレートを投げてしまい打ち込まれた。特に選抜の高松商業戦では美濃に満塁走者一掃の二塁打、植田弟に2ランホームランと1イニングで5失点を喫し、この回のみの失点で敗れてしまった。試合の勘所をわきまえて、状況に応じてかわす投球ができるか。このあたりが高3時は甲子園全勝で終えた松坂との差となるだろう。
課題はあるが、持っているボール・馬力は素晴らしく、ドラフトでも上位で消えそうな選手である。
選手のその後
読売ジャイアンツからドラフト5位指名。
2020年は1軍での活躍が期待されます。
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