【甲子園戦績】
3年夏
〇5-3 九州学院
●2-11 東海大相模
2015年夏、今や令和の3冠王となった村上宗(ヤクルト)を1年生で4番に据えた、秋の九州王者・九州学院の打線は強力であった。秋まで4番を張っていた松下を7番に回し、村上の周りを長谷川、友田、柳内といった経験豊富な上級生で固めていた。
その九州随一の打線を真っ向からねじ伏せたのが、北信越屈指の実力派右腕・小孫だった。140キロ台中盤の速球と多彩な変化球を効果的に配する大人の投球で、打線の分断に成功し、終わってみれば5安打3失点で完投勝ち。2回に松下に浴びた先制タイムリー以外は決定打を許さず、村上宗隆の夏はわずか1試合で幕を閉じた。
その後、創価大、鷺宮製作所と強豪チームを経て、今年念願のプロ入りを達成。同級生の中には甲子園で投げ合った伊勢(DeNA)や小笠原(中日)のようにすでにチームの中核になりつつある選手もいる。しかし、先発陣の高齢化が進む楽天にあって小孫への期待は高く、1年目から多くのチャンスがありそう。新人王を目指して、遅咲きの右腕の戦いが始まる。
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